Back Numbers : 王様の耳はロバの耳!2012年版



(一番上が新しいもので、下に行くほど古くなります。)

中国のメディアによると、中国の2012年の映画興行収入は168億元(約2351億円)となり、2000億円程度と見られる日本を抜いて世界第2位の映画市場になったのだそうだ。まぁ、関係者がよほど努力をしない限り、日本の映画市場はこれから縮小する一方かもね。それも時代の流れじゃないのかな。

歌舞伎町のコマ劇場跡に、2015年にシネコンができるんだそうだ。しかし、これから映画が斜陽化するであろう時代に……以下同文。

東京スカイツリーに「ニコニコエヴァ神社」なるものが建ったそうだ。うん、何か知らないけど楽しそうだからいいんじゃない ?

最近、映画やドラマで夏八木勲さんをお見かけする機会が多くなったような気がする。緒形拳さんや原田芳雄さん亡き後の頑固じじいおじいさん枠なんですかね。

『SPEC』の完結編の製作が決定したようだ。しかし来年の秋かよぅ !! 遠いよぅ !! 待ちきれねぇよぅ !!

『平清盛』の平均視聴率は史上最低だったとか。しかし、ネットでの評判を見る限り、録画派の皆さんの評判は必ずしも悪くないような気がする。少なくとも、理想に燃える青年期からすっかりクソジジィと化した老年期までの平清盛の一代記を見事に演じ切った松山ケンイチさんの演技は本当に素晴らしかったと、声を大にして言っておきたい。だから、録画率を抜きにした視聴率調査なんて今日日あんまり意味がないだろうって、下にも書いたけどさ。

【トワイライト…】シリーズの最終作、予告編を見る限りではまるで【X-メン】みたいだな……よー知らんけど、これは恋愛映画なんじゃなかったの?

若松孝二監督がお亡くなりになる前、釜山国際映画祭に行って記者会見で竹島問題について聞かれた時に、「あんなもんがあるからいけないんだ。爆破してなくしちゃえばいい」と答え、現地記者からも拍手が起こったのだそうです。キャー素敵。

イオンがワーナー・マイカルを完全子会社にするんだとか。何でも、イオンは別の映画の子会社も持っていて、併せて600スクリーンほどのチェーンができて国内首位の映画事業者になるんだとか。しかし、これから映画は斜陽化すると思うんだけど、勝算はあるんだろうか。

渋谷東急が、来年の5月中旬に閉館するんだそうだ。東急文化会館の閉館に伴って急ごしらえで作られたけど、渋谷駅北側のオフィス街のど真ん中で、周りにめぼしい商業施設もなければ他の映画館もなく、駅から遠いという立地。まぁ当然かなという気はするが、東急文化会館跡のヒカリエには映画館は作られず、渋谷から映画館は減っていく一方だ。

是枝裕和監督の『ゴーイング マイ ホーム』が来年1月のロッテルダム国際映画祭に正式招待され、全話が一挙上映されるのだそうだ。オランダの映画ファンの皆様には、視聴率を揶揄するしか能のないくだらないネットの記事などに惑わされることなく、純粋に作品を楽しんで戴ければと思う。しかし、ドラマの感想サイトなどを見る限り、この作品は、1~2回見てテンポが合わなかったせいで嫌いになり非常に低く評価する人々と、逆にあのテンポ感にハマってしまって大好きになり非常に高く評価する人々に明確に分かれているような気がする。で、高く評価する人々は、じっくり楽しみたいから、軒並み録画に走る訳。前々から言われていることだけど、いい加減、視聴率だけでなく録画率も取り入れないと、視聴者の動向を正確に把握することはできっこないよね。技術的に不可能だとも思えないのだが、一体どこの誰がそれを阻んでいるのやら。

映画館でやってる「ノーモア映画泥棒」のキャンペーンCMの新版が流れていた。アラかっこいい。個人的には、バージョンが改まる毎に“赤ランプ男”の比重が“カメラ男”より高まっているのが面白いと思う。犯罪者である“カメラ男”の方がインパクトが強いのはマズいんだろうから、作る人も四苦八苦してるんじゃないのかな。

