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10 月

日記猿人


10/31(金)

[ゲイツ様]
同僚の S 君は、Windows 95 の調子が悪くなって、何度もインストールを繰り返していた。もしかしたら、ビルゲイツを馬鹿にするものは、トラブルに見舞われ易いのではないか? トラブルを回避するためにこの写真を壁紙にしてはどうだろう?:-)
しかし Windows 95 が「ゲイツ様をばかにするとはゆるせん」とかいいだしたら恐いな。


10/30(木)

[AIX の終焉]
このページが昔あった アスキー インターネット(AIX) がサービスを終了するそうだ。確かにプロバイダー事業で儲かっているところはわずかだろうが、5 万 5 千人の会員がいるネットワーク事業を 2 ヶ月ちょっとの経過期間で終了させてしまうとは...
ASCII Net を終了する時に、AIX がその受け皿であるような説明をしていたはずだが、今度はどのように説明するというのだろうか?
Panasonic Hi-HO がサービスを受け継ぐそうだが、どの程度対応してもらえるのやら? AIX は CWEB、ホームページの PWEBForumワープメール,グループメール,ウェブメール などなどさまざまなサービスを行っているが全ては移行してもらえないだろう。それどころかメールアドレスさえ残してもらえず、ただの入会金割引かも知れない。
私もホームページは引っ越したが、電子メール・PIAFS 接続・グループメールなどを利用している。これもあてにしないほうがいいだろう。
アスキーはこの秋に EYE-COM、ウィンドウズマガジン、Tech Staurn、Tech Play Station などバタバタと休刊しているし、マイクロソフトプレスも止めるっていうし、もうダメなのかも。

ちなみに アスキーインターネットフリーウェイ(AIF) も終了するそうだ。


10/29(水)

[近況]
やっぱりアフターファイブに、酒飲んで、上司や組織の愚痴をいうのはサラリーマンの定番だな。


10/28(火)

[BizTech と N-MIX]
どうも BizTech Forum と N-MIX は別れるべくして別れ分裂した某政党のようだ。これをテーマに 1 曲できてしまった。

どっちか どっちか
穏健派 武闘派
右派 左派
保守派 革新派
丁寧派 ぶっきらぼうな派
一般系 マニア系
forum 系 try 系
Nifty 類似派 コア MIX 派

そして、中間派や支持者は別の大手に吸収されてしまうのか?
最終的に双方有償化された段階で、両方に加入する人は少ないだろう。Biz 派は日経の看板を重視し、N-MIX 派に "N-MIX 一筋" で BizTech Forum は無視という姿勢をとる人が多いこともあるようだが。

[近況]
今日も某所の HTML 編集だが...


10/27(月)

[近況]
昨日の夜から某所の HTML 編集が忙しくて、こっちを書いている暇がないなぁ... ネタはあるのだが...


10/26(日)

[Xanadu ,そして英文の見栄え]
元祖 ハイパーテキストシステムの Xanadu。計画が壮大すぎて思うとおりに進まなかった様だが、著作権や課金のシステムは Web に欠けているところだと思う。HTTP のプロトコルを拡張するような形で実現しないだろうか?
N-Mix で Ted Nelson's Home Page (http://www.sfc.keio.ac.jp/‾ted/)Project Xanadu home collection (http://www.xanadu.net/) を教えてもらう。ところで、Xanadu Australia home page のデザインは秀逸である。

英文のページと日本語のページ交互に見ていると、アルファベットのフォントが気になる。MS Pゴシックなどは英文の表示には向いていない。(MSゴシックよりははるかにマシだが...)そこで、すべてのページに <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; CHARSET=XXXXXX"> と書いてもらいたいものだ。EUC と S-JIS の文字化けもなくなるし、海外のページを表示するさいに、[Latin1]に切り替える必要もなくなる。(Navigator 3 では、エンコーディングのメニューも階層化されていて不便だ。) MS Pゴシックではウムラウトやアクサンは表示できないし、英文の書体も見にくく、読む気がしないし。 (ウムラウトやアクサンのある文章が理解できるかどうかは別問題である^^;、ところで、タイトルの "Xanadu" だけフォント指定してみた。)

[近況]
Adobe PageMill
で編集しているが、HTML ソースを表示するのにかなりの時間がかかって、さらに一字書き込むだけですぐ止まってしまう。ファイルサイズは 40KB ほどだが、分割しなければだめなのかな?ちょっと情けない気もするが、Pentium 90MHz だからかな?

リンクなどを少々直す。

かな漢変換どうしようかな? WXG はバカだという話もあるし、ATOK も単品販売されるみたいだし、Wnn とか VJE という選択肢もあるだろうが... IME95 はバカなりに使いやすいのだが...


