Back Numbers : 王様の耳はロバの耳!2006年版



(一番上が新しいもので、下に行くほど古くなります。)

昔から、小学校低学年の頃に見たらしいあるドラマのことをたまに思い出すことがあった。確か浅丘ルリ子さんが主役で、何だかあまり幸福ではなさそうで、若い男の人に思いを寄せられて……というドラマ。非常~におぼろげな記憶しかないのだが、子供心に、何だかとても大人っぽい感じの雰囲気が悲しくも切なかったのを憶えている。……最近、ネットで検索してみたら、どうやらそれは日本テレビ系の『冬物語』というドラマで、浅丘ルリ子さんは未亡人役、相手役の若い男の人というのは何と原田芳雄さんだったらしい……そういえば冬の海辺みたいな曇りの風景の中を歩いているシーンとかあったような……。脚本は何と清水邦夫氏なんだそう ! 結構な件数が検索でヒットしたのは、本作がかの『冬ソナ』の原型とも言われているらしいのも関係あるのかも。そ、そうだったのか……それならその勢いを借りて、どこかで再放送とかしてくれないかな。あの印象的だった主題歌(フォー・クローバーズという人達が歌っていたらしい)も、もう一度聞いてみたいような気がするし。

↑上のを書いていたらもう一つ思い出した。京都の老舗の組紐屋さんに浅茅陽子さんが嫁いで来たが、旦那の中条きよしさんはぼんぼんで頼りにならず、店を牛耳っている先代の愛人の加賀まりこさんやらお姑さんやらに囲まれて散々苦労する……という昔のドラマがすごく印象に残っている。これもネットで検索してみたら、どうやらテレビ朝日系の『おくどはん』というドラマらしい。原作は何とあの花登筺(はなとこばこ)様なんだって ! (若い読者の皆様へ:関西商人のど根性ドラマで一世を風靡した脚本家です。)わ~、今となっては是非もう一回見てみたい気がするな~。

年末に『笑っていいとも・増刊号』を見ていたら、爆笑問題の太田光さんが『DEATH NOTE』の死神・リュークさんのものまねをしていたのがあまりにもいい出来だったので、超笑えた。映画版も、味気ないCGで作るより太田さんに出演してもらった方がよかったかもしれない !?

小さい頃から存じ上げていた岸田今日子さんだけは、この先もず~っとお元気でいらっしゃるような気がしていたのだが……お亡くなりになられてしまったなんて嘘みたい。本当に寂しいです。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

先日映画館に行った時、海賊版撲滅キャンペーンのCFが、五月女ケイ子さんの爆裂イラストを使用したものに変わっていた。あの以前の説教くさいバージョンの間違いにやっと気づいてもらえたか。よかったぁ。

『トムとジェリー』『チキチキマシン猛レース』などで有名なハンナ・バーベラ・プロダクションのジョセフ・バーベラ氏が亡くなられたそうだ(というか、まだご存命でいらしたのか)。ちなみにウィリアム・ハンナ氏の方は既に故人のよう。子供の頃、一番熱心に見てたアニメって、実は『トムとジェリー』だったかもしれない。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

今現在、鬼のように時間が無いのでゲームなんて絶対無理って分かっているんですけど……『竜が如く2』やりてぇ~~~っ !!

最近キネ旬を見て、田中登監督が亡くなられたことを知ったが、さすがに一般的には大きなニュースにはならなかったか……かくいう私も【実録阿部定】くらいしか見たことがなかったですが。主に日活ロマンポルノで活躍なさった監督さんです。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

実相寺昭雄監督まで亡くなられたとのことで、やっぱり今年は亡くなられる監督さんが多いような……(泣)。再び、謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

【雪に願うこと】で舞台となっていた『ばんえい競馬』が、予算難のため廃止されてしまうのだそうです。あの映画自体は無論フィクションですが、あの人達のモデルとなったであろう実際のばんえい競馬の関係者の皆様はどうなってしまうのだろう……と思ってしまいます。
↑この後一転、一部で存続することが決まったそうです。とりあえず、全廃よりはよかったかも。しかし、ソフトバンクが地方競馬に結構出資してるって知りませんでしたが……。

