#21の新作カット

#21(Cut.305〜309)南極
(C.305)テロップ「2000年 南極大陸」
(C.306)簡易的なテーブルの置いてある一角。紙コップなどが置かれている
声(左)
「葛城博士の提唱したスーパーソレノイド理論ですか」
「あれは、あまりに突飛すぎるよ」
「まだ仮説の段階に過ぎん代物だ」
「しかし、あの巨人の動力はS2理論以外では説明できません」
「図らずとも、既に実証済みですよ、あれは」
「現実に存在していたのだから、認める他あるまい」
「データの検証が全て終われば、そうするよ」
「ロンギヌスの槍は?」
「先週、死海からこっちに陸揚げされたままです」
「地下に送る前に処理は必要だろ。大丈夫か?」
「提供者との接触実験は来月13日の予定だ。調整は間に合うよ」
「今日の実験は、例のフィールドの自我境界信号だったかな?」
「はい」
声(中央)
キール「科学者というのは、どうも自分の考えを信じすぎるからね」
碇「独善的ですか」
キール「思い込みが激しすぎるんだよ。現実を的確に把握できん連中だからな」
碇「そういう人種が真実を求めている。皮肉なものです」
キール「彼らはそんな、崇高なものではない。発見は喜びであり、理解は支配に繋がる。求めているのは、自分の気持ちよさだけだ」

声(右)
「碇さんたちは今度の11日にこちらを発つそうです」
「喫煙コーナーをもっと近くに設置して欲しいな」
「全施設禁煙の話もあったそうです。あるだけマシですよ」
「そうなったら、ここにはいないさ。タバコなくして、仕事はできんよ」
「寒くてメシもマズいですからね、この地の果ては」
「今日もAランチか」
「いいかげん、オオサカの寿司が食いたい、ですか」
「違う、九州ラーメンだよ」
「どうも、日本は小さくて、どこも同じに見えちゃいますわ」
「そりゃ、君の国が、広すぎるんだよ」

(C.307)パイプ類 外の鉄板がバタバタ暴れる。外は光
声(右)「非常事態、非常事態。総員、防御服着用。第2層以下の作業員は、至急セントラルドグマ上部へ避難して下さい」
声(左)「表面の発光を止めろ!予定限界値を越えてる!」
声(左)「アダムにダイブした遺伝子は、既に物理的融合を果たしています」
声(左)「ATフィールドが、全て解放されていきます!」

(C.308)光る風景。外、ドーム状。手すりのような、意味のなさそうなところを撮っているカメラ。揺れてノイズあり。
声(右)「槍だ!槍を引き戻せっ!」
声(左)「だめだ、磁場が保てない!」
声(右)「沈んでいくぞ!」

(C.309)暴風。鋼材に引っかかってなびく手袋、切れたケーブルなど。揺れるカメラ、ノイズあり
声(左)「わずかでもいい、被害を最小限に食い止めろっ!」
声(右)「構成原子のクォーク単位での分解だ!急げ!」

カメラが倒れ、地面が映る
声(左)「ガフの扉が開くと同時に、熱減却処理を開始!」
声(右)「すごい…歩きはじめた…」
声(左)「地上からも、歩行を確認!」
声(中央)「コンマ1秒でもいい、奴自身にアンチATフィールドに干渉可能な、エネルギーを絞り出させるんだ」
声(左)「すでに変換システムがセットされています!」
声(左)「カウントダウン、進行中!」
声(右)「S2機関と起爆装置がリンクされています。解除不能!」
声(右)「ハネを広げている!地上に出るぞ!」

奥に光る手がIN
映像が途切れる

国連のマーク。TOP SECRETの文字


#21(Cut.310〜323)豊橋市跡
(C.310)テロップ「愛知県 豊橋市跡」
(C.311)豊橋市跡。水没した町。大きな船が見える
(C.312)大きな船の横のボロ船が映る
男(off)「今日も真夏日だそうで、こっちは暑いですな」
(C.313)そのボロ船。屋根に赤十字
冬月(off)「珍しくもないよ。今の日本じゃ」
(C.314)小さな部屋に冬月と男がいる。部屋は散らかっている
冬月「夏がもう1年近くも続いてる。体にこたえるよ」
男「上の船へは移らないのですか?」

(C.315)無造作に置いてある食べ物など
冬月(off)「隣の町か。あそこは油臭さが抜けなくて」
(C.316)冬月の後頭部
冬月「どうも好きになれんよ」
(C.317)冬月の手元。カルテを置く
男(off)「だからといってこんな所で開業なさっていたとはね。お探しするのに手間取りましたよ」
横にあった封筒を手を取る冬月
(C.318)医者が使う水の入った入れ物
冬月(off)「ここも医者がたりないからね。真似事だが、いないよりましだよ」
(C.319)冬月の正面アップ。ムッとなる
(C.320)男が正面を向く
(C.321)冬月正面アップ。C.319同ポジ
冬月「今ごろ南極行きかね」
男(off)「国連理事会の正式な事件調査です。暫定的な組織ですが、ここでモグリの医者をやっているよりは、世の中のお役に立てると考えますが」

(C.322)男ナメて冬月の後頭部
男「冬月教授」
冬月「元教授だよ。ところで私の欄が空白だが推薦したのは誰かね?」

(C.323)テロップ「同年 南極大陸」

#21(Cut.324〜327)南極調査船
(C.324)赤外線
冬月(off)「完璧にエリアを特定した大気成分の変化」
(C.325)赤外線
冬月(off)「微生物に至るまで、全生命の徹底した消滅」
(C.326)南極旧大陸跡、地底スキャン図(MAC)
冬月(off)「爆心地地下の巨大な空洞跡」
(C.327)レポートを見る冬月
冬月「そして」
(C.104,105)巨人のレポートのインサート
冬月(off)「この光の巨人」
(C.327)再びレポートを見る冬月
冬月「この事件は謎だらけだよ」
顔をあげる冬月

