いや〜Pianoって本当に良いですねぇ。 DLPプロジェクター[Piano]による
ホームシアター
LAST UPDATED 11/10 2002

画面写真集(update 2001 11/18)

かねてからの夢だった、プロジェクターによるホームシアターを始める事ができました。
ここでは、そのホームシアターについてのレポートを行おうと思います。
とりあえず、Pianoレポートを掲載します。

プロジェクター選び
使用しているプロジェクターはPLUS-Visionの[Piano](HE-3100 シルバー)。
価格的にお手頃(あくまでもプロジェクターの中ではの話)で、
かつ画質も十分満足できるレベルの製品というのが最低条件でした。

購入時に他に検討した製品は、SONYのCineza(VPL-HS1)で、
どちらも実売30万円以下という低価格モデルです。
ですが、DLPならではのコントラストが強く、ドットが目立たず、
黒が沈むといった利点があるPianoに選択しました。
とはいえ、単板DLPの欠点であるカラーブレーキングノイズが心配でした。
近くで視聴できる店がなかったので確認できなかったのです。

スクリーン選び
次に考えたのはスクリーンでした。
できるだけ安くしたかったのと、部屋の大きさの都合で、
OSのホワイトマット80インチ(4:3)(MT-V080)に即決。

購入
という訳で、Pianoを購入する事に決めました。
Pianoはワンプライスでどこで注文しても同じ価格です。
PLUSのページから注文しても良かったのですが、
スクリーンと一緒に購入したかったのと、パートナー店で購入する場合、
特典が付く場合があるので、パートナー店である、アシベ電機さんで購入しました。
後でPLUSから届く注文受理のメールに書かれている注文番号の下の桁は、
注文した順番に振られているという噂で、うちは457でした。

到着
Pianoの箱
PianoはPLUSから直接届きました。うちは広島なので2営業日で届きました。
関東の人は1営業日で到着するようです。
この箱の中にPiano本体、収納ケース、ケーブルポーチ、リモコン(乾電池2個)、
S端子ケーブル(2m)、コンポジットケーブル(2m)、電源コード(1.8m)、アジャスタ2個(ネジ2個)、
取扱説明書、クイックスタートガイド、ユーザー登録カード、保証書が入っています。
Pianoが到着した同日、スクリーンも到着しました。
後日、アシベ電機さんのPiano購入特典である「ダイナソー」のDVDが送られてきました。

視聴
早速、スクリーンを天井に取り付けたフックに掛けて、
Pianoの設置
上のようにPianoを踏み台の上に置いて、アジャスタで高さを微調整しました。
そして、いよいよスイッチON。
Piano起動画面
Pianoの起動画面が出てきました。「TABLE THEATER 80inch」の文字が見えます。
やはりPianoは80インチが一番良いのでしょうか?
DVD「ターミネーター2」を再生して出てきた絵はすばらしい高画質。
コントラストが高く、色が濃く、ドット感もほとんどない。ドット欠けも皆無。
心配だったカラーブレーキングノイズも確かに見えましたがあまり気になりませんでした。
Pianoはプログレッシブ入力を受け付ける事ができませんが、内部でプログレッシブ化されます。
フィルムソースの場合は3:2プルダウン検出のプログレッシブ処理がされ、
うちにはプログレッシブ出力ができる機器がないので、嬉しい仕様だったりします。
プログレッシブ入力くらい可能にして欲しかったですが。
入力はS端子かコンポーネントがベストのようです。コンポジット入力は、元々甘めなPianoの画像がさらに甘くなります。
VHSのソースを再生してみましたが、とても絵が甘いです。やはりPianoはDVDがベストのようです。
とくにスクィーズ収録のものが良好です。ただし、16:9にすると投射距離が変わるので注意が必要です。