10/25(土)

[近況]
AXI から DTI へホームページの引越しを行う。ホームページの内容のちょっとだけ見直す。新しい URL は, http://www.dtinet.or.jp/‾ybj/home/ なので、リンクしている方はこちらへお願いします。
しかし、リンクページのリンク先がかなり変わったり、なくなったりしているな...


10/24(金)

[日経 MIX の終焉]
本日 11:00 をもって日経 MIX に書き込みできなくなった。さようなら、そしてありがとう日経 MIX。

(あとでまた書き直すけど...) インターネットだ Web だ、と騒がれているが、それにコミュニティを生み出し、維持していく力があるとは思えない。見るだけなら Web でもいいが、参加するならテキスト型の BBS の方が優れているだろう。Web BBS は現段階では速度が遅すぎる。(まだ、書きかけ。)

しかし N-MIX もすっかり tryer 専用の BBS と化してしまった。更正する機を逃してしまったかも知れないが。


10/23(木)

[手順だけで理由は不要]
勤務先の電子メール変更に伴なう講習会に出るも睡魔に襲われる。作業手順書に書いてあることをそのまま説明するだけであり、意図がサッパリわからなかった。手順も非常に煩雑であり、説明書のできも良いとはいえない。

やはりブラックボックス的に手順だけを押し付けられて、それを理解するのは大変だ。丸暗記するか、外部的な事象からその内部構造や意図を帰納的に導き出すかだ。これは『誰のためのデザイン』にある "使用者を愚かに見せるデザイン" だと思う。「君たちは使うだけなんだから、構造は知らなくてもいい」ということなのだろうが、まったく馬鹿にしている。例えば、「警告メッセージが出ますが[はい]を押してください。」ではなく、「あなたが前の画面で設定したデータを更新するための確認メッセージが出ると思いますので、その内容を読んで適当なボタンを押してください」と説明すべきではないのか。

企業の情報システム部門の人たちから「我が社のユーザはレベルが低いから、難しいことはさせられないし、手取り足取り教えてやらなきゃならん」ということを聞くことが多い。これは興味深いことに企業規模の大小や、私から見たエンドユーザのレベルに関わらずほぼ一様なのだ。(一応は)コンピュータのプロフェッショナルである情報システム部門の人間から見れば、エンドユーザはレベルが低く見えるのだろうが、その結果 "理由" は理解できないだろうから(あるいは必要がないから)教えず、"手順" だけを教えるのだ。これはあまりいい風潮だとは思えない。
技術的なことを厳密に教えろと言っているわけではない。彼らがその理解を助けるための最低限の手助けをしてやるべきであろう。確かに "理由" をわかりやすく教えることは非常に難しいことであるが、もし情報システム部門にそれができないのであれば、怠慢か能力がないのだと私は思う。


10/22(水)

[工事中]
よく Web ページで「工事中」ってやつを見かるが、いつも見苦しいと感じている。ある程度できた状態で、残りは工事中というのなら良いが、まったく何もない状態で「ただいま工事中です。」といわれても、「本当に工事しているのか?(着手しているのか?)」と疑問に思ってしまう。
本物の工事だって、更地の時に工事中という看板は掲げていないし、工事の最中はある程度その進行状況を見ることができる。それに工事中でも、工事責任者の名前や、工事している建物の種類や名前や、工事の期間が掲示されている。
Web ページも、ただ「工事中」とだけ書くのではなく、いつ頃までにどのような内容をという文章を書いてはどうだろうか? 個人の趣味のページはともかく、企業や自治体のページではぜひ書いて欲しい。


10/21(火)

[近況]
Starfish Software InternetMeter Inlay をインストールしてみた。Netscap Navigator の N の字(流星のアニメーションするところ)に入り込むとは、なかなかやるな。:-)

1990 年の 9 月以来長らく親しんできた日経 MIX も 10/23 で書き込み不可能になる予定だ。(7 年間か...) その後継たる Web BBS の BizTech Forum も試験運用されているが、所詮は Web BBS で応答速度が遅く、使う気がしない。MIX 有志による N-MIX プロジェクトの方が私に合っているが、参加者あっての MIX だ。なるべく多くの人に参加してもらいたいと熱望する。

JISで「仮名漢字変換システムにおけるローマ字入力方式」という新規格の公開レビューを行う予定らしい。
私はローマ字入力派だが、今のかな漢字 FEP (Windows 用語では IME)のローマ字変換にはいろいろ不満がある。まず、"ん"の入力に関しては、濁音の"ん"の前には"m"を入力できるようにして欲しい。例えば "Shimbashi" で "しんばし" に変換できるもの。さらに、"ん" を "nn" と入力するのにも抵抗がある。例えば "きんゆう" を "kin'yuu" ではなく、kinnyuu" とか入力するものだ。しかし 106 キーボードではでは '(シングルコーテーション)の入力もままならん。106 キーボードが嫌いな理由の一つである。