ロバート・アルトマン監督まで亡くなったってマジー !? 今年は亡くなる監督さん多いなー(泣)。名作を創る監督さんが全体的に高齢化してるってのもあると思うけど。とりあえず再度、謹んで御冥福を申し上げたいと思います……(号泣)。

中村獅童さんと竹内結子さんは、結婚する時もかなりベタだったけど、離婚する時もまた相当ベタですな~。

今度は何と言うつもりだろう ? の某・元祖双子テレビタレント様(私はタレントとしてのあの人達は大好きだが、映画評論家だとはあんまり思ってない)の映画の宣伝文句。今回の【トンマッコルへようこそ】は、選挙カーよろしく題名の連呼ですってぇ……。確かに覚えにくい題名ではあるだろうけれど、基本的にはネタギレも極まったのだとしか思えない。最近、韓流映画は必ずしも観客動員がよくないらしいけど、これは絶対、安易で工夫のない宣伝活動にも原因の一端があると見た。

同様に、私の中ではいつも、堀北真希さんが北掘真希さんに自動変換されてしまいます……何故 ? 。

私はごく最近まで、沢尻エリカさんのことを沼尻エリカさんだとばかり思っていました……本当にどうもすみません……。

奥田瑛二さんが監督した新作映画がモントリオール世界映画祭でグランプリを受賞したそうだ。これで、俳優の片手間仕事としてではない監督としての本気度を認めてもらえるきっかけになるといいですよね。もう手垢の着いた手法となってしまった感のある海外の映画祭への出品ですが、まだこんな効能がありましたか。

私は9.11によって“世界が変わった”とはあんまり思ってなくて、先進国と自称している国々の人達にとっての世界の見え方が変わったに過ぎないのだと思っている。(ただ、例えばどこかのヒステリックな国がよそへ軍隊を派遣しがちになるとか、間接的な影響はたくさんあると思いますが。)だから、これから9.11を描いた映画が何本か公開されるといっても、商魂たくましいなぁ、と思うばかりであまり見る気がしない。ただ、アメリカという国がこの経験をどうやって消化しようとしてるのか、ということを検証するヒントを得るために、頑張って1本くらいはみてみようかな ? と思っていたのだが、最近、土日もちょっと仕事が忙しくて、それも果たせそうにないかも。

私の大好きなピアソラさんの、これまた大好きな『チェ・タンゴ・チェ』という、イタリア人歌手のミルバ姐さんが歌っていらっしゃる曲があるのですが、この曲の作詞をしているのがかのジャン=クロード・カリエール氏だということを最近知って超驚いた。ジャン=クロード・カリエールって誰かって ? まぁ高名な脚本家だと思いねぇ。(ネット検索等で調べてみてね。)この曲は「タンゴが私を悪い女にする」みたいな内容の超カッコイイ曲です。機会があったら是非一度聴いてみて !

↓そう言いながら、国立博物館の伊藤若冲展(プライスコレクション展)には行ってるんだから……。は昔から大の北斎ファンですが、は昔(宇多田ヒカルさんのデビューより前)から大の若冲ファン。今回、のお勧め通り、いろいろな時間帯の光線の加減を想起させるように光の当て方を変えながらみせる、という展示方法の部屋が特に面白かったです。(普通、作品に光を当てるのを所有者は嫌がるものですが……プライスさんは太っ腹 ! )お仕着せの国粋主義でなく、こういうものを見たりなんかしている時こそ、日本古来の美意識の高さは本当に世界に誇れるものだな~、日本って本当に素晴らしい国だな~、と心から実感したりするのですが、でもそれを、こんなに凄い機会をわざわざ提供して教えて下さるのはアメリカ人の方なのです。

【ゲルマニウムの夜】、上野はちょっと遠いな~、とか、夜の上野の森を徘徊したくないから最終回は避けたいな~、とか思っているうちに、ついに終了してしまいました……。す、すみません……。スカパーとかで放送したら必ず見ますから……。

