Back Numbers : 王様の耳はロバの耳!2001年版



(一番上が新しいもので、下に行くほど古くなります。)

ジャン・ジャック・ベネックス監督の8年ぶりの新作【青い夢の女】を渋谷のシネ・アミューズで観たのだが……【青い…】って邦題を銘打ってるのにどうしてわざわざ赤い方の部屋でやるのかなー ? 変なのぉ。

【アメリ】はシネマライズの初日動員数の新記録が出たのだそうだ。私も初日、混むと思ったので初回の30分前に映画館に着くようにしたのだけど、既にスペイン坂はもの凄~い長蛇の列……ひえぇっ!まぁなんとかかんとか座れてよかったけど、しかし気に入らなかったことが一つだけ。毎度のことなのだが、この混雑ぶりを何かの宣伝材料にでもしようというのか、はたまた自分達の自己満足の為なのか、この大行列や場内の満杯の客席に向かって無遠慮にビデオやカメラを向けているスタッフがいるんだよね。配給会社のアルバトロスの人なのか、宣伝関係の人なのか、はたまたシネマライズの人なのかは分からないけど……いつもいつも思うことだけれど、彼等にはどうして、事前に一言も何の断りもなく勝手にこちらの姿を撮ろうとするなんて人として失礼極まりない行為だということを悟るだけの、ごく一般的な感覚が欠如しているのだろうか ?

あの遠藤憲一さんが昼ドラにでているとな !? しかも準主役ですって !? TBS系列の『ひとりじゃないの』というドラマだそうです。う~ん、さすがに昼ドラっつーのは時間が合わないんですけど……でも頑張ってビデオ録ってみようかしら。お時間の合う方は是非。

銀座のド真ん中にあったワーナー・ブラザーズのキャラクター・ショップが9月末で閉店したのだそうな。……そりゃそうだよな。ワーナーのカートゥーンのキャラクターは、日本での認知度はそこそこといったところで、銀座の一等地にあれだけの広さの店舗を構えるというのはかなり冒険だよなぁ、とは思っていたのだ。あるいは、それを分かっていても敢えて宣伝のためにやっていたのが、資金が続かなくなったといったところか。

あの平成ガメラシリーズの金子修介監督がついに【ゴジラ】を監督することに!それは喜ばしいことなんだけど、併映が【とっとこハム太郎】(ハムスターが主人公のほのぼのアニメ)だっつーのは、そりゃなんじゃらほい。

9月17日(月)、北村一輝さんがなんとあの『徹子の部屋』に御出演 ! 今求職中のがたまたま見掛けてビデオに撮っておいてくれたので、運良くそのお姿を見ることが出来ました……いやぁ、北村さんも出世なさったもんだなぁ(感無量)。ついでにあの例の、昔から応援している人が有名になったら一抹の寂しさを覚える、といった気持ちも体験させて戴きました。ステキだなぁ。

相米慎二監督がお亡くなりになられてしまっただなんて……。常々、人の命なんて儚いものサとうそぶいているではありますが、でもこれは。ここ数年、油の乗り切ってきた監督には、まだまだ創りたい作品だって沢山あったはずだ。早い。あまりにも早すぎる。

『キネマ旬報』が角川書店の傘下に入ることになったとか。道理で最近、リニューアルをするとか何とかで“映画を文化、エンターテイメントとして捉え、ジャーナリスティックな方向性で~お届けしたい”なんてことを広告している訳だ。(それじゃ今までの『キネ旬』は一体何をお届けしていたの ? )しかし実際そのリニューアルしたとかいう誌面を見てみたら、単にコラムの順番が変わっているだけのような……しかも、記事自体もかえって少し古くさくなっていたり、内輪受けものが増えていたりするような……おいおいいいのか、そんなんで。確か『プレミア日本版』も角川系列だったと思うし、気合いを入れないとそのうち統合・廃刊なんて話も冗談じゃなくなってくるのでは ?

うーぴーの大好きな監督の一人、ジャン・ジャック・ベネックスの8年ぶりの新作【MORTAL TRANSFER】がこの程公開になるらしいのは嬉しいんだけど……【青い夢の女】なんてあんまりにもありがちすぎ&やる気のない邦題は一体何なんだー !! 本気でこの映画を売る気があるのかよぉ~、オイ !?

【ジュラシック・パークIII】は、娯楽に徹しているところがいっそ思い切りがよく、なかなか面白いと評判だ。う~ん悪くないのかも。でも私、【…II】があんまりにもつまらなかったという痛手からまだ立ち直っていないので、今回の劇場公開には行けそうにありません……残念。

例えば一口に渋谷エリアといったって、青山の端に位置するシアター・イメージフォーラムと、ほとんど松濤に入りかけの東急文化村のル・シネマでは、その間歩くとたっぷり15分くらいは掛かる。真夏の炎天下、しかもオバサンの体力にはこれはキビシイ ! けれど行かねばならぬ……。

私、擬人化された動物が人間の言葉をべらべら喋り倒すような実写版のハリウッド映画がどうしてこんなに嫌いなのか分かった。だって、人間に無理矢理につけさせられた動きと、これまた人間が後から吹き替えをして適当に嵌め込んでいるセリフが、全然解離しているんだもん ! 動物達の目とかを見ると、彼等は実は全然別のことを考えているに違いないというのが一発で判ってしまうじゃない ? そんなの見てて本当に楽しいのか !? と思ってしまうのだ。

何か某誌で“映画消滅の危機 !? ”がどうしたこうしたという特集をやっているのを見ると、本当にもう何を今更、といった気分にさせられてしまう。私が学生時代の頃、史上最低まで映画人口が落ち込んだといわれていたのだが、あれからン十年、未だに、い・ま・だ・に、同じことを言っているのか、映画業界は !? ちょっと【もののけ…】や【タイタニック】がヒットしたからといって結局抜本的な体質改善には着手せず、臨時収入のあぶく銭にあぐらをかいていたツケが回って来たってだけのことなんじゃないのか ? それとも、映画業界に限らず世間全体がシャレにならん不景気だってことに、呑気なことにま~だ気がついていないってことなのか !? 大体、映画というメディアそのものが消滅してしまったって、映画業界以外の誰もそんなには困らないんだということが、本当に判っているのかなぁ !? それでもって、映画業界は今年初めて映画に関する大々的な意識調査をするんですって !? エ、初めて !? 今までそ~んな基本も基本な調査すらただの一回もやったことがないというの !? あ、開いた口が塞がらん……。