調整
しばらく視聴していると、やはりカラーブレーキングノイズや暗部の粒子状のものが気になってきた。
そこで、ケンコーのND4フィルタを購入してみた。
ND4フィルタ
フィルターは46mmのものを買いました。「Piano」はレンズが引っ込んでいるし、
当然フィルターの溝も切ってないので、レンズの前にそのまま置きましたが、フィルターの縁が写ってしまいました。
とりあえず、フィルターの下に小さな物を置いて縁が写らないように調整しました。
フィルターはもうちょっと大きめのものが良さそうです。
フィルターを使うと、当然画面が暗くなりますが、眩しさが軽減されるので、目が疲れなくなります。
また、粒子状のノイズもカラーブレーキングノイズの軽減されたように思います。
しかも、黒がより沈んでくれるようになって、効果はかなりありました。
しかし、ソースによっては不要な場合もありますし、カラーブレーキングノイズも慣れたためか、
目立たなくなったので、使わない場合もあります。
画質設定は、基本的にデフォルトで、明るさだけ若干上げています。
フォーカスの甘さは台形歪補正を使用しないとある程度改善されるようです。

ライバル続々登場
Pianoを購入した2001年10月頃は実売30万円以下のホームプロジェクターがあまり多くありませんでした。
ところが、その後松下電器からTH-AE100、三菱電機からLVP-L01が発売され、EPSONからELP-TS10が発売され、
Pianoのライバルが大勢出現しました。
Pianoはライバル機と比べ、固定焦点、プログレッシブ・ハイビジョン入力未対応、カラーブレーキングノイズといった点で不利となっています。
しかし、PianoにはDLP方式の特徴である、ハイコントラストで黒が沈み、画素が目立たないといった魅力があります。
また、プログレッシブ入力未対応の代わりに3-2プルダウン検出プログレッシブ回路を内蔵し、
BSやCS、LD、VHSといった従来のソースもプログレッシブ化できる点は評価できるのではないでしょうか。
総合的に見て、Pianoはまだまだ十分他機種に対してアドバンテージを保っているように思います。
DLP方式の競合機種は今のところありませんし。
今年DLPはSCR方式によって大幅に画質改善されると思われ、Pianoも新機種が出るものと思われます。
現行のPianoのバージョンアップサービスを是非とも実施して頂きたいものです(難しいと思うけど)。

−2002年−

おまけ
1月下旬になって、PLUS VisionからPiano購入者全員に携帯ストラップがプレゼントされました。
どうやら全員赤色のPianoのようです。こういう細かいサービスは良いですね。
Piano携帯ストラップ
Pianoのミニチュアで、レンズ部分にLEDが埋め込まれています。ちょっと大きめです。
スイッチON状態
裏面にあるスイッチONの状態。高輝度LEDのためかなり眩しいです。

新型Piano発表
5月末にPLUS Visionから新型"Piano -Avanti-"(HE-3200)の発表がありました。
7月中旬発売で、価格はオープン価格ながら現行据置の\298,000となるようです。
型番からも分かるように、現行モデル(HE-3100)のマイナーバージョンアップとなります。
このバージョンアップで、他の競合プロジェクターと機能的には同レベルになったのではないかと思います。 主な変更点は、

詳しくはニュースリリースをご覧下さい。

現行モデルに関しても新型とほぼ同等となるアップグレードサービスが予定されています。
価格やどの程度同等になるかは7月初旬に発表になる予定ですが、期待しておきましょう。
以前、アップグレードサービスしてほしいけど、難しいだろうと書きましたが、
実際に行ってくれるとは本当にPLUS Visionさんには頭が下がります。

新型も2-3プルダウン検出プログレッシブ処理は健在で、
SiliconImage社のSi504というチップを使用しているそうです。
現行モデルはSi503というチップらしいです。
Si504というチップはデノンの最高級フラッグシップモデルDVDプレーヤーDVD-A1に採用されているチップらしいです。

今秋にも登場すると噂されるSCR方式のDLPですが、果たしてPianoに採用されるのでしょうか?
光学系が大きく変更になるため、今の筐体では難しいかもしれません。バージョンアップも難しそうです。
PLUS Visionさんには一層頑張って欲しいものです。