その瑛太君がまだEITA君だった頃から心密かに応援してきた身とすれば、昨今の彼の活躍はホントに喜ばしい。けど、あの大塚愛さんやらと共演するという映画の予告編のクサすぎるセリフはいかがなものか……。あぁぁ、まだ仕事を選べたりする立場じゃないんだね。可哀想に。

『のだめカンタービレ』までドラマ化するらしいですね。(ちなみに我が家は、まだ1~2巻の頃にが見つけてきてからのファン。)でもキャストとかをみる限り、何か方向性間違っているような……。上野樹里さんの株も、私の中ではこないだの【笑ミカ】で下がってしまったからなぁ。彼女にはまだ、原作ものをやり切れるだけの技術(原作を模倣するにせよ、独自の解釈でアレンジするにせよ)がないんじゃないかと思う。唯一期待できそうな瑛太さんも、峰くん役ってナンジャソラ。
↑その後、ドラマ版をふと見てみたら割とよく出来ていたので反省します。ごめんなさい。のだめちゃんはやっぱりイメージとはちょっと違っていたけれど、彼女以外にこの役に挑戦できる女優さんはなかなかいないであろうことは認めざるを得ません。私の最大の計算違いは、千秋君役の玉木宏さんがかなり役に嵌まっていて違和感がなかったこと。玉木さんの演技力は、正直、ちょっと見くびっていたかもしれません。日本全国の玉木宏ファンの皆様、すみませんでした。

本当にやるのか、【椿三十郎】のリメイク。監督は森田芳光で、椿三十郎役は織田裕二なんだって。勇気あるというか無謀というか……。

『めぞん一刻』ドラマ化、主演は例のあの方……あぁもう、いい加減にしてくれないかな~。

ポール・グリモー監督の【王と鳥】がこの夏、公開になるんだそうな。私は以前観たことがあるので今回は行きませんけれど、アニメの世界では大変有名な作品なので、未見の人は是非行っておいた方がいいですよ。

【NANA】の続編には宮崎あおいさんが出ないんだそうな。映画がまがりなりにも成功したのには、彼女の功績は大きかったんじゃないかと思うんだけど……それでも作るんだよね。巨大なお金もうけの装置がいろいろと働いてて止めようがないんだもんね。大人の事情ってやつだよね。でも本当に大丈夫なの ? 虻蜂取らずにならなきゃいいけど。

夕張市の財政破綻のため、ゆうばり国際映画祭がついに中止になるそうだ。残念ながら参加したことは無いのだが、日本で開催されている映画祭の中でも真に成功していたと言えるであろう数少ない映画祭の1つだっただけに、大変残念だ。

日系人俳優のマコ・イワマツさんが亡くなられたそうです。謹んで御冥福をお祈り申し上げたいと思います。

私はテストと名前のつくものが大嫌い。自分の仕事には必須のTOEICだって、この歳にしてたった2度しか受けてないくらい(←そのテの職業の人には少なすぎる回数)。で、最近“映画検定”というのが話題になってますが……日本の人って、何かからお墨付きを与えてもらうというのが、どうしてそんなにも好きなんだろう……。私は、(受けたところで大した点数にもならないだろうけど、)大好きな映画でまでテストを受けるとか何とか、端から考えられません !! とりあえず、映画に対する愛情がテストによってしか測られないとかいったような事態にはならないようにと、そればかりは切に祈っております。

この間から、『高校生友情プライス』のCFがオリエンタルラジオの2人とほっしゃんさんのバージョンに変わっている。この方がずっと面白いじゃん ! 上出来上出来。この勢いで『海賊版撲滅キャンペーン』の方も何とかしてもらえないものかなぁ。中島哲也監督あたりに依頼してみるというのはどないだ。

よく先行公開というのをやっていますが、あの売り上げは全部、第一週目の売り上げとして計上されるってご存知でしょうか ? 今回、トム・クルーズ主演の某映画が公開の2週前の土日から公開されていたのだが、映画館によっては昼間の回もまるっきり普通のタイムテーブルでやっていて、これって先行公開というにはあまりにやりすぎでは…… ? とふと思ってしまったのですが。