通販などでたまに見掛ける、フランスのマリウス・ファーブル社のマルセイユ石鹸なるものがちょっといいなぁと思っていたのだが、何せ2.5kgのカタマリで一万円もするシロモノなのでずっと二の足を踏んでいた。が、先日【幼なじみ】の初日プレゼントで配っていたサンプル品(映画の舞台がマルセイユで劇中にも小道具として登場するので、タイアップとかしたんだろう)を使ってみたらもう病みつき ! たっぷり泡立つギリギリまで含有量を高くしたオリーブ油の自然な香りがほのかにして、洗いごこちはさっぱりしているのに後には自然なしっとり感が残る(すすぎが足りなくて皮一枚まとわりついているような感じではない)のがもう最高。毎日使うものでこぉんな贅沢感が味わえるならいいじゃんか、と、清水の舞台を飛び降りるつもりでついに注文してしまいましたとも。

山田五十鈴さんと京マチ子さんの共演の舞台があるんだって !! そ、それはちょっと見てみたいかも。しかし視力の悪いはB席ではあまり意味がないだろうし、でもA席だと12000円もするんだとか……駄目じゃん !

映画と必ずしも関係のない話で申し訳ないのだけど……6月27日、『ムーミン』の原作者のトーベ・ヤンソンさんがお亡くなりになったそうです(悲)。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

第二次世界大戦中には、日本は許しがたい愚行をたくさんやらかしたのだと思う。それらの多くに対して未だにちゃんと公式な謝罪をしていないことは、本当に恥ずかしいことだと思っている。でもだからといって、この時代になってもどこかの国から仮想敵国にされてしまう理由が、お金を稼ぐという目的だけのために自分達を英雄視する必要があったから、ということなのであれば、それはあまりにも理解し難い話だ。この夏公開の某映画。大作だから、という理由だけで、自分の国を一方的に敵とみなす内容であることに目をつぶってラブロマンスものか何かだと言って売り抜けようとしている人々も、いくらオシゴトなのだとはいえはっきり言って頭が膿んでいるのではないかと思うが、私はこんな映画にも、こんな映画を製作したジェリー・ブラッカイマーという人にも、これから未来永劫、ビタ一文たりとも儲けさせてやるつもりはない。こんな映画に出演を決めておいて、「アメリカと日本は友好的な国ですよ」なんて脳天気にもほどがある記者会見をしていた主演俳優にも失望した。もう少し頭のいい人だと思っていたのに。

その『北条時宗』のムック本の後編を入手した。時輔兄さんに関しては、ふっふっふっ、思った通りだぜ。あと後半の楽しみは、雨上がり決死隊の宮迫さんの出番が増えそうなこと。彼の演技を以前に何度か見掛けたことがあるのだれけど、結構いいなと思ったもので。あと、うじきつよしさんやダンカンさんなんかも出るらしい。前も書いたと思うけど、NHKのキャスティング・ディレクターってエラいですよなぁ。スゴくいろんなものを御覧になって日々たくさん研究していらっしゃるのだとみた。

始まって半年、そろそろ折り返し地点になるNHKの大河ドラマ『北条時宗』。人間の闇の深さの描写がイマイチで演出も曖昧なため、時輔兄さん(渡部篤郎)や家臣の平頼綱(北村一輝)といった濃ゆい系のキャラがちょっとばかし浮き上がって見えてしまうのが少し残念。あと、ヒロイン役の木村佳乃さんは申し訳ないけれどミスキャストだと思うな。ともさかりえさん辺りと逆だったら丁度よかったのではないでしょうか。それでもドラマは概ね大変面白く、うーぴー姉妹は毎週ハマって見ております。ここのところ、頼綱君の出番がどんどん増えているのが嬉しい限り。日蓮役の奥田瑛二さんの敵役になっているので「おっ、【皆月】対決じゃん ! 」とか何とか言って勝手に盛り上がっております。他には、博多の商人・謝国明の息子の謝太郎くん(松重豊)がいいっすね ! 史実だと時輔さんはもうそろそろ反乱を起こしてお亡くなりになってしまう頃なのですが、この分だときっと生き延びて大陸に渡ったりなんかするのでしょうね。いやぁ、楽しみ楽しみ。

【ココニイルコト】 : 【はつ恋】の脚本を書いた方の初監督作品というところはちょっと気になるんだけど、大阪に転勤になった若い女性がどうしてこうして、というプロットには全然興味がそそられなくて……ちょっとここのところ忙しいこともあり、見に行けるかどうか微妙なところ。

ホントはね、アボルファルス・ジャリリ監督の【ダンス・オブ・ダスト】という映画も観に行ったんです……でも、主人公の男の子と女の子が互いの名前を叫んだりする以外にはセリフらしきものがほとんどない上に、かなり疲れていたのが災いしたのか、映画の間中ほぼずっと沈没していて内容をほとんど覚えていないんです……。もう見に行く時間は取れないかもしれないし、さすがにこれでは感想は書けないので、こちらに書かせて戴きましたが……。

前からよく書いているが、私は初日の舞台挨拶とかトークショーとかいった類いのものがあまり好きではない。時間狂うし、予測のつかない混み方するしさー。特にトークショーの方は、ためになるものや映画に対する理解を深められるものならまだ分からないでもないが、映画に全然関係のないミュージシャンだのお笑いの人だのを呼んでくるっつーのは、ホントに時間の無駄以外の何物でもありゃしませんがな。この間、恵比寿ガーデンシネマの【ポエトリー,セックス】の初日に、今をときめく“坂本ちゃん”が来ていたのだそうだ。彼のことは嫌いではないが、彼と映画に一体何の関連性があるというのだ。ま、その時間帯は避けられたので幸いだったけど。

前も書いたけど、予告編が20分以上になるなんてどう考えても長すぎる。この“予告編が長くなり過ぎる傾向がある映画館”の最右翼を実名でバラしてしまおう。ズバリ、渋谷のシネ・アミューズだ ! 先日行った時にはなんと25分もやっていた。他の面では概ね好きな映画館なんだけど、こりゃもう少しなんとか考えてくれよう !

どうして【ロード・オブ・ザ・リング】っていう邦題なの ? 『指輪物語』でいいんじゃん ? どうして ?