アップグレード
7月20日頃PLUS Visionからアップグレードの申込書が送られてきました。
アップグレードは9月と10月に全6回実施され、アップグレード内容は
(1)基板交換によりハイビジョン・プログレッシブ・アナログRGB信号に対応。
(2)内部清掃・点検、動作確認。
となっています。蓄光リモコンも貰えるそうなので、 HE-3200と異なるのはズームレンズだけのようです。
アップグレードにかかる費用は5万円(税別)。
なお、アップグレード後の型番はHE-3150になるそうです。
アップグレードの申込は7月31日までで、自分は第1回で申込みました。
申込が殺到しているらしく、本体の引渡し時期などはまだ確定してません。
引渡しは日通の「パソコンポ」で行い、本体返還時代金引換で代金を払うようになってます。

アップグレードその2
アップグレードの第1回は希望者多数のため、多くの人が11月以降に延期になったようです。
自分も外れました。まぁ、急がないんで別に構わないですが。
アップグレードに備えて、DVDプレイヤーをプログレ対応のSonyのDVP-NS715Pにしようかと思ってます。

追加アップグレード申込
PLUS VISIONからアップグレードの追加申込の案内が来ました。今回は11月1日〜3日に引渡しになる模様です。
予告どおりDVDプレイヤーSonyのDVP-NS715Pを買ったので、アップグレードに申し込もうと思います。

強力なライバル登場
Pianoに強力なライバルが登場しました。
シャープのXV-Z90です。定価35万円とはいえ、実売では30万円を切っており、Pianoより安いです。
XV-Z90の凄いところは、12度DMDを使用し、コントラスト1200:1を実現している事、
レンズシフトを搭載している事です。
カラーホイールもPianoより速い5倍速となっています。
DMDパネルは0.55型で画素数は800×600となっていて、Pianoの0.67型848×600とは若干違います。
つまり、XV-Z90ではスクイーズ投射時のワイドVGAのリアル表示ができません。
サイズやデザインはPianoの方が上だと思いますが、Pianoよりも魅力的かもれしない。

アップグレード
予定通り11月2日にpiano本体を発送してもらい、11月9日に帰ってきました。
最初にコンポーネントで繋げた時はボケボケでなんだこりゃと思ったのですが、
DVDプレイヤーの設定がインターレースになっていたのを忘れてたので、
プログレッシブに設定し直したらクッキリとした画像になりました。
ためしにS端子で接続し直したら、これも少しボケてました。
もしかしたらアップグレード前と変わっていないのかもしれませんが、
プログレッシブで入力した時の画像が良すぎて、相対的にボケて見えたという事なのでしょうか?
この画質ならアップグレードして良かったと思えるものです。
いつかハイビジョンも見てみたいです。

また、今回追加になったアナログRGB入力してみました。
デスクトップパソコン(VAIO R72)から入力したときは綺麗に映ったのですが、
ノートパソコン(VAIO SRX7S)から入力したときは苦戦しました。
なぜか640×480ドットの4色というふざけたモードに変わってしまいます。
画面のプロパティで設定したらなんとか綺麗に映るようになりましたが、
[Fn]+[F7]キーは使用できません。普通のディスプレイだったら問題ないのに何で?
ちなみに、ノート用にアイオーデータのCBMLX2というPCカードのビデオカードを買ったのですが、
このカード、WindowsXPドライバとノートの相性が悪いのかまともに動かせません。
S端子出力やDVI出力できるのですが、このボード自体の性能が足りていないのか、
DVD等の動画表示ではコマ落ちしまくりでした。

販売終了
2003年9月16日にPianoの販売が終了してしまいました。どうも、TI社がPiano用のDMDの生産を止めた為だそうです。
NEWモデルも出そうにないし、Plus-Visionはホームシアターから撤退かも。良い製品だったのに惜しい。
サポートや消耗部品の販売は継続されるので、当分Pianoを使うぞ。


トップページに戻る