今度、セカチューの韓国リメイク版が公開されるらしい……のはどうでもいいんだけど、劇場で予告編を見てたら、『瞳を閉じて』の本家そっくりの韓国語のリメイク曲が流れていたのにはのけぞった。う~む、あの曲のイメージはどうにもいじりようがないと判断されたのであれば、それだけ平井堅が偉いということか。

実は【トリック 劇場版2】も見に行ったんですが……見た時間帯や体調のせいもあったかもしれないけど、完璧に爆睡してしまった……。堤幸彦監督が手掛けている作品は大抵好きなんですけども、【トリック】だけはどうも相性が悪いんですよね。TVのドラマでやってる時も、気がつくとチャンネルを変えてしまっていたりして、どうも我慢して見続けられないんです。あの雰囲気が嫌いな訳ではないと思うから、基本的に“謎解き”っていうのにあまり興味が湧かないところが敗因なのかもしれません。で、これはさすがにファンの人に怒られそうなので、評価対象外とさせて戴きたいと思います。

西川美和監督の【ゆれる】のチラシ、最初の頃は香川照之さんも載っているバージョンも見かけていたんだけど、最近はめっきり、オダギリジョーさんしか載っていないバージョンしか見かけない……。

今村監督が亡くなられた時の記事のいくつかで“息子で映画監督の大介さん”という記述を見かけ、今村監督の息子さんって映画監督だったんだぁ、とかいった阿呆な反応をしてしまっていた……そりゃ天願大介監督のことですがな !! 何を寝ぼけてんだ、私。

あぁぁ、今村昌平監督まで亡くなられてしまったか……。エネルギッシュを絵に描いたような監督さんだけに、何だか永遠に生きていそうなイメージすらあったのですが。御冥福をお祈り……しなければならないのですが、したくないよう。監督の最新作が本当に見たかった(涙)。

妻夫木君の出てる東京ガスの“ガスパッチョ”のCF、ピエール瀧さんの織田信長バージョンと、酒井若菜さんの小野妹子バージョンが面白いですね。

ここ何週間か映画をサボって……やっております『ファイナルファンタジー』。自分的には『X』で一区切りついたつもりだったし、ネットワークゲームにはあんまり興味がなく『XI』はやらなかったので、今回は気楽にやろう、とか思っていたのにプレイ時間は既に3ケタの大台に……(←この頃は仕事がまだそんなに忙しくなかったのね……)。おなじみの召喚獣が敵方の艦隊の名前に格下げされ、新しい召喚獣は可愛くないし使いづらい、必殺技のミストナックがトロい私には全然使いこなせない、飛空艇を自分で飛ばせないのが物足りない、シドはやっぱり悪役にはして欲しくなかった、等々不満もいくつかありますが、フィールドに入ったら目に見える敵とそのまま戦うことになるという臨場感あふれるシステムは画期的だし、ガンビットというシステムもザコ敵との戦いがラクチンなのでとてもいいと思います。(これは絶対、いちいちコマンド入力をするのがめんどくさくなった大人が考えたんだと思う。)あと、“主人公なのに脇役”というのが新機軸でいいですね。画像的には『X』ですっかり完成したと思っていましたが、今回はもろに【スター・ウォーズ】の世界を連想するような出来になっていて、更に度肝を抜かれてしまいました。【スター・ウォーズ】がサブカルに与えた影響の大きさを改めて思いましたが、それと同時に、こんな画像の世界をゲームとしてプレイできるようになるなんて【スター・ウォーズ】のオリジナルが生まれた70年代には想像すらつかなかったことのはずで、そう考えてみると、映画の【スター・ウォーズ】というもの自体がなるほど一昔前の発想のものになってしまっていたのかな、だから新三部作は苦戦したのかな、なんてことを思ってしまったりもしました。さあって、あと一体何時間かかるんだろ。オメガはともかく、モブは全部倒したいところだよなぁ……。