日記はヒマだから書くというより、自分自身の考えをまとめるように書いているつもりなんだけど... さらに何らかの形で役に立つ情報を提供できれば幸いだとも思っております。

表参道から信濃町まで歩いたが、神宮球場から大声援が聞こえた。渡辺久信と古田のアナウンスのあとだったから 8 回のホームランだったのだろう。試合は見れなかったが、ヤクルト勝ったしまぁよしとしよう。


10/20(月)

[ファーザーランド読了]
ファーザーランド読み終わる。なかなかいいラストシーンであったと思う。面白さでは、エニグマよりも上で SF としてもミステリーとしても楽しめた。両方の小説に共通したテーマは、真実を知ることの大切さであろうか。さすがにジャーナリスト出身の作家だが、両主人公ともそのために、多くのものを失い、非常に危ない橋を渡ることになる。そのあたりの動機づけにもっとリアリティがあれば、さらによかったのに。
同じ世界観を共有する他の物語があるなら、ぜひ読んでみたいものだ。

ファーザーランド, ロバート=ハリス著 / 後藤安彦訳, 文春文庫, 1992, ISBN4-16-752718-9, (¥660), 582 ページ

[近況]
鼻風邪をひいた模様だ。くしゃみや鼻をかむと脳みそが振動するからか、頭が痛くクラクラくる。ありゃりゃ。ワシにはくしゃみを我慢する癖があるからな...

近所のバーチャストライカー 2 は CPU 戦の難易度が高い。対人戦で 8 連勝した後、CPU 戦の一回戦で負けてしまった。情けない。
ジグザグドリブル野郎やロンシュー君とは闘いたくないなぁ。彼らはそんなんで楽しいのか? VF2.1 みたいにマイナーチェンジして改良して欲しいものだ。


10/19(日)

[感情の水準]
うれしいとか、楽しいとか、苦しいとか、つまらないとかという感情はその人の持つ平均値によって異なるような気がする。つまり、楽しいことが連続すれば、ちょっとくらい楽しいことがあってもそう感じなくなってくるということだ。現代は非常に刺激が多く、楽しいことも多いはずだが、それが当たり前になるとマンネリでつまらなくなってくる。何も知らずに、ちょっとのことで感激できるのとどちらが幸せなのやら。

思っているだけではたいしたことなくても、文書に書いたりすると感情が増幅されるってことがあるな。作業している時はそうでもなくても、報告書を書いているうちに無性に腹が立ってくることがある。「理不尽だ、つまらん、何で私が...」って具合にだ。これはいやなことは思い返さない方がいいということか?自分のおかれている状況を人に説明することで、自分があわれに感じるなんて最悪だ。

しかし腹を立てた相手でも実際に会うと、たいして強い感情はない。文章を書いている時が一番攻撃的なのだろうか?

[近況]
某図書館で、ファーザーランドの続きを読む。やっぱりきたかユダヤ人問題。なにげない部分が伏線になっていたりして、良くできた物語展開だと感心する。さて残りは 6 部と 7 部だ。どのようなラストが待ち受けているのだろうか?


10/18(土)

[近況]
RIMNET の ybj
さんって、ローティーンの少女が好きで、XTC って名乗っているのか。ワシは XTC は好きだが、ローティーンの少女の裸には興味がないぞ。^^;

本とコンピュータ(2号/秋号)の"だれのための電子図書館"は興味深い内容である。電子図書館の紹介もさることながら、日本の役所を持つ閉塞感の一端を知ることができる。やはり、通産省では文化の保存やその公開などにまじめに取り組まないということだろうか。

同じく本とコンピュータ(2号/秋号)の"本なんか一人でも出せるぜ"という座談会で、ちょっと長い web の文章は印刷して読む人が多いのが意外だった。確かにまとまった文章は本の方が読みやすいが、わざわざ印刷してたら面倒くさくてかなわない。安いパソコンの小さく、狭く、汚く、にじんだ画面で見てる人も多いのだろうか... もちろん小説のような長文は読む気がしないが。文筆屋の絶賛する、エキスパンドブックもほとんど興味がない。縦書きも、ルビも、書体の指定も私には必要ないな。
ちなみに、私のガリ版経験は学生時代の委員活動くらいで、熱くないんだよね。「人に自分の文章を読んでもらいたい」なんて思うようになったのは最近だし、たいして情熱があるとも思えない。

「後悔なんかするんじゃなかった。」って自己矛盾しててなんかいいな。

Software Design 11 月号を買う、DDJ は近所の本屋では売っていないのだ。


10/17(金)