今度、円谷英二さんの生誕百年を記念したオールナイトがあるのだそうだ。100年 ! ですか。ううむすごい。ウルトラマンも着実に歴史になっていっているって感じだなぁ。

先日映画館で【A.I.】の予告編の直後に【ラッシュ・アワー2】の予告編をやっていたのだが、どっちも第一声が「ニホンノミナサンコニチハ」だったのが結構笑えた。うーん、映画会社の皆様、こりゃも少し他の芸のある言葉も教えて差し上げた方がよろしいんじゃないでしょうか。

テレビ朝日で金曜深夜にやっている『虎ノ門』という番組の『こちトラ自腹じゃ ! 』というコーナー。自腹で映画を見るになんて別に普通じゃん、とは思うのだが、井筒和幸監督が好き放題言っているのは面白い。テレビなんかのメディアを経由していると、誰にどう遠慮しているのか日和ったことをいう人ばっかりだからなぁ、たまにこういうのを見るとスカっとするわ。

と思ったら、今シーズン『ビューティ7』なるドラマまであるんだそうな。さすがに内容は違うみたいだけど、題名の出どころは分かり易すぎるよな、コレ。

ある人気脚本家が書いて大ヒットした『ビューティフル・ライフ』というドラマ、題名が何か是枝裕和監督の【ワンダフル・ライフ】に似ているなー、と思っていたら、同じ脚本家が今度は“偏屈で恋愛ベタな恋愛小説家”なんて、ジャック・ニコルソン主演のどこかの映画にそっくりの設定で話を書いていたのは……いくら細部の味付けとかが違うからとかいって、OKなんですかね、そういうの ? と思っていたら今度、某局で『ファイティング・ガール』なるドラマがあるんだとか。映画はマイナーなメディアだからパクり放題でも許されるってことなの ? あきれてものが言えん。

深作欣二監督がプレステ2のソフト『クロックタワー3』の演出を手掛けるそうだ。映画とゲームの垣根がますますなくなりつつある今日この頃とはいえ、誰もが名前を知るくらいの有名な巨匠である監督がゲームの製作に本格的に携わるなんて、やはり特筆すべきことだろう。【バトル・ロワイヤル】でプロデューサーをしていた息子の健太さんの入れ知恵などもあるかもしれないけど、それにしてもそのフットワークの軽さは凄い。

『バイオハザード』は恐かった。気持ち悪かった。もう泣きながらやった。(別にそうまでしてやる必要ないでしょーが……。)だから声を大にして言いたい。「誰が映画化なんて言い出したんじゃい、ボケ ! 」アンジェリーナ・ジョリーのララ・クロフトに対抗して、本編の主演はミラ・ジョヴォヴィッチだそうです。

シャンテ・シネのこれからのラインアップ、イギリス映画の【恋はハッケヨイ】に、中国映画の【こころの湯】って……う~ん、お笑い路線を目指してる訳じゃ……ないよなぁ。どないせぇっちゅうんじゃ、これ。

最近、日米同時公開、もしくはそれに近い作品が増えてきているようだが、モノによっては、「本国での悪評が日本に入ってこないうちに早々に公開しちまえ」という魂胆のもとにそのような戦略が採られる場合も多々あるということだ。みなさん、くれぐれもダマされないように気をつけましょうね~。

最近、某所で映画を観ていた時のこと。前の席に座っていた背広姿のおっさんがやおら立ち上がって席を離れていった(大体、途中退席する場合には、しゃがんで出ていくとか周りにもっと気を使えっちゅーねん ! )。で、手に何かを持って戻ってきて元の席に座ったかと思うと、メリメリ、バリバリ、ボリボリいう音をたて始め……信じらんない ! 未だに上映中に明らかに周りにとって迷惑な音を立てて物を食ってる人間がいるというのもそうだが、もっと問題なのは、その異様によく音の響く食べ物を映画館の側で売っていたという事実だ。ちなみにモノは袋入りのポップコーンだったと思われるのだが、ビニールなどの袋をガサガサさせる音って上映中には異様によく響くっていうのは周知の事実なんじゃないのか。そんなものを客に売るなんて、気遣いが足りなすぎなんじゃない ?

【タイタンズを忘れない】のCMだったかな ? 映画を見ましたというげーのう人を、誰でもいいって感じで手当たり次第に集めて名前をゾロ~っと並べてるヤツ。そうやって十把ひとからげにするなんて大体一人一人の人に失礼だろうという気がするのだが、そのリストの中に「この人が見に行ってるのなら」という参考に出来るような人がたったの一人もいないというのもスゴいよなぁ。登場人物の一人に過ぎないキップ・バルデューなる売り出し中の新人君(今度のスタローンの新作に出てるらしい)を、かのデンゼル・ワシントン氏すら差し置いて全面にフィーチャーしているっていうのもよう分からん。青春映画=見栄えのいい白人金髪君で女のコにアピール、なんて、いくらなんでもそんな20~30年前のセンスを持ち出している訳はないわよねぇ。どちらにしろ、やることなすことあまり趣味がいいとは思えなくて、折角のいい映画なのに、今日びの目の肥えた観客に本気で売り込むつもりがあるのか、疑問に思えてしまった。

劇場で【FINAL FANTASY】の映画版の予告編を見た。実写に限りなく近いものをCGでやることに果たして意味があるのだろうか、とか今まで思っていたのだが、これはもしかすると予想以上の出来になってるかもしれない !? でも夏にアメリカ公開されるのが先で、日本公開は秋だって。そりゃあんまりな。

キネ旬の5月上旬号のインタビューで、かのスティーブン・ソダーバーグ監督が「子供の頃に見た【アタック・オブ・ザ・マッシュルーム・ピープル】という日本映画が恐くて、20歳くらいまでキノコが食べられなくなった」てなことを言っていた。この【…キラー・トマト】みたいなB級っぽい題名の映画の正体は……ハイ、勘のいい方はお分かりですね。かの【ゴジラ】のオリジナル版を創った名匠・本田猪四郎監督の【マタンゴ】という作品です。しかし、小さい頃にそんなもん見てたとは、ソダーバーグ家の教育方針って一体どんなんだったんでしょうねぇ(笑)。

ク、ク、ク、クリストファー・ウォーケンが踊ってる~っ !! ファットボーイ・スリムというグループの新作プロモビデオでのお話で、かの【マルコビッチの穴】のスパイク・ジョーンズが監督をしてるんだそうな。ちなみにクリストファー・ウォーケンは、実は昔ダンサーだったって……ホント ?