ウエンツ瑛士くんが映画に出るというニュースをふーんという感じで見ていたら、監督が何と渡辺一志さんだったのでびっくり !! ウエンツくんは映画好き少年の役で、映画製作を禁じる悪の支配者=都知事役の泉谷しげるさんと対決するのだとか(……)。公開は来年だそうです。あ、そういえば、WaTってここ最近では秀逸のキカクモノだと思う。ウエンツくんも小池徹平くんも、バラで売る分には少ぉし弱いインパクトを補え合えるもんね。

4月12日に黒木和雄監督がお亡くなりになられたと聞いて大変ショック。数多くの名作を手掛けられてきた監督だが、近年は特に脂の乗りきったお仕事振りが印象的だったので、とても残念だ。遺作となった【紙屋悦子の青春】は、予定通り8月から岩波ホールで公開されるとのこと。謹んで御冥福をお祈りしたいと思います。

新宿の松竹会館が閉館するのだそうな。まぁあの建物も築50年近くになるのだそうで、シネコンに立て替えるのも致し方ないのかもしれないが。(ちなみに閉館は今年の5月で、シネコンのオープンは再来年の平成20年になるのだそう。)その松竹会館の近くにある新宿スカラと文化シネマも非常によく利用する映画館の1つなのだが、ここを経営していた会社が映画興行から撤退するとかで、スカラは完全に閉館し、文化シネマは角川などに貸すのだそうな。新宿伊勢丹の周りの映画館ゾーンは随分様変わりすることになりそう。この辺りはいつ行っても安心感があるし、よく利用した界隈の1つだったのだが、ちょっと寂しいような気がするな。

キネ旬に載っていた大高宏雄さんのコラムに、先日亡くなった久世光彦氏が演出していた『寺内貫太郎一家』には当時の大島渚監督の影響が見て取れる、といったようなことが書いてあって、達観だな~と感心した。こういうことがサラっと書けるのが評論なるものの真髄なのではないかと、私は思うんですけれど。

ドラマの『アンフェア』、面白かったですね~。最終回で話に決着がつくのだろうか ? と危惧していましたが、一通りちゃんとまとまっていたので感心しました(やっぱり分からないところも幾つか残ってはいるんですが)。出てくる人のほぼ全員を怪しく見せかけてドラマを引っ張った演出の手腕も素晴らしかったのでしょうが、ドラマ版の何分の1の話しか出てこないあの薄っぺらな原作からこんなドラマを組み立てた脚本の佐藤嗣麻子さんの功績はとても大きかったのではないでしょうか。これで彼女の評判がもっと上がるといいですねぇ。よかったよかった。曲者揃いで大好きな人ばかりの役者さんがみんな上手いから、余計なことを考えずにドラマに没頭できたのもいいところで、みんなそれぞれお名前を挙げて褒めちぎりたいくらいですが、特に瑛太さんはこのドラマの成功でぐ~んと株が上がることでしょう。よかったよかった。最後まで見てみると、エンディング・テーマの曲が見事にマッチしていたのにもヤラレました。それにしても、出る作品出る作品ほとんど当ててしまう篠原涼子さんの勢いは凄いですね~。連ドラの女王なんて称号がもしあるのなら、今現在、それは間違いなく彼女のものだと思います。

かの【シザーハンズ】が舞台化されているとか聞いたのだが、ちょっと写真を見てみた限りでは、どうも主人公のエドワード君がゴツすぎて可愛くない。これはどうなのかな~ ? かつて【シザーハンズ】がウケたのは、ストーリーやテーマがよかったからというのも勿論あるだろうけれど、ジョニデさんが演じていたエドワード君が、コワイながらもどこがキュートで可愛いかったからなんじゃないかと、私なんかは思うのだが。

最近の映画宣伝の技術は幼稚化する一方だと思っていたけれど、格闘技映画まで“泣ける”とか言って宣伝しているのには、世も末だと思った。

スーパーマリオの開発者(任天堂の生ける伝説・宮本茂氏)がフランスで芸術分野の勲章をもらったというのと、クドカンさんが今度昼ドラをやるというのは、どっちがニュースバリューが高いかな ?