この間、テレビの対談番組に【ALWAYS 三丁目の夕日】【キサラギ】【探偵はBARにいる】『外事警察』などの脚本家である古沢良太さんが出ていらっしゃったが、そこいらの俳優さんが裸足で逃げ出すような超イケメンでびっくりした……。

中島哲也監督が【進撃の巨人】の映画版から降板したと聞いて、何故かやっほう ! と快哉をあげたワタクシ。

最近、めざましテレビで『紙兎ロペ』をやっているらしいのだが(見ないので知らんかった)、年明けにティム・バートン監督が声優としてゲスト出演するらしい。今回、監督は色んなバラエティ番組をこまめに回っているようだ。いくら洋画が売れないとはいえ、こんなビッグネームの監督さんすらバラエティに引っ張り回すとは何だかなー。監督ご自身がそういう機会を少しでも楽しんで下さっているのならいいのだが。

外国映画の買い付けが減り、国内での映画の製作本数も減っているので、そのうち上映する映画が無くなるんじゃないかと以前からオオカミ少年のように言っていましたが、この12月に入ってついにその時がやってきたような気がします。こんな言い方は申し訳ないのですが、このクリスマス・シーズンのラインアップのショボさといったらありません。それでも入る映画には集中的に人が入るので、一見そんなふうには見えないかもしれませんが……。来年の映画界は一体どうなっていくのでしょうか。まぁ映画以前に、選挙でアホな政党が勝って日本自体が本気でオワコンになっちゃう可能性も大ですけどね。

中村勘三郎さんは、長らく勘九郎さんでいらしたので、自分の中では未だに勘九郎さんという認識が強かったりする。個人的には勘三郎さんの表現の全てが好きだった訳ではないけれど、日本の歌舞伎界や演劇界に欠くことの出来ない人だったという評価に異論はない。亡くなるには本当にお若すぎたと思う。心からご冥福をお祈り致します。

最近、セゾン・カードの永久不滅ポイントのCMが大好きでして。ハッフ~ン。

最近、木下惠介監督のDVDボックス発売絡みの記事で、脚本家の山田太一さんが木下監督の弟子筋だと知った。調べてみると、山田太一さんはもともと松竹に助監督として入社し、木下監督に師事していたんですね。知らんかった。

【サウンド・オブ・ミュージック】をアメリカで生放送のテレビ番組にする企画があるんだとさ。アメリカ人は、本当に先人に対する敬意とか畏怖とか無いんだな(呆)。

山本太郎さんが衆院選に出馬するのだそうで……。私は彼の意見に100%賛成でも100%反対でもないけれど、本人に信じるところがあるのであれば、やれるだけやってみるのもよろしかろうと思う。

シャーリーズ・セロンが【親切なクムジャさん】のハリウッドリメイク版に主演するんだそうだ。なんだそりゃ。

是枝裕和監督のテレビドラマ『ゴーイングマイホーム』。監督らしいしみじみとした語り口に味があるし、キャストも豪華ですこぶる面白いと思うんだけど、私が面白いと思うテレビドラマのご多分に漏れず、視聴率があんまりよくないらしい。まぁパッと分かりやすく刺激的なアイキャッチがあるドラマじゃないもんな……。しかし『木更津キャッツアイ』や『スペック』みたいに初回放送の視聴率はあんまりよくなかったけど後々評判がよくなっていったドラマもあるもんね。この際、テレビ局の皆様には、焦らずゆったり構えて“いいものを送り出す”という姿勢を貫いてもらいたいな~と願うばかりです。