[スコット=マクネリは大人]
Sun の CEO、スコット=マクネリのセミナーにいってきた同僚からの情報である。期待したようなマイクロソフト批判はなく、ちょっと残念だったとか。やはりマイクロソフトの製品も扱っている企業に来てのセミナーだったので、セーブしていた様だ。なるほど、スコット=マクネリは大人である。以下、スコット=マクネリ語録から。

[ORACLE MASTER]
ORACLE MASTER ねぇ...シャーマンとかにすればいいのに。巫女でもいいが、神社掃除しておみくじひいてくれる人っぽいか。

[近況]
『なぜ、ナチスは原爆製造に失敗したか (上) (下) 〜 連合軍が最も恐れた男・天才ハイゼンベルグの闘い 〜』を文庫で出で購入する。ハードカバーは上下巻で ¥5,000- を超えるため図書館で読んだのだ。

日本書籍出版協会のページでは出力結果が <TABLE> で出力されるのだが、</TABLE> が出現するまで何も表示されないのだ。データベース処理や回線が重たいことを考慮して、<TABLE> を使用しない出力も用意して欲しいものだ。

セガ、バーチャストライカー 2 燃える。愛用のチームはスペインとイングランドだ。しかし、イタリアやブラジルのような強いチームで、ライン際ドリブル & センタリングと作業されちゃちょっと興ざめだな。


10/16(木)

[ファーザーランド その 2]
まだ第 2 部の途中だが、なかなかおもしろい。しかし、エニグマもそうだったが、主人公はさしたる動機も無いのに国家に反逆するぞ。
ドイツが勝利するプロセスが面白い、(これは前提条件であってネタバレではないのだ。)

なんだ、やっぱり日本は負けてしまうのか。『高い城の男』ではアメリカを半分占領しているのに。
しかしヨーロッパ全土を手中に収めた大ドイツ帝国が、爆弾テロにおびえているというのは、なかなか皮肉である。
『なぜ、ナチスは原爆製造に失敗したか』も読み直さなくては。

[SS-GB は入手困難?]
日本書籍出版協会のページで"SS-GB"を検索したが見つからない。"レン=デイトン"で検索しても、他の著作は見つかっても"SS-GB"はなかった。現在では入手困難なのであろうか?
(ちなみに goo で検索すると、SS がセガサターン、GB がゲームボーイでゲームのページばかりが見つかる。もしや、この二つのゲーム機の行く末を暗示していたりして...)

[サーバと通信できない]
って、IP アドレスがサーバと重複してるじゃないか。あーあ、実運用中だってのになにやってんだかバカタレ。おかげでデータベースに接続しようとした他の PC で通信エラーが出てしまうし。

[今日の気持ち]
「お客様のおっしゃることはもっともです。しかし一担当である私には意見を言うことはできません。」なんだ、この閉塞感は。


10/15(水)

[質問の多い日]
今日は質問が多い日だった。Delphi が 2 件、なぜか Paradox が 1 件で、「DBGrid で Enter キーを押したら、TAB を押したの同じような動きをさせたい」とかは、Windows ユーザーインターフェイスデザインガイドでも読んで欲しいものだ。
「PC-9801 の DOS 上で動かしている Paradox 4.0 の異常終了」なんてのは、ご愁傷様としか言いようがないな。

[ファーザーランド]
『ファーザーランド』を買う。『暗号機エニグマへの挑戦』と同じロバート=ハリスの小説だ。二次大戦でナチスドイツが勝利した 20 年の世界を舞台に展開する政治ミステリーとのことだが、まだ読んでないのでカバーの情報から写しただけ。『高い城の男』(P.K.ディック)や『SS-GB』(レン=デイトン)といった、二次大戦ドイツ勝利ものはなかなか面白い。前提条件としての日独勝利の方が世界が広がって想像力をかきたてられる。プロレス的に完成しなかった秘密兵器を対決させる、日本の架空戦記とかとはえらい違いだ。
しかし発売(1992)からずいぶん経っていることもあって、入手にはちょっと苦労した。オンラインで書店の在庫状況とか検索できるようになるといいが...まぁ無理だろうな。


10/14(火)