生スターというものに特に興味のない私には、舞台挨拶というものはさんざん嫌な思いをさせられてきただけのものでしかないので、最近は、余程スケジュールが合わない時以外は極力避ける、という方針にしていた。だけど私は間違っていた。私のような人間は、どんなことがあっても、舞台挨拶には絶対行くべきじゃないんだな。というのも、先日ある舞台挨拶に偶然遭遇してしまい、もう金輪際絶対避けてやる、と決心せざるを得ないような目に合ったからなのだが。
そもそも舞台挨拶って、どうしても、映画館や製作・配給会社の人が「仕事してるんです」という自己満足を得るためにやっている儀式のようなものにしか思えないんだよな。客がどう感じるかなんて二の次だと考えているとしか思えないようなことが多すぎるんだよ。客にさんざん不便を強いておきながら気が利かずにぼさーっと突っ立ってる劇場関係者も嫌。(あんたたちの辞書には「臨機応変」という言葉は無いのか ! と腹が立ってしまった経験多数。)そんな状況を、何が嬉しくてという感じでニタニタしながら眺めている宣伝・配給会社関係者らしき人々も嫌。(もしかして、こんな一過性の混雑を映画のヒットと勘違いしているんじゃないかと思うと、バッカじゃないのといつも感じる。)映画に対して何の愛情のカケラもないようにしか見えないマスコミ関係者が、ただのお仕事のために一番いい場所に陣取って一番偉そうにしているのも腹が立つ。フォトセッションとやらのために、客をぼけーっと待たせて何のエクスキューズもない無神経さも、どうかしている。最近は減ってきたけれど、舞台挨拶のスケジューリングが悪いから以降のタイムテーブルがガタガタ、ということも、まだ見かけなくもない。大体、舞台挨拶をしたところで興行成績がジリ貧の映画なんて山のようにあるし、舞台挨拶の回だけは混んでても他の回はガラガラ、というのも何度も目撃している。舞台挨拶に、観客動員を伸ばすための意味なんて本当にあるのかよ ?
それでもスターを見たいという人達はいて、そういう人達との間に需要と供給の関係が成り立っているからそれでいいんじゃないか、という意見は一理あるとは思う。だからって、客をどんなふうに扱ったところで、それは好き好んでそんな目に合ってる客が悪いとでも言いたいのだろうか ? 違うだろ。スターを見て嬉しくても、それはその場限りのこと。しんどい目に合えば、映画館に対するネガティブなイメージを、潜在意識のどこかに植え付けられたって、仕方ないんじゃないの。それは長期的に見て、映画という産業のためになることなのだろうか ? 私にはいつもいつも、非っ常~に疑問に感じられてならない。舞台挨拶をやるなとは言わない。でもやるのなら、それは劇場にわざわざ足を運んできたお客のことを一番に考えたものであってしかるべきなんじゃないのか。お客の一人一人に楽しんでもらい、不愉快な思いは極力させないように心を砕き細心の注意を払う、なんて基本中の基本でしょ ? そんなことすら出来ないような舞台挨拶なら、意味がないからやめちまえ !!
まぁもうどうでもいいけどな。私はこんな不愉快な思いをするのは二度とゴメンなので、今後はもう舞台挨拶に行くことは絶対にありませんので。好きにやったらいいんじゃないの。

1998年に北京でオペラ『トゥーランドット』の舞台監督をしたチャン・イーモウ監督が、今度はニューヨークで『秦の始皇帝』というオペラの監督をするんだそうな。ちなみにチャン・イーモウ監督の『トゥーランドット』のDVD、持ってます。今度もすごく豪華絢爛な舞台になりそうですね。

山下毅雄さんは、『アタック25』や『霊感ヤマカン第六感』(昔そういうクイズ番組があったの)のテーマなんかも手掛けられていたそうですね。つくづく名曲がたくさんあるんだな~と、今更ながら感心します。