『平清盛』はなんかあまり視聴率が上がらないみたいで気の毒でやんす……。初期の頃にはいくつか欠点も見受けられたけど(どこかのオッサンが文句垂れてたような画面が汚いとかそういうことではナイ)大分修正されてきたと思うし、何よりも、あのように複雑怪奇で分かりづらい時代を真っ正面から取り扱っていることはもっと評価されていいと思うんですが……。貴族の政治から武士の政治への転換って日本史上でもトップクラスの大変化だったのだなぁと、この年になって今更感心しております。思うに、このありそうでなかった切り口の斬新さに、大河ドラマの中心的な視聴者であるご年配の皆様の頭がついていけなかったんじゃないですかね。
今回は役者さんの使い方も魅力的だったなぁと個人的には思います。松山ケンイチさん・中井貴一さん(平忠盛)の平氏親子コンボ、玉木宏さん(源義朝)・小日向文世さん(源為義)の源氏親子コンボ、松田翔太さん(後白河法皇)・井浦新さん(崇徳上皇)・三上博史さん(鳥羽法皇)・伊東四朗さん(白河法皇)の怨念皇族コンボは言うに及びませんが、この他に特に印象に残ったキャストを備忘録として男女別に書いておきます。
女性陣では、深田恭子さんの平時子(清盛の妻)や杏さんの北条政子(泥だらけの登場シーンに度肝を抜かれました)の他、田中麗奈さんの由良御前(義朝の妻で頼朝の母)は、女たらしの旦那に泣かされ続けながら誇り高く生きた女性の意地と気迫が感じられて、非常に印象に残りました。他には松雪泰子さんの美福門院得子、成海璃子さんの建春門院滋子、二階堂ふみさんの建礼門院徳子、あと出番は多くありませんでしたが、吹石一恵さんの舞子(清盛の生母:架空の人物)、加藤あいさんの高階明子(清盛の先妻:史実では実名不明)、浅香唯さんの藤原朝子(信西の妻)、高橋愛さんの藤原経子(藤原成親の妹で清盛の長男の妻)などもちょっと好きでした。
男性陣では、平氏では豊原功補さんの平忠正(清盛の叔父だが保元の乱で敗死)や森田剛さんの平時忠(平時子の実弟で貴族の出ながら平家一門に加わる)や中村梅雀さんの平家貞(最古参の家臣)などが特に印象に残り、藤原氏一門では國村隼さん、堀部圭亮さん、塚地武雅さん、細川茂樹さん、相島一之さんなどが腐れ貴族ぶりを遺憾なく演じきっていて大変に面白かった。源氏方では遠藤憲一さんの北条時政(北条政子の父)など。あと、神木隆之介くんの源義経、美しいですわ~。さて、男性キャストで最も好きだったベスト5は、5位:加藤浩次さんの兎丸(清盛と親交を結ぶ架空の海賊)、4位:吉沢悠さんの藤原成親(妹を清盛の長男に嫁がせたが鹿ヶ谷の陰謀で失脚)、3位:阿部サダヲさんの信西(清盛の政治の師匠だったが平治の乱で敗死)、2位:山本耕史さんの藤原頼長(藤原氏一の切れ者で清盛と敵対していたが保元の乱で敗死)、そして第1位は ! 上川隆也さんの平盛国(清盛の一番の腹心) !! 大胆すぎるが故に暴走することも多い清盛に影のように付き従い続ける姿が麗しいです。史実では、平盛国は、壇ノ浦の戦いで捕虜になり、源頼朝に命を助けられたにも関わらず飲食を断って自死したのだそうです。予想ですが、最終回は平盛国の回想で終わるんじゃないですかね。いかがなものでしょう。

『おひさま』からこの方『カーネーション』『梅ちゃん先生』とNHKの朝ドラを見ていたのだが、今回の『純と愛』はどうしても耐えられなくなって2週間で見るのをやめてしまった。異論は認めるが、私にとってはどうもヒロインの“職業倫理”が割とキーポイントみたいな気がしてて、ヒロインが前半は教師、後半は嫁ぎ先のそば屋の若おかみとして頑張る『おひさま』はかなりの名作、終始一貫して洋裁屋の矜恃の物語である『カーネーション』は掛け値なしの名作と映ったが、医師としての仕事内容の描写がどうにも中途半端だった『梅ちゃん先生』は、視聴率とは裏腹に、人畜無害な薄ぼんやりとした印象しか残らなかった。そしてヒロインがホテル経営者を目指す『純と愛』は、サービス業に一度でも従事したことのある人間から見れば考えられないような常識はずれの言動の描写がのっけから続いてしまった時点で、体が拒否反応を示すようになってしまった。さんの言うように、時間帯が違っていれば違う印象になっていたかもしれないけれど……。これは主に脚本や演出の責任かなぁと思っている。望まれたものを精一杯演じているだけであろう夏菜さんには気の毒だ。さて次回の『あまちゃん』は、クドカンさんが海女という職業をどのように扱って描写するかがミソかなぁと個人的には思っている。でもクドカンさんの脚本って演出する人を凄く選ぶんだよなぁ。一体どうなるんだろう。