最近、【ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ】のカードのシーンをまんまパクったCMが流れてるよな。何のCMだったかさっぱり覚えちゃいないんだけど。

先日、テレ東の『TVチャンピオン』のゲーム王選手権で優勝していたのは、アスミック・エースのソフト部門の営業マンであった。一般的にサラリーマンというのは、世間一般の話題に対してある程度は間口を広く持っていなければやっていけないから、自分の興味だけを突き詰めていれば事足りる場合も多いオタクの人より強みを発揮する場合もあるのではないか。これからはリーマン・ゲーマーの時代だぜ ! 実際、そういったターゲットを積極的に発掘していかないと、若者相手オンリーではゲーム業界もジリ貧になっていく一方なのかもしれないし。それって映画業界も同じなんだけど。

【羊たちの沈黙】のジョナサン・デミ監督の1998年作品【愛されし者】(原題 : BELOVED)は、劇場公開はおろかビデオ化もされていないのだが、今度WOWOWのみで放送になるのだという。他にも、ニール・ジョーダン、ヴェルナー・ヘルツォークといった監督さんの作品って、昨今は公開されたりされなかったりで。大大大好きなジョン・セイルズ監督の最新作【最果ての地】(原題 : LIMBO)も、先日ビデオだけのリリースになってしまったし。あぁ、こういうのって、何だかものすごく脱力してしまう状況なんだけど……。

最近もらった初日プレゼント : 【ホテル・スプレンディッド】の装飾タイルのキット(老朽化したおんぼろホテルの話だから ? 面白いけど実用性皆無な割にちとかさばった。)【キング・イズ・アライヴ】のクリスタル・ガイザーのミネラル・ウォーター(砂漠の話だから。でも重かった ! )【ドッグ・ショウ ! 】の『TWO DOGS』の携帯ストラップ(“犬もの”ということで協賛だったみたい。かなり可愛かったけど、私ゃケータイ持ってないんだよね。)

【どつかれてアンダルシア(仮)】の初日にヘンなティッシュをもらった。配給会社の人か誰かがコンピュータで自作したパロディ画像のカラーコピーが入ってるというシロモノ(実物はこちら)。はっきり言ってお金はほとんど掛かっていないはず ! でも、そのあまりにもおバカな気合いに笑った。今までもらったものでベスト3に入るくらい面白かったと思う。ポストカードやブロマイド、生写真の類いなどはありがちであまり印象に残らないし、好みが合わなかったりすることも多く、ポスターにも好みがあるし、大体かさばって持ち運びにくい。化粧品、シャンプーの類いは、私は決ったものしか使わないし、香水のサンプルとかなら悪くないかもしれないけど、どちらにしろ男の人にはあまり嬉しくないか。(いつか普通サイズのシャンプーを1瓶まるごとくれた気合の入った会社があったが、これは重くてイタダケなかった ! )飲み物類も重い ! その場で飲みゃいいんだろうけど。プレゼントが欲しくて初日に行く人は少ないんじゃないかと思うので、苦労の割に効果は薄いんじゃないかなぁと常々感じているのだが、そういうことをすること自体の是非を、配給・宣伝会社の人達はもう少し考え直してみた方がいいんじゃないのかと思うのだがどうだろう。で、それでもくれるというのなら、軽くて、邪魔にならなくて、ひとひねりシャレが効いているものがよろしい。ちなみに、ちなみに、いままでもらって気に入ったものの第2位は【DDLJラブゲット大作戦】のビンディ。自分じゃ買わないようなものだし、実物ってこんななのか ! ヒカリモノでキレイじゃん ! と割と感動。そして堂々の第1位は【ラブゴーゴー】の足型クッキー ! お話に足型のついたケーキが出てくるのを模したもので、クッキーが食べられない人は滅多にいないだろうし、カワイかったし、かさばらないし、ちゃんとしたお店に発注したもののようで味もなかなか美味しかったしで秀逸でした。ちなみに後日、館内で販売もしていたようです。

最近、インターネットや次世代放送絡みで“コンテンツ”なる言葉が多用されているのが、私はとってもとっても嫌い。ものを創るという作業の泥臭さや生々しさを切り離して一気にモノ化して、札束に変え易くする時に使うためのコトバだよな、あれは。創り手の血や汗や涙が感じられないようなものを見たり聞いたりしたところで本気で感動なんかできるもんか、てやんでぇ !! とか言いながら、そんな苦労なんて微塵もしてませんよ、なんて涼しい顔をしたフリができるものが、昨今の時代には合っているということになるのかもしれないけどね。私にはそんなこと永遠に出来そうにもない。

そういえばちょっと前まで、夏川結衣と夏生ゆうなが、今一つ混ざってしまっていたような気がする。実害はないだろうとは思うけど、関係者の皆々様、本当にどうもすいません。

先日、何かの雑誌に「君はクリス・タッカーとクリス・ロックの出演作を混ぜずに言えるか ? 」てなクイズが載っていたのを見てはたと思った。私ってもしかして、アダム・サンドラーとベン・スティラーの区別がいまいちついていないかもしれない ? (ベン・アフレックは……うん、なんとか大丈夫かな。)そういやしばらく前、【評決のとき】に出ているのがエドワード・ノートンだと思い込んでいたというあまりの間違いに気づいて愕然としてしまったことがあったけど(正解はマシュー・マコノヒー)。いかん、そろそろ老化現象が始まってきてるのか !?

山本政志監督の最新作【LIMOUSINE DRIVE】には、(ま、ほとんどセルフプロデュース作品みたいなもののようだけど、一応)サンセント・シネマ・ワークスが製作に名前を連ねているようだ。そういった御縁なのか何なのか、今度あの仙頭武則氏が、【熊楠】の製作を担当することになったのだとか。そのスケールの大きさをうたわれながら、長年誰一人完遂させることが出来なかった幻の企画【熊楠】だが、仙頭氏がプロデューサーというのなら、今度という今度こそ、もしかするともしかするかもしれない !? 要注目 !!

私はあの、どこかのおっさんが映画館で携帯を鳴らして無い無いっ ! て服を脱ぎながら探してるCMがめちゃくちゃ嫌い。あのCMを作った人って、映画館で映画が佳境に入ってきたところで携帯を鳴らされて心底嫌な思いをした経験とかって、絶対無いに違いない。そういう状況って、シャレにも冗談にもならないし、マジで笑えないっちゅうの。

映画関係の話題じゃなくて申し訳ないが、まぁ少しは映像にも関係しているということで。は昔から高橋留美子さんが大好きで、特に今連載中の『犬夜叉』もとても好きなのだが、最近コミックスを読んでいてはたと思った。仲間を集めてパーティを組んで、その時々の敵を倒しつつ、最終的にはラスボスとの対決が待っていることが予見されて、おまけに主人公の技や武器が段々バージョンアップしてくる……これって要するにRPGじゃない !? 『犬夜叉』でゲームを作ってくれないかなとは常々思っていたのだが、いっそのこと、連載が全部終了した時点で、ストーリーをまんま再現するRPGを作ったら面白いんじゃないのだろうか ? ただし、もう既にアニメがオンエアされているので2次元の世界でやってみても今更つまらない。いっそ最高峰の技術を持つスクウェアさん辺りが3D化して、副業がてら発売してみるっていうのはどう ?