『ルパン三世』のファースト・シリーズや『大岡越前』『鬼平犯科帳』などの作曲を手がけた山下毅雄さんが昨年11月に亡くなっていたという話を聞いてショックを受けたばかりなのに、あの『ゴジラ』の作曲家の伊福部昭さんも2月8日に亡くなったと聞いて大ショック !! ちなみに『大岡越前』と『ゴジラ』は私の着メロの定番曲です。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ディズニーと一旦決別したはずのピクサー社が、ディズニーの社長が変わったとかでディズニーに買収されることになり、ディズニーのアニメ部門が統合されることになったんだそうで。でもってもっと驚いたことに、スティーブ・ジョブズ氏がディズニーの個人筆頭株主になるんだとか。何だかなー。

ここのところ渋谷の映画館分布図に随分と動きがあるようだ。まず、文化村やアミューズの近くのホテル街の入り口付近にQ-AX(キューアックス)ビルというのが立って、そこにQ-AXシネマ(2館)と、桜丘町から移転してきたユーロスペース(2館)、そしてシネマヴェーラ(1館)という新館の名画座が入った。シネマヴェーラはユーロスペースと同系列みたいだが(館長は別の方のようですが)、Q-AXシネマの方は、筆頭株主がDVD販売のレントラックジャパンという会社で、そこは昨年末にCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の子会社になったところみたい。(……ということはここはTSUTAYAの手先な訳か ! )桜丘町のユーロスペースの跡地にはシアターN渋谷(2館)という館が出来たようだが、ここは日版こと日本出版の経営なんだそうで、ちょっとびっくり。で、シブヤ・シネマ・ソサエティの跡地にシネマ・アンジェリカ(1館)という館がオープンしたそうなのだが、シブヤ・シネマ・ソサエティはいつのまにか閉館してしまっていたんですね。割と好きな映画をやっていたから結構通ってたんだけど。残念です。

哀川翔様が最近「Rush」という名前の車のCMに出ているが、そういえば翔兄ィは昔、同じ名前の映画に出ていらっしゃったような……。





見たかったのココロの墓場のコーナー !!


(見たかった指数)

★…………少し心に引っかかったので、うんとヒマなら行っていただろう
★★………かなり興味があったので、タイミングがよければ行ってただろう
★★★……ほとんど行く気になってたので、時間の都合さえつけば行ってただろう