[とんでもない話]
「とんでもない」という言葉があるが、その丁寧な言い方として、「とんでもございません」とか「とんでもありません」という言葉を聞く。「とんでもない」は「とんでも+ない」ではなく一つの独立した形容詞であり、それを「とんでもございません」とか「とんでもありません」というのは誤りだ。
「トンデモ本の世界」(ト学会)という本が売れているのも、誤用の蔓延につながっているのかもしれない。
それよりも気になるのが「漢語の多用」と「体言止め」そして「おかしなですます調」だ。
漢語の多用は「使う」ではなく「使用する」、「行う」ではなく「実行する・行動する」、「調べる」ではなく「調査する・検査する」といった具合だ。特に新聞記事は率先して漢語を多用し、日本語をおかしくしている気がする。体言止めも嫌い。変なですます調もおかしいです。
しかし、文法があって、人がそれにしたがって話しているのではない。人の話している言葉を体系だてたのが文法なのだ。だから文法に縛られるのは、ばかばかしい話である。ただし正しくコミュニケーションができる程度に正しくなくてはならないが。


10/13(月)

[近況]
身近なトリプルクリックを発見した。リング型の二重になった蛍光燈と豆球の照明器具は、無意識に 3 回引っ張っているな。

昨日の話題で思い出した、林望の「イギリスはおいしい」を読む。(二度目)

季刊 本とコンピュータ(2号/秋号)を買う。


10/12(日)

[ヨーロッパ拷問展]
お茶の水の明治大学刑事博物館で開催されていた、ヨーロッパ拷問展を見に行く。最終日であったがそれほど混雑しておらず、ゆっくりと見ることができた。最初は冗談交じりの見学者も、中盤を過ぎるあたりから静かになってしまう。やはり本物の持つ迫力はなかなかのものだ。(一部レプリカも含むが。)
ギロチンや斧が展示されていたが、古いこともあるのだろうが、ほとんど刃がついていない。刃金の重さと速度で、打ち砕くという感じに近いようだ。ヨーロッパと日本の刃物の考え方の違いなのだろう。日本刀のように鍛えられた刃物はなかった。
私には拷問を受けるのも、拷問するのもとても無理だ。プリンスオブペルシャの落下するシーンさえ直視できないのだから。
しかし拷問展の目的である「人権の歴史を考える」という機会になっていたのかというと少々疑問が残る。マスコミの取り上げ方も、ほとんど興味本位であったし(私もそうだが)、かえって潜在的な嗜好に目覚めてしまう人もいるのではないだろうか?

[料理のおいしい国]
その後秋葉めぐりをして食事をしたときの話題から。イギリスは食事がまずくて、長期滞在時には中華料理ばかり食べていたという話を聞く。(どんな風にまずいか興味のある方は、林望の「イギリスはおいしい」を読むとよい。もちろんおいしい料理に関することも書いてある。)
もちろんイギリスは該当しないが、料理のおいしい国には一定の条件がある。強大な権力を持った王国や帝国が栄華を極め、そして崩壊するという歴史を繰り返した国の料理が発達するのだ。例えば中国、フランス、イタリア、インド、タイ、ベトナムといった具合である。
一方、日本はどうかというと、天皇や将軍が食べていたのは、懐石料理や精進料理の類で、あまりうまそうなものではない。日本のおいしい料理は寿司や蕎麦のような庶民の料理や、すき焼きやトンカツなどの海外からの料理をアレンジしたものであろう。さらに、もともと海外の食べ物であったラーメンやカレーライスにかける情熱も並々ならぬものがあって、日本人は食べ物に対してなんて貪欲なんだろうと思う。


10/10(金) 体育の日

[在京 3 球団写真展]
地下鉄日比谷線秋葉原駅コンコースにて 10/6 〜 10/15 まで、在京 3 球団(ヤクルト、読売、日ハム)の写真展が開かれている。
写真は 10 枚づつくらいでたいした枚数は無いが、野村監督、古田、伊藤、吉井、ホージーのユニホーム(本物らしい)を着て記念写真を撮れるという趣向になっている。ただし、カメラとフィルムは自前で用意する必要があるが...:-)

なお、3 球団をデザインした、SF メトロカードも売っていて、スワローズはつば九郎がプロテクターをしてミットを持った捕手の格好をしているというもの。とりあえず、¥1,000- のスワローズ版を買った。

私はスワローズファンであるが、ファンになったのは '80 年頃で '78 年の初優勝後の一番弱い時期だった。セントラルリーグの 6 位を指定席と呼ばれ、1 年の内に監督が 2 回も交代する年('84)もあった。では、なぜファンになったかというと小学生 5 年生から中学 1 年生頃までヤクルトの配達をしていたためだ。正確には母親の配達を手伝っていたのだが、当時のヤクルト 1 本 30 円で 1 本の荒利は 3 円、しかも配達地域は団地だったため 5 回まで階段を上り下りするという、体は健康になったがたいした稼ぎにはならなかった。
そんなわけでヤクルト配達員用の冊子とか見ていると、当然の様にスワローズ情報が載っており、スワキチおばさんというコーナーもあった。二軍選手が親睦のためにやってきて野球教室を開いてくれたこともあった。それでファンになったのだが、今の強いスワローズは当時のスワローズとは別のチームのようで、少々物足りないところがあるのだ。贅沢な悩みかも知れないが、いつ弱くなっても良いのだから気楽である。