最近オンエアされているニコラス・ケイジ主演の映画のCMを見てが一言、「なんか髪、増えたんじゃない ? 」……そ、それってどういう……。

最近、TVのCM等で岸部一徳さんをお見掛けする機会が多くなっているようで嬉しい。特に最近では富士通のFMVのCM(キムタク君に「私のこと落ちこぼれと思ってるでしょ ? 」とか言ってるヤツね)がお気に入りである

最近ハリウッド映画等で、男優さんが上半身裸のシーンを見て時々思ったりするのだが、撮影中以外はいくら時間があるからって、ちょっと体を鍛え過ぎな人が多いんじゃないのだろうか ? 無論、ブヨブヨの体よりは適度に引き締まった体の方が見映えはするから、己の姿を見せてナンボの職業の人達には体形維持のためのある程度の努力は欠かせないことだろう。でもだからって筋肉があんまりにも不自然に隆々としているのは、個人的な好みからするとどうも、なんだけど……それともアメリカなんかでは、そういうのがセクシーだっていう社会的なコンセンサスでもあるんでしょうか……分っかんないわ。

ここのところのウディ・アレン映画には時々、すっごく古くさいセンスの邦題がつくことがあるように思う。で、新作【Small Time Crooks】が早くも公開が決ったのは嬉しいんだけど、あの【おいしい生活】だとかいう、80年代バブルの時代を少しでも垣間見た人間には赤面ものの邦題は、もう少し何とかならないものなのかしら ?

今年の夏、恵比寿ガーデンプレイスではエーリッヒ・ケストナー原作の【点子ちゃんとアントン】を上映するんだそうな。最近、“可愛い子供が主役”映画の上映が常態化してきているのは、商売として手堅いとのコンセンサスが業界内で出来てきたからなのだろうか。(しかも今回、思いっきり夏休みに当ててたりして。)しかし、子供映画にあんまり食指の動かない私にとっては、その分他の映画の上映の機会が減る訳だし、さして面白くもない状況ではある。

今度、クェンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの企画による【フロム・ダスク・ティル・ドーン】サガが、3本まとめて一挙公開になるんだそうな……うーん、そんなもんでサガを作っちゃうなんてあんまりにもらしいというか……しかも、ビデオ発売くらいに留めておくならまだしも、日本でもわざわざ劇場で公開しようなんて物好きな人がいるなんて……しかも3本まとめてとなると、もうおトクなんだかお安いんだか、何だかワケが分からないわ。

ジャン・ジャック・アノー監督の新作【スターリングラード】は、主演がジュード・ロウで、エド・ハリス、ボブ・ホプキンスなんていう好みの俳優さんが大挙して出演しているので、見逃してしまうのは惜しいような気はするのだが……しかし、よその国にまでわざわざ自前の俳優さんや監督さんを連れて行って自分達の戦争史観を押し付けるような映画を作るなんて、本当に大きなお世話なんじゃないかと思う。こういった映画でハリウッドを儲けさせてやるなんて、私は真っ平御免だ。絶対に見に行かない。

前にも書いたかどうか忘れたけど、最近の映画館の入り口で時々「(場内で売っていますので)飲食物の持ち込みは御遠慮下さい」なんてことを書いてあるのを見ると、この人達は本当にバカなんじゃないかと思う。他の客の迷惑にならない範囲という前提はあるにしろ、私達消費者にはすべからく、何を食べたいかを選ぶ権利も、なるべく安くてウマいものを探して買う権利もあるのは当然である。映画館の中で安くてウマいものをちゃんと売ってたら、わざわざ持ち込みなんて面倒くさいことをせんとそっちで買う人も当然増えるわい。百年一日のように高くてマズくて決まりきったものしか出さない、明らかに営業努力が足りないあなた方に、何が悲しゅうてそんなことを命令されなければならんのだ ? 映画業界の人に、商売としての意識が抜本的に欠けている場合がいくら多いとはいえ、時には他者との競争にさらされる場合もあるってこと自体が理解できないようであれば。こりゃ情けないのを通り越して笑い話だよ、ホントに。

この春には、《STYLE TO KILL》《DEEP SEIJUN》なんていう鈴木清順監督作品の特集企画が立て続けにある。でもってこの予告編が、どちらもスタイリッシュでカッコいいんだな。しかし、私がかつて鈴木監督の映画を少し苦手だと思っていたのは、これらの予告編にはあるようなテンポ感が感じられなかったからこそなのである。だから、鈴木清順ファンの目には彼の作品はこのように映っているのかな、というか、この予告編自体が彼の作品に対する好意的な批評になっているような気がして、なるほどと思ったのだ。

女性二人が人を殺した末に逃避行するという内容がセンセーショナルだったためか上映禁止処分に会い、本国で物議を醸したというフランス映画【ベーゼ・モア】。シネマライズでの公開を結構楽しみにしているんだけれど、この黒とショッキング・ピンクを基調にしたポスターっていうのが個人的にはどうも……ショッキング・ピンクって一番苦手な色なものだから、販促物を見掛けても知らず知らずのうちについつい視界から外してしまっているんだよねー。困った。

【小説家を見つけたら】のポスターって、ほとんどショーン・コネリー一人の大写しのみがメイン。ロブ・ブラウン君では商売にならないってことなの ? ひどいぅわ。

その漫画の『陰陽師』の安倍晴明を見ていると、『ファンシィダンス』の陽平くんのクールで哲学的な側面が強調されたような印象を覚える。で、残りの煩悩まみれで軽佻浮薄な部分は、『妖魅変成夜話』の李成潭が一手に引き受けている(笑)。岡野さんの漫画では、陽平くんというキャラが未だに一番重要なプロトタイプなのではあるまいか。(全っ然映画の話じゃなくてすみません。)

『ファンシィダンス』の昔から岡野玲子さんが大好きなので、夢枕獏氏の小説を漫画化した『陰陽師』のコミックスも(ブームなんぞになる前から)当然全巻持っている。しかし、今度この原作が映画化されるとかで、主役の安倍晴明を演るのが野村萬斎ですって !? う~ん、私の中では激しくイメージが違うんですけれど……TV版では稲垣吾郎だというのもどうかと思うんだけど、萬斎さんよりはまだしも少しは近いかな。