【ヘンダーソン夫人の贈り物】★★
(スティーブン・フリアーズ監督作品でしたか……しまった。)
【デート・ウィズ・ドリュー】★*
(何か面白そうですけどね。)
【ありがとう】★
【ルナシー】★
(ヤン・シュヴァンクマイエル監督の実写ものかぁ……。)
【キング 罪の王】★*
【ハザード】★★
(ちょっと副業が忙しくて、ぼやぼやしているうちに終わってしまいました……。)
【めぐみ 引き裂かれた家族の30年】★
【TANKA】*
(俵万智さんて、昔っから、どうも苦手なんです……。)
【CHiLDREN】★★
【待合室】★
(富司純子さんに寺島しのぶさんって、濃ゆいですね。初日にたまたま近くを通りかかったら、お年寄り度がやたらと高かった。)
【ウール100%】★★
(岸田今日子さんに吉行和子さんが老婆の役だってぇ……こ、恐い。)
【クリムト】★*
(私の中では、クリムトはクリムト、マルコヴィッチはマルコヴィッチで、全然別物なんだよねぇ……。)
(宮崎あおいが主演という以外は、取り立てて興味はない。)
【ジュウブンノキュウ】★*
(タイトルなどにはセンスがあるんじゃないかと思うけど。)
【ジャポニカ・ウイルス】★*
(池袋にレイトショーを見に行く根性がなくて……すみません……。)
【奇跡の朝】★
【シュガー&スパイス 風味絶佳】*
(う~ん気乗りしない、とつぶやき続けている自分に気がついて辞めにした。青少年の恋愛模様なんて、私にはもうどうだっていいことなんだな、きっと……。←とかに話していたら、もともと恋愛ものってそんなに好きでもなかったんじゃなかったっけ ? とツッコミが入りました。確かに……。)
【弓】★
(キム・ギドク監督の新作だそうだが、10年後にモノにするために女の子を拉致った爺さんの話というプロットが、生理的にどうしても受け付けられない。)
【キンキーブーツ】★★
【日本以外全部沈没】★
(原作が書かれた時代ならいざ知らず、今現在はこういう発想って前時代的なのでは…… ? )
【迷子】★
(台湾のツァイ・ミャンリン監督作品の作品の常連リー・カンションさんの監督デビュー作。)
【おいしい殺し方】★
(ケラさんの新作だが、この題名にはセンスが感じられないよー。)
【ユナイテッド93】★
【ハッスル&フロウ】*
【狩人と犬、最後の旅】*
(ドキュメンタリー・タッチだけどドキュメンタリーじゃないらしい、という辺りがなんかちょっと微妙。)
【カクタス・ジャック】★
【colors】★
【胡同<フートン>のひまわり】*
【レイヤー・ケーキ】*
(ダニエル・クレイグさんが主演らしいので……。)
【メタル/ヘッドバンガーズ・ジャーニー】★★
(メタルは何で嫌われるのか ? でも、メタル嫌いの人ってメタルについての映画は見に行かないと思うの、私もだけど。)
【ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン】★
【カサノバ】★
(いくらハルストレム監督でも題材に興味が湧かないし……)
【バルトの楽園】*
(最近ちょっと軍服アレルギー気味。)
【ステイ】★
【アダン】★
【ジャケット】★
【夜よこんにちは】★★
【ファザー、サン】★★*
(ソクーロフ監督作品。今回かなり行く気になってたのだが、時間の都合上カット。)
【恋するトマト】★★
【予感】★*
【青いうた のど自慢・青春編】★
【ダック・シーズン】*
【愛より強く】★
【ドッグ・デイズ】*
【僕の大事なコレクション】*
(監督のリーヴ・シュライバーさんて【クライシス・オブ・アメリカ】に出てた人だと思う。)
【ブレス・レス】*
(筒井道隆君久々の主演映画 ! なんだけど、最近、東中野のレイトに行く根性がめっきり無い……。)
【チェケラッチョ】★
(市原隼人 ! 平岡祐太 ! 柄本佑 ! 井上真央 ! という出演陣には注目したいところなんだけど……『アンフェア』の原作(本作の脚本家による)ってペラッペラだったからな~。)
【家の鍵】★
【風のファイター】*
(大山倍達氏が朝鮮半島のご出身とは知らなかった……。)
【キスキス、バンバン】★★
(ロバート・ダウニー・Jr.はすっげぇ見たいけど、ヴァル・キルマーはあんま見たくない……。)
【映画監督になる方法】★★
【春が来れば】★★
【ラストデイズ】★★
(いくらガス・ヴァン・サント監督の作品とは言え、ニルヴァーナにはからっきし興味がないんだもん……。)
【SPIRIT】★
【イーオン・フラックス】*
(内容には全然興味が湧かないのだが、監督が【ガールファイト】のカリン・クサマさんなんですってね。)
【SPL/狼よ静かに死ね】★★
(サモ・ハン様の悪役というのをちょっと見てみたかった。)
【拘束のドローイング9】★
(以前『クレマスター』の全編上映会に行って死んだからなぁ……もういいや。)
【シムソンズ】*
(カーリングってもうとっくにメジャーになってたと思ったんだけど……。)
【ベロニカは死ぬことにした】★
(“何にもないから死ぬことにした”という人の心情は、いろいろありすぎて死にたかったワタクシの心情とは相容れないと思う。)
【マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して】★
【白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々】★
【天使】('06)★
(筋を聞いている限りでは限りなく【ベル天】の焼き直しな感じ。興味があるとすれば永瀬正敏さんがパパ役で出ているところくらいか。)
【ビリーブ】★
【かえるのうた】★★★
(東中野でレイトだし、今週映画多すぎる……。)
【銀色の髪のアギト】★


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