#21(Cut.112〜115)人工進化研究所
(C.112)玄関に向かう冬月。!?と立ち止まって、上を見る
(C.113)書類を見ながら来たユイが、!?と止まる
(C.114)ユイ、書類をおろしてニコリ
ユイ「お久しぶりです」
冬月「ああ、暫く」

歩き出す冬月
(C.115)ユイの横を通りすぎていく冬月
怪訝な感じに見送るユイ

#21(Cut.328〜331)ジオフロント
(C.328)下の方を見ている冬月
冬月「南極にあった地下空洞と同じものかね」
碇(off)「データはほぼ一致しています」
冬月「あの悲劇をもう一度起こすつもりかね」

(C.329)何も言わない碇。半面アップ
(C.330)碇の方向を向く冬月。C.328同ポジ
冬月「君たちは」
(C.331)顔を上げる碇。C.329同ポジ
碇「それはご自分の目で確かめて下さい」

#21(Cut.332〜346)芦ノ湖畔
(C.332)テロップ「2003年」
(C.333)テロップ「箱根 芦ノ湖畔」
(C.334)大きな木が強い日差しを浴びている。その木陰にてベビーカーのシンジをあやすユイと、そのそばに佇む冬月。
冬月「今日も変わらぬ日々か。この国から秋が消えたのは寂しい限りだよ。ゼーレの持つ裏死海文書。そのシナリオのままだと十数年後に必ずサードインパクトが起こる」
ユイ「最後の悲劇を起こさないための組織。それがゼーレとゲヒルンですわ」
冬月「私は君の考えに賛同する。ゼーレではないよ」

(C.335)ユイの後頭部
ユイ「冬月先生。あの封印を世界に解くのは、大変危険です」
(C.336)湖面を見ている冬月。ユイをちらりと見る
冬月「資料は全て碇に渡してある。個人でできる事〜」
(C.337)ユイのノースリーブから胸元が見える。膝がややひらいた感じ
冬月(off)「ではないからね」
(C.338)ユイをみたままの冬月。C.336同ポジ
(C.339)ユイの方へ手を伸ばすシンジ
幼いシンジ「だぁっこ、だぁっこ」
(C.340)目をそらすように湖面の方を向く冬月
冬月「この前のようなマネはしないよ」
(C.341)冬月のナメて、建設中の高層ビル
冬月「それと何となく警告も受けている。あの連中が私を消すのは造作もないようだ」
(C.342)シンジの手をとり、遊ぶユイ
ユイ「生き残った人々もです。簡単なんですよ、人を滅ぼすのは」
(C.343)引きの絵。シンジを抱き上げるユイ
冬月「だからといって、君が被験者になることもあるまい」
ユイ「全ては流れのままにですわ。私はその為にゼーレにいるのですから。シンジの為にも」

(C.344)ユイの方を再び見る冬月
(C.345)シンジがユイの顔をたたいている、優しく微笑んでいるユイ
(C.346)ユイの方を見る冬月

#21(Cut.347〜348)ゼーレの基地
(C.347)NERVのIDカードのアップ(C.4 BANK)
加持(off)「さて」
(C.348)加持のアップ(C.5 BANK)
加持「行きますか」

#21(Cut.349)ゼーレの基地
(C.349)あたりを気にしながら逃げる加持。続く冬月
加持「それにアダムのサンプルを碇司令に横流ししたのがバレそうなんでね。自己保身も兼ねとかないと。ヤバイんですよ。いろいろね」

DEATH 芦ノ湖畔
○(#21 C.334と同)大きな木が強い日差しを浴びている。その木陰にてベビーカーのシンジをあやすユイと、そのそばに佇む冬月
冬月「今日も変わらぬ日々か。この国から秋が消えたのは寂しい限りだよ。ゼーレの持つ裏死海文書。そのシナリオのままだと十数年後に必ずサードインパクトが起こる」
ユイ「最後の悲劇を起こさないための組織。それがゼーレとゲヒルンですわ」
冬月「私は君の考えに賛同する。ゼーレではないよ」
ユイ「冬月先生。あの封印を世界に解くのは、大変危険です」
冬月「資料は全て碇に渡してある。個人でできる事ではないからね。この前のようなマネは〜」

○(#21 C.336と同)湖面を見ている冬月。ユイの方を見る。
冬月「しないよ」
○(#21 C.337と同)ユイのノースリーブから胸元が見える。膝がややひらいた感じ
○(#21 C.340と同)目をそらすように湖面の方を向く冬月
冬月「それと何となく警告も受けている」
○(#21 C.341と同)冬月のナメて、建設中の高層ビル
冬月「あの連中が私を消すのは造作もないようだ」
○(#21 C.335と同)ユイの後頭部
ユイ「生き残った人々もです。簡単なんですよ、人を滅ぼすのは」
○(#21C.343と同)引きの絵。シンジを抱き上げるユイ
冬月「だからといって、君が被験者になることもあるまい」
ユイ「全ては流れのままにですわ。私はその為にゼーレにいるのですから。シンジの為にも」

○(#21 C.345と同)シンジがユイの顔をたたいている、優しく微笑んでいるユイ

ビデオ版の変更点ページに戻る