渋谷のミニシアター回数券は、シネ・アミューズ、シネマライズ、ユーロスペース、シネ・クイント、シネセゾン渋谷、渋谷・シネマ・ソサエティ、シアター・イメージフォーラムといった渋谷の主だったミニシアター7館で使えて、3枚組3990円(1本当たり1330円 ! )といったスグレモノ。あぁ、私ゃこういうのを出して欲しかったのよ ! 今のところ限定発売で、『ぴあ』の発券システム経由なので購入がちょい面倒、 一部除外作品もある、有効期限が限られている、などの欠点もあるし、実際に運用されるとどうなるかはまだ予断を許さないとは思うのだが、基本的には画期的な素ん晴らしいアイディアなのではないだろうか。もう少し欲を言えば、これが東京中のミニシアターで使えるようになったりして、値段ももう少し下がってくれたりすると(1枚1000円 ! とまではいきなり言わないが、1200円くらいになると更におトク感が出るのだが)もっともっと凄いと思うんだけど。とにかく今後の展開にも期待しています !

グウィネス・パルトロウが最新作のインタビューで、「普段自分が着ないような(ボロい)洋服を衣装係に用意されても、役になりきるためと思ってためらわずに受け入れたんだから」などと言っていたのを読んだのだが……う~ん、それって女優さんなら当たり前のことというか、わざわざ威張って言ったりするほどのことではないような気がするのだが……もしかして、このお嬢さんに大きな賞をあげたりしたのはちょーっと時期尚早ではなかったのかな ? 考え過ぎかしら ?

ロバート・レッドフォード監督の映画は今まで一応全部観ているのだけれど、前作の【モンタナの風に吹かれて】が個人的にはいまいちだった上、今作の【バガー・ヴァンスの伝説】はあまりいい前評判を聞かないもので、残念ながら見送ることにしようかと思っている。ウィル・スミス君はちょっと見てみたかったんだけれどね。でも、最近作を軒並み見落としている感のあるマット・デイモン君は、もしかして筆者の鬼門になりつつあるのでは…… ?

ある程度予想してたことだとはいえ……【スナッチ】の宣伝って、出てるのがほとんどブラピばっかりでやんの ! それって絶対この映画のイメージを歪めて伝えていると思うので、かなり何だかなぁと思うんだけど。

毎年アカデミー賞候補が発表されるのと機を同じくして、ラジー賞という最低映画の賞も発表になる。これ、最初の頃はシャレが効いてて面白いなと思っていたのだけれど、近年この賞自体が有名になってある種の権威(?)のようなものが出てきてしまってからは、最初から粗探しをして貶めること自体が目的みたいなノリになりつつあるみたいに感じられて、見ていてあまり気持ちが良いものではなくなってきてしまった。難しいものですね。(でも今年の賞を独占するのはきっとJTさん主演のあの映画だろうけど……。)

【グラディエイター】も【グリーン・デスティニー】も、活劇としてはそこそこ見どころの多い作品だったけれども、ストーリーの面などでは今一つ練りが不足していてドラマとしてはもの足りなかったなぁ、というのがうーぴーの評価である。しかるに、この2作品が2大有力候補だという今年のアカデミー賞は、近年稀に見るような低調さだと思われてならない。今年、ハリウッドでは俳優協会などがほぼ間違いなく大ストライキに突入するだろうと言われており、メジャー会社はとにかく今のうちに穴埋めの映画を大量に撮っておかなければならないらしいから、お祭り騒ぎなんかやってる余裕がないということなのだろうか ? しかし考えてみれば去年だって、いわゆるメジャー会社による賞狙いの感動超大作というのはほとんどレースに絡んでこなくて、【アメリカン・ビューティー】を始めとするどちらかといえばインディペンデント系に近いような意外な映画ばかりが俎上に登ったということだ。今年はそれすらなくなったということは、ハリウッドはいよいよ見応えのあるドラマを創り出す能力を失ってきたということの証左なのではあるまいか。ま、私ゃそこまで興味がある訳じゃないからどっちでもいいんだけどね。

フジテレビの深夜番組『エブナイ』・サーズデイが大好きなのでよく見ている。(ホトエちゃんとゴリ姉はどっちが可愛いだろう ? )でもって、今度ガレッジセールがNHKの朝の連ドラに出ると聞き、思いっきりのけぞった。最近のNHKドラマって千原兄弟とかも出してるし、チャレンジャーだよなぁ、本当。

その『ぴあ』誌の企画で、公開初日に映画館から出てきたお客を捕まえてアンケートをする“満足度ランキング”なるものがある。雨の日も風の日も、一生懸命インタビューをしている若いコ達に悪いような気がして(インタビューに答えたことはないが)今まで何も言わなかったのだけど、私はあの企画には開始当初からかなり疑問を持っている、というか、下手すると害悪であるとすら思う気持ちが最近ますます強まってきたので、やはり一度だけ書いておくことにする。考えてもみてくれ。年に一、二度だけ映画に行くような人々と、好きで何本もみているような人々では、後者の人達の方が目が肥えていく傾向があるんだから点が辛いに決まっているだろう ? で、いわゆるマイナーな映画に来る人達というのは一般的に後者の人達が多い訳だよね ? とするとマイナーな映画の方がメジャーな映画より点数が低くなりがちな傾向が必然的に出てくるのは自明の理なことなのだ。そうやって採点基準が違う人々によって付けられた点数を並列に並べて、さもそこに映画の優劣の何らかの傾向が出ているような記事の書き方をするのは、どう考えても間違っているのではないのだろうか。ちなみにこのコーナーでは、ピカチュウ映画やアニメ祭りなどの小学生以下を対象年令にした企画は、かなりの確率で1位になることが多いことを申し添えておく。

すっかり若向けの内容になってしまった『ぴあ』は見ていてちょっとばかりしんどかったりする。かといって、最近創刊された『おとなぴあ』は中身がじじむさすぎる ! 頼むから30代向けの“ぴあ”を出してよ~ !

最近、ある一部のコラムを見てて思うこと。もの書きがものを知らんことを威張って言うんじゃない ! 映画評論家を名乗る人間が映画を観てないことを自慢げに言ってんじゃな~い ! ……ふぅ、すみません。

【グリーン・デスティニー】は最初松竹系で公開になったはずだが、今度東宝系の銀座のスカラ座で再公開されるのはどうしてなんだろう ? どなたか御存知じゃないですか ?