サントリーの“金麦”のCMがどんどん嫌いになりつつある。あの女優さんの似非ナチュラルぶりがどんどん度を増していくのが気持ち悪くて仕方ない。しかしさんによると、あれが男性受けがいいのだそうだ。あんな中年ブリッ子が好きだという男性は頭が膿んでいるとしか思えないのだが。

キネマ旬報が映画館を経営することにしたんだそうで……しかし、何故千葉県の柏市に ? 千葉県民の私がいうのも何だが、キネマ旬報社の人の辞書には採算という言葉は存在していないのだろうか ? やるならせめて都内でしょ ? 一般的な経済感覚がなさ過ぎるんでないかい ? そんなことだから映画界ってのは斜陽の一途を辿る羽目に陥っているのではないだろうか。

下に挙げた新宿武蔵野館のロジャー・コーマン監督の週替わり特集上映『夜コーマン』の第二弾に行ってきましたよ ! 時間の関係で【バニシング in TURBO】と【ハリウッド・ブルバード】の週しか行けなかったけど、結構人が来ていてスゴイなと思いました。特にロン・ハワード監督のデビュー作として名高い【バニシング in TURBO】は、70年代の脳天気なレースものの趣きを楽しむことが出来て、収穫大きかったです。

キネマ旬報の板尾創路さんの連載に、昔から【小さな恋のメロディ】が大好きで今でも時々DVDを観ているという話が載っていた。板尾さんが【小さな恋のメロディ】ってとっても意外。だけどイイハナシダナー。

クリント・イーストウッド監督の【許されざる者】を日本でリメイクするという話を聞いて、こりゃまたハリウッド・スタジオからのごり押しか ? と嫌~な気持ちになったけど、実はこれは李相日監督がワーナー・ジャパンに持ち込んだ企画で、最初に話を聞いたワーナー・ジャパンの担当者は「(あのイーストウッド御大の名作をリメイクだなんて)そんな恐ろしいことは本社に言えない……」と躊躇したという。アラ、そんな素敵な話だったなんて。そりゃー李監督に頑張って戴いて、是非ともオリジナルも一目置くような名作に仕上げて戴きたいものです。

ディズニーがルーカス・フィルムを丸ごと買収して【スター・ウォーズ】の新作を作るという話を聞いてのけぞった。う~ん、そうですか。まぁ、最初から9部作構想だったってずっと聞かされていたことだし、ジョージ・ルーカスは新三部作を作る余力はもうないと公言していたことだし、この際、他の人に託すという選択もいいんじゃないだろうか。ワタクシですか ? エピソード1~3を見て疲れ果ててしまったのでもういいです。私はオリジナル3部作の思い出の中だけに生きたいと思います。

デヴィッド・フィンチャー監督が、インターネット上で一般の人々から自作のアニメーション映画の製作費を募っているというニュースを見た。ハリウッドのスタジオは、分かりやすくない企画と見るや、あのデヴィッド・フィンチャー監督の才能に対してすら資金を出さないという……。なんつーシワい話。ハリウッド映画が年々つまらなくなるばかりなのは当たり前なのだなぁ。

若松孝二監督がお亡くなりになったなんて嘘でしょ !? 近年になって創作ペースがますます上がってきて、最低でもあと10本くらいは余裕で創って戴けるものと固く信じていたのに……。しかも次回作が原発の話と予告された状況下での交通事故死だなんて、どうしても納得できないものを感じてしまう。本当に本当なんですか監督 ? 嘘だと言って下さい。どうか嘘だと言って、私達にびっくりするような新作を見せて下さい。

スティーヴン・スピルバーグ監督は、今後アクション映画を手掛けることはないと宣言したらしい。まぁ、あのスピルバーグ監督もとっくに還暦を過ぎていらっしゃることだし、何の不思議もないと思いますが。