スワローズ情報はがんばれ 12 球団からたどると良いようだ。『トホホ害人劣伝』は笑った。

なお、ヤクルト配達で稼いだお金を基にパソコンを買うことになるのだが、それはまた別のお話ということで。:-)

[おまけ]
Turing Bombe Simulation の C 言語バージョンって、C で書かれているのでなくて、C のソースコードを出力するプログラムだったのか!! コンパイラ持ってない人には使えないぞ。^^;


10/9(木)

[近況]
DTI のサーバ不調を疑っていたが、実は某 DNS サーバの不調でした。DTI さん、疑ってごめんなさい。

今日はなぜか休み。近所の図書館で本を読む。「人を賢くする道具」を読むがなかなかページが進まない。内容は面白く文体も読みやすいのだが、いちいち納得してしまって頭の中が脱線してしまうのだ。「ふむふむ、なるほど。そういえば...」と思い付いたことをメモ書きしていったのだが、メモは進めどページは進まず。

JR の広告に筑紫哲也 NEWS 23 の宣伝がシールで貼り付けられていて、「3 年先の自分が見えますか?」と書いてあった。これを見て数年前の日本 IBM のPS55zの宣伝を思い出したてしまった。(5535z だったかな? 386sx の一体型だと思ったが?)

[エニグマ暗号の作成と解読]
なんと、ブレッチレーパークホームページアラン=チューリングホームページだ。
試しに Enigma97 で暗号化した文字列を、Turing Bombe Simulation で解読してみたところ、見事成功した。3 枚ロータ版のエニグマ暗号とその平文が 20 字ほどあれば、ロータの初期状態を 10 分ほどで計算できた。すべてのパターンを照らし合わせるのに 2 時間(!)ほどかかっているので、平均 1 時間で解析できるってことだな。ちなみにこれは Java Applet の話で、C で書いたバージョンでは、10 倍も高速らしい。
しかし Pentium でもこれだけ重たい処理なんだから、当時はより大変だったんだろうな。

例題です、平文 TURIN GBOMB EENIG MACOL OSSUS を暗号化すると、LGKDX MVQGK SKDCS GYZNO CQBOY となりました。では暗号、OLLNM XZPIO NG の平文はなんでしょう?正解してもご褒美はありませんが。:-)


10/8(水)

[世界初の動かないコンピュータと F-111]
19 世紀の数学者、チャールズ=バベッジは階差機関と解析機関で、コンピュータの基礎を築いたが、その実物を完成させる事はできなかった。資金もあった、アイデアも優れていた、職人も超一流だった、のにだ。理由は当時の技術レベルに比べて要求が高かったことと、バベッジが頻繁に仕様変更(設計変更)を行ったためだ。世界初のコンピュータからして「動かないコンピュータ」だったのだ。(「動かないコンピュータ」は'96 年 12 月まで、日経コンピュータで連載されていた記事の名前である。多くの教訓を含んだ、読み応えのある記事であった。)

この教訓は、高い技術を必要する開発で、しかも頻繁に仕様変更を行っては、希代の天才と高い技術を持ったエンジニアをもってしても、それを完成させることはできなかったということだ。

資金・アイディア・技術全てに劣る我々が、同様の失態を繰り返しているとは苦笑するしかない。ただし、仕様変更をすると工数がかかり開発が遅れるということは知っている(はずだ)が...

もう一つ例をあげると(私は飛行機に詳しくないのだが)、アメリカの戦闘攻撃機 F-111 は、空軍と海軍双方の要求を満たすべく開発されたため、技術的な要求が高く、重量の増加や、開発の難航、予算超過という問題に突き当たった。最終的に海軍に採用されることはなく、空軍にのみ採用されたがその数は当初計画より大きく下回った。

この教訓をソフトウェア開発に当てはめると、機能を欲張った仕様にするとプログラムサイズが巨大になり、リリースは延期され、開発費は予算を超過し、完成したソフトは評判が悪いということだ。しかし、特に例をあげるまでもなく、ほとんどのアプリケーションソフトウェアが F-111 状態なのだ。

つまり、この二つの例から言えることは(少なくともソフトウェア開発にとっては)「過去の教訓は役に立たない」ということであろうか?なんだか情けないというか、さみしい結論である。


10/7(火)

[L と R の逆転]
先日書泉グランデで見つけた、月刊「言語」'96/9 月号の「海外の広告に見る日本語」という連載で、イギリスの若者向け雑誌に掲載されていたキリンラガービールの広告が紹介されていた。

My Karaoke singing used to sound rike fowsand howring anshee, but now I sing rike spawo and have lecord contlact with Wence. Has outlageous change of ruck anything to do with me drinking Kirin rarger, named after mythical beast of good flortune. Plobably rot.