【バトル・ロワイヤル】特別編だと ? 先日の公開からまだほとんど時間が経ってないというのに ? なんつーアコギな商売なんだ !

日本アカデミー賞なんて、あれほど箸にも棒にも掛からんような意味の無いイベントもないと思うのだが、そのディナー付の指定前売券が4万円 !? と聞いて……う~む、一体どんな人がわざわざ好き好んでそんなもの……いや失敬。

【花様年華】の予告編、最初の直輸入版と思しきやつの方が良かった。

去年もどこかで書いたかもしれないが、最近、銀座や渋谷などの東宝系の映画館で、前売券を持っていても「窓口で整理券と取り替えろ」と言ってくるところが多いのに閉口している。しかも大抵の場合、整理券が必要だというアナウンスは全く不充分だし、特に銀座の映画館なんて窓口と映画館入口がすごく離れているところが多いときている……なんて不親切 ! なんて面倒臭い ! ……とて、この間渋谷のシネフロントというところで映画を見た時のこと、ここは整理券が必要なだけじゃなく座席指定もさせられてしまうのだが、いざ時間になって館内に入ってみると、席にはかなり余裕があるのにも関わらず、人は中心の辺りにかたまって座らされているという現象が起きていた。でーっ ! こんなに空いているのに何が悲しゅうてあの××なオッサンのすぐ隣りに座らされにゃならんのだ ! 当然、指定された席は無視して他に誰もいなさそうな辺りに座らさせて戴きましたけど。よかれと思って始めたシステムなのだとは信じたいけれど、客が利用しやすいようにもっと色々と研究・工夫をする余地はあるのではないかと思われるのだが。

私の映画友達が、ある映画の前売りチケットを買っていたのだそう。で、その上映館で新作が始まるのはまだ先の話だし、いろんな映画館にその映画のチラシが置かれているから安心していたら、お目当ての映画は知らない間に終了していて代わりに他のヒット作を上映していたのだそうだ。ショック ! でも相変わらずいろんな映画館にそのチラシがそのまま置きっぱなしになっていたので上映館でそのことを指摘したら、一応感謝のそぶりを見せながらも「配給会社に言ってくれ」と言われたとのこと。で、今度は配給会社の方に電話してみたら、最初に出た人には逆ギレされ、電話を代わった人には「でもどこも似たようなことはやってるんだから……」と言われたのだそうな。……確かに私も、上映終了して2ヶ月以上経ってるような映画のチラシが置かれているのを見掛けて唖然としたことはあるけどね。チラシは通常配給会社が映画館に頼んで置かせてもらうものなのだそう(枚数等も配給会社側で管理する)だし、ましてや上映館の方では他のどこにチラシが置かれてるかなんて把握していないだろうから、映画館の人が言ったことは分からんじゃない。しかし配給会社に責任を押しつけて終わりというだけってのも、どうもなんだかな。実際にチラシが置いてある映画館の方は、上映が終了した映画のものは撤去しておくくらいの配慮があってもいいんじゃないのだろうか ? 映画業界自体がだらしないという印象を与えてしまうだろうに(いくら実際にそうだと言ったって ! )。配給会社の方は、仕事がキツくてあっぷあっぷしているのだろうことは想像には難くないんだけど、だからといって自分達の仕事の後始末がいい加減であることの言い訳にしていいってことはないんじゃないの ? その応対は明らかに、わざわざ映画を見に来てくれるお客さんに対する態度と違うよな。彼女は年間で私の倍は見ているようなツワモノだからそれで映画を嫌いになるといったことはないだろうけど、通常の場合、そんなことをしていたら映画というもの自体にものすごい悪印象を持たれてしまう可能性だってあるかもしれないということくらい、想像が及ばないものなのかな ? ちなみにその映画とは【パリの確率】といいます。映画館と配給会社は各自で探してみて下さいね。

その『時宗』のムック本を見ていて(そんなもん買うなよ ! )はたと気がついた。北村一輝さんと吹越満さんってフロム・ファーストという同じ事務所に所属しているのか !! 更に後日、その事務所には竹中直人さんや荻野目慶子さんなども所属していることが分かった。なんかそう言われてみれば、そのラインの共演作っていくつかあるよなぁ。納得。

北村一輝さんがレギュラーで出るらしいので、今年はNHKの大河ドラマ『北条時宗』を初回から、毎週見ている。でも今年は出だしの段階では視聴率があまりよくないとか ? 「題材がマイナーな年はあんまりよくないらしいよ」とはの弁だが、そりゃ何て勿体ない ! 北村さん以外でも今年は好みの俳優さん、注目している俳優さんが大挙して出演しているし(渡辺謙さん、伊東四朗さん、池端慎之介(ピーター)さん、渡部篤郎さん、奥田瑛二さん、室田日出男さん、藤竜也さん、西岡徳馬さん、白竜さん、北大路欣也さん……初回だけだけど遠藤憲一さんも出ていたし。女優陣では原田美枝子さん、富司純子さん、若手注目株では篠原涼子さん、川原亜矢子さん、ともさかりえさんなど。でもなんと言っても特筆すべきは、宗尊親王というお公家様を演じてずっ嵌まりの吹越満さんだ ! )、井上由美子さん(TV『きらきらひかる』『ひまわり』など)の脚本のお話の方も、元寇の時代の日本が世界史の流れとどう向き合ったかという視点が明確に盛り込まれているのが、新しい世紀の幕開けに相応しく面白いと思うんだけどなぁ。ただ、あのいかにも作り物なオープニングCGだけはちょっと戴けないけどね。

今年は実は心密かに、映画の本数を少し減らそうかなと画策している。だから昨年以上に、かなり検討したんだけど残念ながら見に行かなかった映画が増えることだろう。そんな映画をこのコーナーで紹介して、自分へのせめてもの覚え書きにしたいと思う。年末から年始に掛けては南米のウカマウ集団のドキュメンタリー、レスリー・チャン主演の【流星】などを見逃した。今やっている映画では、タイ映画の【DEAD AWAY バンコク大捜査線】、デンマーク映画の【ゼイ・イート・ドッグス】、アントニオ・バンデラスとウディ・ハレルソンが出ているという【マイ・スウィート・ガイズ】などが気にはなっているんだけど多分無理そう。マチュー・カソヴィッツ監督の【クリムゾン・リバー】も、この分だとちょっと無理かなぁ。ヴァンサン・カッセルの姿を一目見たいのはやまやまなんだけど、監督の前作【アサシンズ】にはあまり感心できなかったし、本作もあまりいい評判は聞かないものだから。

私、前から疑問に思っているのですけれども……映画館でポップコーンを売るというのが定番のごとく言われているのは一体何故なの ? だってあれってそんなに美味しいものでもないじゃない ? (特に日本の、映画館で売っているようなものは。)大体、実際食べてる人なんぞもほとんど見掛けたことがないのだが。いくらアメリカとかで定番だと言われているからといって、日本でそのまんままねっこすることもないでしょう ? もっと何か工夫して独自性のあるウマいものを出そうよー !