最近、死後の世界系(死後の世界に行くとか、死者と話をするとか、生まれ変わるとか、死神とか)、殺人ゲーム系(命に関わるようなゲームに強制参加させられて、それを誰かがモニター中継で見て楽しんでるとか)、ジジィがえらい若い女とどうにかなる系、ババァがえらい若い男とどうにかなる系、昔の名作マンガの迷走リメイク系、みたいな映画ばかりが量産されているのにうんざりしている自分に気がついた。あ、ハリウッド映画のオレが世界を救っちゃう系、歴史捏造系、全員英語しか話さない系みたいなのは最初から論外ね。

【あなたへ】を観て、大滝秀治さんっていつまでもお元気だな~などと漠然と思っていた矢先に訃報を聞き、軽くショックを受ける。大変残念ではあるけれど、最後の最後まで背筋を伸ばして演じる姿を見せて戴けたことを本当に嬉しくも思った。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

伊勢谷友介さんて山本寛斎さんの異母弟だったのね。知らんかった~。

ユーロスペースで『ブラジル映画祭2012』という企画をやっていたので、【センチメンタルなピエロの旅】と【トゥー・ラビッツ】という2本を見てきた。前者は、とあるサーカスの若頭のピエロさんが人生に逡巡する話。後者は、新世代のクライム・アクション映画といった趣きで、多くのキャラクターが入り乱れるスピーディーな展開には、タランティーノやガイ・リッチーが出てきた時のことを思い出してしまった。アフォンソ・ボイアルチって監督の名前、覚えとこ。しかし、このように力のある映画がばんばん創られているのであれば、ブラジルという国の国力はやはり上り調子なのだなぁとつくづく思った。

↓この展覧会の直後、映画の巨神兵の造形を担当していた竹谷隆之氏が手掛けた「風神」「雷神」のフィギュアがどうしても欲しくなり、その足で東京国立博物館に向かってしまいました……。これは尾形光琳の『風神雷神図』を立体化した東博の公式フィギュアです。同じ竹谷氏の手掛けるリボルテックタケヤ・シリーズの「風神」「雷神」も関節を動かしてポーズを付けられるのが素敵ですが、この東博のフィギュアも原画の再現率がハンパありません。もう本当に愛おしいです。まーオサイフはあっちゅう間に軽~くなってしまいましたけども……トホホ。

庵野秀明さんプロデュースの『特撮博物館』に会期終了間際になってやっと行ってきた。(夏休み中は激混みに違いないと思ったので……。)詳しい内容についてはきっとあちこちで書かれているだろうから割愛するが、特撮に対する並々ならぬ愛情に満ち溢れ、特撮の歴史の隅々にまで心が配られた素晴らしい展覧会だった。特に、現在の日本の特撮技術のすべてを駆使して製作されたショートフィルム【巨神兵 東京に現る】は本当に出色の出来栄えだった。巨神兵は創造神の対極にある破壊神だったんですね、成程成程。ただ、あまりに素晴らしい出来だったので、途中から耳を塞いでいた隣の席の男の子や、「これはひどすぎる」とずっとつぶやいていた前の席の男の子の心に、妙なトラウマが残っていないことを祈るばかりだ。まぁ残っていてもしょうがないか。そんな作品との出会いもまた人生に違いない。

富士フイルムが映画フィルムの生産を中止するらしい(保存用のアーカイブフィルムを除く)。いくらデジタル映画の性能が上がっているとは言え、デジタル一辺倒になってしまうって誰得 ? デジタル化のための設備投資が出来ない映画館は潰れるしかなく、今後は昔のフィルムも上映できなくなってしまう可能性が大とか何それ。一体誰の陰謀だよ。本当に頭に来る !!

NHKが、ドキュメンタリードラマ風歴史教養番組『タイムスクープハンター』を映画化するらしい。何だそれと思ったけど、要潤さんが主役っていう点だけはまぁちょっといいかなと思った。

山本政志監督監督がオーディトリウム渋谷で「シネマインパクト」というプロデュース企画をやっていたと後から知った。しかも大森立嗣監督、瀬々敬久監督、鈴木卓爾監督、深作健太監督などが参加していたとか !? 全然知らんかった。予算とか人手とかいろいろ制約があるだろうことは分かるけど、何かもうちょっとこう、一般の中高年のおじさんおばさんにもちゃんと情報が届くように宣伝する算段を打ってもらえないものでしょうかしら……。