基本的に R と L が逆転するのが、日本人らしい間違いということらしい。でもこれは発音の話であってつづりはどうなんだろう?

と、なんでこんなことを書いたかというと、「あなたの日記は面白いね。ただ、"日記"は英語で DIARY で、DIALY じゃないよ。ただ、知ってもらいたかっただけです。」というようなメールを英語でもらってしまった。(苦笑) 確かに URL や <TITLE> で "Dialy" を使っていたので修正する。


10/6(月)

[近況]
10/6 2:30 現在 DTI が落ちている様だ。定期メンテナンスの案内とかあったか?
10/6 am 以降、どうもサーバの反応が悪いようだ。ftp でログインするまでに 2 分ほどかかっているようで、PageMill からのアップロードがタイムアウトしてしまう。コマンドラインからは転送できたが、どうなっているのだろうか?

[エニグマのシミュレータ]
Yahoo! で探した Frode's Cryptology Page から次のようなエミュレータが見つかった。(普通エニグマというと音楽の話題が多いみたいだな...)


10/5(日)

『暗号機エニグマへの挑戦』を読む
認知科学関連の本とか、Brains というコミックなどで、アラン=チューリングに興味があったのでチューリングに関する本でも読もうと思って買ったが、チューリングはほとんど登場しなかった。(カバーには「アラン・チューリング・・・暗号解析係」と書いてあるのだが...)

内容は、二次大戦中のイギリス、ブレッチレー・パークを舞台にした、暗号解析係の主人公を中心としたサスペンスもので、暗号にあまり興味の無い読者にも楽しめるものになっている。反面、暗号やその解読に関する部分はあまり詳しく解説されておらず、私の期待は裏切られてしまった。エニグマの解説は物足りないし、暗号解析機のボンブはすでに稼動しているし、コロッサスには一言しか触れられていないし、チューリングはアメリカに行ったままで、回想シーンにちょっと出てくるだけだし。

しかし、サスペンスとしては楽しめた。主人公の動機づけはちょっと説明不足な点もあるが、伏線の張り方も悪くないしラストに向けてかなり盛り上がってくる。

チューリングの伝記として「ENIGMA」という本があるらしいが、翻訳されておらず(現在翻訳中らしい。)、「Codebreaksers」も少々昔に日本で演劇になった様だが、書籍は翻訳されていない様だ。

ところでエニグマのエミュレータソフトは、存在していないのだろうか?単なる興味の問題だし、今となってはこの程度の暗号ではすぐに解読されてしまうだろうが面白そうだ。Java アプレットのテーマにでもしてみようか。

暗号機エニグマへの挑戦, ロバート=ハリス著 / 後藤 安彦 訳, 新潮社, 1996, 4-10-249301-8, (¥777-), 629ページ
Brains (ブレインズ) <1>, 伊藤 智義 / 久保田 眞二 著, 集英社, 1996, 4-08-782540-X, (¥780-), 210 ページ ※ビジネスジャンプ連載、現在 2 巻まで出ている。


10/4(土)

[JBuilder その 4]
少しなれてきたせいか、落ちなくなった。ボタンなどのウィジットを直接ドラッグ&ドロップなんかすると、ろくなことが無いようだ。
ただし Windows 95 のバグだろうが、エラーか何かのコンファームダイアログが、ウィンドウの裏側にいってしまい。プロセスを殺さなくてはならなくなったことがあった。

ところで JBuilder って Open JBuilder って名前じゃなかったっけ?いつのまに変更されたんだろうか?


10/3(金)

[決定しない人たちが選ぶマイクロソフト製品]

IE4 正式版公開記念特別企画。

■ 社長の考え

■ 情報システム部長の考え

■ 担当課長の考え

■ 担当者の考え

注:この物語はフィクションです。なお、登場人物の考えに事実と異なる部分がありますが、あくまでこの方々の解釈ということでご了承ください。

「バカを憎んで、MS を憎まず」ってことでしょうか。


10/2 (木)

[今宵の月のように悲しみが止まらない]
エレファントカシマシの「今宵の月のように」の途中に、杏里の「悲しみが止まらない」が入っているな。:-)

♪ くだらねぇとつぶやいて、醒めたつらして歩く (中略)
   俺もまた輝くだろう今宵の月のように

   あなたに彼女、会わせたことを私今も悔やんでいる...