しかし【ペイ・フォワード】も、そのキャッチコピーにはちょっと引っ掛かってしまった。『それは一生ものの感動と衝撃。』ですか ? 一生もの ? いいんすか ? そんな大風呂敷を簡単に広げちゃって ?

その【ミート・ザ・ペアレンツ】の劇場予告編なのですが……往年のアメリカのコメディ番組みたいな効果を狙ったのはよく分かるんですが、スクリーンの中だけ勝手に観客の合いの手笑いみたいなのが入るのが、見てるとエラく気持ちが悪い。客席が静かだと、尚更そちら側だけ浮いて見えてしまうしね。

去年もどこかで書いたのだが、元来カタカナ邦題ってそんなに嫌いじゃなかったはずの私ですら、最近はちょっと目に余るものが多過ぎるんじゃないかと思う。最近よく取り沙汰されるのが【ホワット・ライズ・ビニース】(下に横たわるもの)だが、大体“ビニース”って何なのよ ? “ライズ”っていうのは嘘のこと ? ワケ分からんじゃない。これから公開される【ミート・ザ・ペアレンツ】(御両親に会おう)も怪しい。“ペアレンツ”って何 ? “ミート”って肉のこと ? ……だからね、前も似たようなことを書いたけど、日本語の文脈の中で聞いてみた時にぎりぎりニュアンスが取れそうな言葉じゃなくちゃ駄目なのよ。そんな中、なんとか合格だと思うのが【ペイ・フォワード】。やっぱり意味はよく分からないながら、“ペイ”も“フォワード”も日本語の中でも使ったりするからそれほど違和感はないように思う。原題から“it”を取っているのもいい配慮なんじゃない ? 駄目 ?

北野武監督の【BROTHER】は大雪にも関わら初日から大混みで、しかも客にはいかにも今時な若いにーちゃんとかが圧倒的に多かったのがちょっと意外だった。みんな熱心だなぁ、それにしてもいつもの北野監督の映画の客層とちょっと違うような……と思っていたら、音楽番組でZEEBRAというラップのグループの『NEVA ENUFF』という曲を見掛けて謎が氷解した。この曲は【BROTHER】にインスパイアされたものだそうで、しかもビデオクリップの監督をしているのが真木蔵人さんだという。なるほど、こういう絡め手もあったんですか。映画の内容と歌詞の内容には微妙なズレがあるような気がしないでもないのはまぁ置いとくとして、にしてもな……私はギャングスタ・ラップって内容が不毛だと思うから実のところあんまり好きじゃないのだけれど、日本でもそういうのが流行る土壌があるということが意識され始めたなんて、悲しいような気もするが。

ある土曜日。起きると大雪だった。真っ白に煙る窓の外を見ながら反射的に「やった ! 今日は空いてるぞ ! (勿論映画館が)」と思ってしまった自分は、つくづく因業が深いと思いました……(風邪までひいていたというのに)。いつもの東京らしくもなく真っ昼間だというのにほとんど吹雪状態、足元はぐちゃぐちゃの溶けかかったかき氷状態になっている街中を、意識が遠くなりそうになりながらヨレヨレ歩いていると、本当に私は何をやっているのだろうなと、自らの来し方・行く末について思わず思いを馳せてみずにはいられませんでした……でもって実際に映画館についてみると、ガラ空きじゃないの ? という予想に反して実は結構人が来ていて、映画によっては立ち見まで出ていたりして。な~んだ、みんな考えることは同じだったりするのね。

と思ったら今度は、トム・クルーズとニコル・キッドマンが離婚するんですってぇ ? う~んやっぱりハリウッドってところは……。

ジム・キャリーとレニー・ゼルウィガーが別れたのに引き続き、見ている方が恥ずかしいほどにラブラブだったと伝えられるメグ・ライアンとラッセル・クロウも別れたのだそうだ。切れる切れないはそりゃ本人達以外にはどうしようもないことだとは思う、けれど、しかし彼等が共演した映画、日本ではまだ公開にもなってないというのに。気持ちが盛り下がってしまうじゃないの。そういう場合、せめて全世界での公開があらかた終わるまでは発表を控えるとかなんとか、少しは配慮した方がいいんじゃないのォ ?

うーぴーの地元・吉祥寺にバウスシアターが出来たのは、確かが上京したのと同じ頃のことだったように思う。最初は単館系の映画を多く手掛けていたのだか、ある時期から突然、松竹東急系の上映館になってしまったので少し残念だなぁと思っていた。が最近、上映館を1館増やしたのを機にまた単館系の企画を色々と手掛けたりし始めているようだ。その果敢な姿勢は偉い ! と思う。あぁ、もっと応援がてら、マメに見にいかなくちゃなー。

年末から年始にかけてどうも欝状態が続くなぁと思っていたら、年末の一番最後に観た【ダンサー・イン・ザ・ダーク】のせいなのではないかと思えてきた。【奇跡の海】を年間のベストワンに選んだことがあるほどラース・フォン・トリアー監督が好きな割りには、この映画の印象自体は私にはいまひとつだったのだけれども、もしかしたら思っていた以上に被ったインパクトがあったのかもしれない。

どわい好きなスティーリー・ダンの曲がたくさんカバーされているという【ふたりの男とひとりの女】のサントラを某タワレコで視聴してみたのだが……どの曲も、悪いという訳ではなくても、オリジナルの超絶美しいアレンジには到底及ばなくて期待以下。彼等の曲の真骨頂はやはりアレンジにあったのだなぁと改めて感じるのと共に、(予算の関係とかいろいろあるのかもしれないけど)おいそれとカバーを作ったりするのはやはり難しいことなんじゃないかしらと、思い至った次第。

今更『仮面の忍者・赤影』の映画化だってェ !? なんてしょーもない企画を立てるんだと思ったのだが、監督が【SF サムライ・フィクション】の中野裕之さんだと聞いて評価が反転。そ、それってもしかして、ものすごく面白そうかもしれない !?


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