Google様のロゴになっていたことから、かの『アメリカ横断ウルトラクイズ』のテーマソングが『スター・トレック』の曲だったことを始めて知った。ついでに調べてみたら、長年知りたかったチェックポイント通過時の曲はグローフェの『ミシシッピ組曲』の曲だということも判明した。長生きしてみるものよのぅ。詳しくはこちらまで。しかし色んなところからピッタリの曲を集めてくるものだなー。昔の音効さんって凄い。

新宿武蔵野館を運営している武蔵野興業が、新宿三丁目に「シネマ・カリテ」を2スクリーンで再オープンするらしい。(ていうか、確か今の3スクリーンの新宿武蔵野館が昔はシネマ・カリテという名前でやってて、同じビルの7階に別に新宿武蔵野館があったんだよね。ちょっとややこしい。)何にせよ、シネ・アミューズ、シネマ・アンジェリカ、恵比寿ガーデンシネマ、シネセゾン、シアターN、シネパトス、銀座テアトルとミニ・シアターの閉館のニュースばかりが相次ぐこの時代に、新しいミニ・シアターがオープンする話題が聞けるなんて、涙がちょちょぎれるほど嬉しい !! この上は、ロジャー・コーマン特集や香港ノワール特集などオリジナルの企画を次々と打ち出して地道に支持を集めている武蔵野館の強みを生かして、是非とも頑張って戴きたいと願わずにいられない。

J:COMがアスミック・エースを子会社にしたらしい。

ワーナー・マイカルが、企業・団体向けに映画館のスクリーンを貸し出すサービスを始めたのだという(スクリーンに資料や映像を映し出し、別の劇場での同時放映も可能)。また、映画以外の“コンテンツ”(音楽やスポーツのイベントや公演など)を上映するODS(アザー・デジタル・スタッフ)なる事業の強化も計画しているそうだ。要するに、上映する映画が不足しているのを他のもので補おうってこと ? わー気持ち悪っ。もうこの会社は、この際映画館とか名乗るのをやめた方がいいんじゃないですかね。それに較べれば、東映系のシネコンで始めたという「キネゾー・プレミア」やらいう企画(未公開作品を公募して全国6劇場のレイトショー枠で上映する)の方が、映画そのものの将来に少しは目を向けている感じがして、なんぼかマシな気がする。ただしこちらの企画は、書籍の自費出版よろしく応募者が60万円支払って上映してもらう仕組みなんだと。う~んエグいな~。何だかな~。

スウェーデンの61歳の名優ステラン・スカルスガルドさんに8人目の子どもが誕生したというニュースを見た。まぁ何だな、エルトン・ジョンさんの時と感想は同じ。子供が大きくなるまでは元気でお仕事続けて下さいね!

【007】の新作をサム・メンデス監督が撮ると聞いてのけぞった。まぁ見に行かないと思いますけど……。

トニー・スコット監督が自殺したらしいと聞いてただビックリ。詳しいことが分からないから何とも言えないけれど、何も自殺しなくても……。お兄様のリドリー・スコット監督もさぞやショックを受けていらっしゃることだろう。

『三大映画祭週間2012』というのに行って来た。これはカンヌ映画祭、ベルリン映画祭、ベネチア映画祭という三大映画祭で上映された話題作で日本で公開されていない映画を集めたものなのだが、今回見たのはアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の【気狂いピエロの決闘】、フランソワ・オゾン監督の【ムースの隠遁】、【ジョルダーニ家の人々】の脚本家コンビが関わった【我らの生活】とビッグネームの映画ばかり。【気狂いピエロの決闘】はエスカレートする狂気が、【ムースの隠遁】は妊娠しても母性が湧かずとまどう母親が、【我らの生活】は生活できるかどうかのギリギリのラインで奔走する若いお父さんがそれぞれ見どころで、このような秀作が日本で一般公開されないなんて本当に由々しき状況になりつつあると強く感じてしまった。

