プロ用ペンティアムって何だ!?
プロ用ペンティアムって何だ!?
オリジナル:'95/9/21 記述
■ プロ用 PentiumTM
ニュースリリースによると "P6" の開発コードで知られるインテルの新型プロセッ
サの正式名称が「PentiumTM Pro」に決定しました。小生は別の名前をを予想していたのですが、「Pro」を付けただけという何のヒネリも無い名前に少々がっかりしました。
インテルとしては大成功を納めた PentiumTM との互換性と資産の継承を宣伝したいのでしょうが、Pro 付きと Pro 無しの位置付けは相当異なるために一般消費者は混乱することでしょう。
もともとインテルはマイクロプロセッサに 286・386・486 という名称を付けていましたが、AMD や Cyrix などが互換チップを"似たような名称"で販売しているに対抗して本来 "586" になるべき名称を PentiumTM に変更したという経緯があります。486 などの数字では類似した商標を登録されても文句がいえず、4860 とか 586 とか 686 とかインテルと互換がありそうでしかも強力そうなマイクロプロセッサを販売されてはたまらないとインテルは考えたのでしょう。
■ Hextium(ヘクティウム)
ちなみに PentiumTM の「Pen」は開発コードの "P5" の "5" にちなみ、五角形(Pentagon)や五角星形(Pentacle:☆)から取ったものだと思われます。この流れでいけば以下の様になると予想していました。
開発コード 名称 読み
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P5 Pentium ペンティアム
P6 Hextium ヘクティアム
P7 Septium セプティアム
P8 Octium オクティアム
ついでに過去のプロセッサについても名称変更すれば完璧です。
製品名 新名称 読み
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8086 Monotium モノティアム
80286 Dualtium デュアルティアム
80386 Tritium トライティアム(*)
80486 Quadtium クアッドティアム
* 実は元素のトリチウム[T]と同じ綴りです。水爆の材料になります。
■ インテルは「Pro」が好き
確かにインテルは昔から「Pro」を付けた多くの商品を販売してきました。テレビ会議システムには「Intel ProShare」を、ネットワークカードには「EtherExpressTM PRO」といった具合にです。次の新製品にも「Pro」がつくかもしれません。
*Pentiumは、米国インテル社の商標です。(笑)
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