わかる人だけ笑ってくれ。

[続「誰のためのデザイン?」]
インプレスインタラクティブ・デザインを探しに、秋葉原の書泉ブックタワーへ。なかなか発見できず Mac コーナーでなんとか発見するものの、想像していたものと大きく違っていたので見送る。(CD-ROM のマルチメディアコンテンツや Web デザインにはいいかも。)
はっきり言って最近のコンピュータ書籍売り場は、即物的なものばかりで、売り場を歩くのも本を選ぶのも楽しくない。AI の本は読む気がしないが、認知科学にはなかなか面白い本もあるのだ。
そこで、代わりに D.A.ノーマンの「人を賢くする道具」を買う。まず、タイトルからして楽しそうではないか?(うさん臭い気もするが...) 操作性の悪いアプリケーションを使っていると、コンピュータの奴隷となってマウスを操作させられているような気がする昨今、自分を賢くさせてくれる道具は本当に欲しいものだ。
「誰のためのデザイン」(通称 POET)は何度も読み直したが、他の本を買うのは初めてだが、姉妹書として「テクノロジー・ウォッチング」という本も出ている様なので、この本を読み進めながら買うかどうか決めよう。

ところでこういう出版社こそ Web を活用すべきなんだろうな。

[JBuilder その 3]
すごいサンプルコードだな...

    if (actionCommand.equals("開く")) {
      fileOpen();
    }
    else if (actionCommand.equals("保存")) {
      saveFile();
    }
    else if (actionCommand.equals("バージョン情報")) {
      helpAbout();
    }

tutorial の HelloWorld アプリで 3.5MB のメモリを食っている。
スプラッシュ画面は OPO になんとなく似てるし、クレーンで部品をつるすあたりは Symantec C++ にも似ているな。なんとなく不吉な予感がする。

いろいろ書いたが、かなり面白い環境だ。コードエディタとプロジェクトマネージャが統合されている部分の使い勝手もよいし、複数のプロジェクトも同時に開けるようだし。結局、速いマシンが必要ということか... chkdsk c: してみると、94-10-1 に作成されてるから丸 3 年使ったし、バグ付き Pentium だし、SoundBalaster も SCSI も NIC も ISA だし、買い替え時かも知れない。(といってまた散財する。^^;)


10/1 (水)

[某回線料金支払い]
期限は昨日までだったのだが忘れてしまった。というか窓口が午後 4 時までとは知らなかった。やはり銀行引き落としやクレジットカードが便利だな。

[本日の発見]
JA 共済とバックオフィスは雰囲気が似ている。


JA 共済


MS BackOffice

[JBuilder その 2]
自分のマシンは Pentium 90MHz のメモリ 64MB であるが、動きは非常に重く、すぐスワップが発生してしまい快適な開発には程遠い。それにたいしたことをやっているわけではないが GPF が発生したり、フリーズしてしまったりする。このようなことは開発ツールではある程度仕方ないことだし、OS は Windows 95 だし、自分も操作の勘所がわからないせいもあるだろうが、のめり込む前に気が萎えてしまう。
JBuilder がバリバリ動くマシンスペックってどれくらいだろうか?

[IE 4]
正式公開みたいですね。私は「マイクロソフトやマスコミに躍らされている人を憎んで、マイクロソフトを憎まず」です。:-)


9/30 (火)

[JBuilder]
Web で注文したものが届く。佐川急便はかなり遅くまで配達してるんだな。9 時頃不在確認の電話をしたらすぐ持ってきた。

インストールしてみたが非常に重い。聞くところによると 7 割が JBuilder 自身でかかれており、残りは Delphi とか。開発ツールなんだからマルチプラットフォームは犠牲にしても、軽快に開発できるようにして欲しかったところ。しかし Pentium 100MHz 以上(推奨 133MHz 以上)でメモリ 48MB 以上(推奨 64MB)と要求スペックも Delphi にくらべて非常に大きくなっている。

このプロダクトは、開発の遅れ、Java の仕様変更とバージョンアップ、Netscape の JIT 変更、リストラや引き抜き、Oracle との提携などさまざまなことがあったが、正直出荷されて本当によかった。

私は Java はほとんど初めて触るようなものだ。JDK を直接触るほど根性もなく、Symantec の WinCafe を買ったがほとんど動かさなかった。(VisualCafe へのアップグレードは、アップグレード価格が他社乗り換え価格より高く、キャンペーン価格と同じだったに腹が立ったので行っていない。) これを機に、ちょっとは Java を勉強してみよう。

[日記再開?]
AIX の方で半年以上ほったらかしでしたが、それではあんまりなのでこちらで再開?というか、気が向いたら書くようにします。Adobe PageMill も Photoshop LE 目当てに買ったことだし、ML の Log は RingServer に引っ越したし。


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