ウィリアム・ギブソンの『ニューロマンサー』が映画化されるんだそうで、【CUBE】のヴィンチェンゾ・ナタリ監督が監督候補に上がっているんだそうだ。思うんだけど、こういうサイバーパンクものって、案外日本人が得意なんじゃないだろうか。押井守監督や庵野秀明監督、はたまた曽利文彦監督あたりに実写で撮らせてみるのはどないだ?もしくはいっそウォシャウスキー兄弟とか?そういえば、全然関係ないですが、ウォシャウスキー兄弟のお兄さんのラリーさんは、性転換なさってラナさんになったらしいですね。前々から噂はいろいろありましたが、まぁご本人がそれでお幸せなら性別なんてどうでもいいかと思いますが。

インディペンデント映画の製作や上映環境の改善を目的としたネットワーク「独立映画鍋」というものを発足させた人々がいらっしゃるようだ。詳細はよく分からないが、試みとしては興味深いのではないかと思う。

浅草から映画館が無くなるらしい。これもまた、下に書いた「銀座シネパトス」の閉館のような古い建物の排除と連動した動きなのだろうか。私は浅草で映画を見たことはないので直接的な影響はないのだが、これでまた映画館のない地区が出来てしまうことと、それが昔は最先端の文化の発信地であったということに、何とも虚しさを感じてしまう。

クリス・マルケル監督が亡くなられたとのこと。驚いたが、聞けば91歳でいらしたというからなぁ。監督の作品は【ラ・ジュテ】や【レベル5】など数本しか見ていないが、深い教養に裏打ちされた理知的な作風が印象的だった。謹んでご冥福をお祈り致します。

【アベンジャーズ】だっけ ? 「日本よ、これが映画だ」とか大きなお世話 ! 「地球最大の危機」とか片腹痛いわ。日本では去年からの有史最大の最大の危機がリアルに継続中だっつーの。そういう前時代的な意識のズレを放置しているんだから、ハリウッド映画に人が入らなくなるのは当たり前なんじゃないんだろうか。

エルトン・ジョンとパートナーの男性に、代理母出産で2人目の子供ができるらしい。まぁいいことなんじゃないかなぁと私は思う。子供が大きくなるまではどうかお元気で歌い続けていて下さい!

銀座シネパトスのある三原橋地下街が東京都から立ち退き命令を受け、銀座シネパトスも閉館が決まってしまったとのこと。一体何なの。どうせどこかの都知事あたりが、オリンピック誘致に邪魔だから汚い建物は取り壊せとか号令を掛けてんじゃないかと勘繰ってしまう。あれだけ昭和の香りを漂わせる一角ももうそんなに残ってないんだから、耐震性に問題があるなら別の方法で補強するとかして観光客でも呼べばいいじゃん。百歩譲って、もしどうしても本当に取り壊さなければならないのなら、代替地くらい用意したらどうなの。すっかり痩せ細った今の日本映画界に僅かな映画魂を灯し続けるのに、シネパトスの存在がどれだけ貢献してると思っとるんじゃこのボケ。日本のお役所は本っ当に文化には理解がないんだわ、今更だけど。

かの【リング】や【呪怨】などのプロデューサーで、一時はジャパニーズ・ホラーの仕掛け人として名を馳せた一瀬隆重氏の映画製作会社が法的整理の手続きに入った(実質上倒産)とのこと。私はそもそもホラーは嫌いだし、“ジャパニーズ・ホラー”という括りもなんだかなーとは思っていたのだが、別に無くなれとまで願っていた訳でもなく、倒産というのはあまりに残念な話だ。一瀬氏のプロデュース作などを改めて見直してみると、【仄暗い水の底から】【叫】などのホラー作品だけでなく、【帝都物語】【犬神家の一族】(2006年版)などの有名作から【夢みるように眠りたい】【屋根裏の散歩者】【修羅雪姫】【発狂する唇】などの印象深い作品まで幅広いのに驚く。一瀬氏は年齢的に引退にはまだまだ早いはず。何とか再起する糸口はないものだろうか、と願わずにいられない。

山田五十鈴さんがお亡くなりになられてしまった。享年95歳ということで、最近はお見かけする機会もほぼなくなっていたとはいえ、大変残念だ。山田さんの映画の出演作などを拝見したのはほとんど後追いで、リアルタイムで見ていて一番印象に残っているのは、かの『新・必殺仕事人』シリーズだったりする。凛とした山田さんの佇まいは、子供心にも何だかスゴいと思わせる圧倒的な風格があった。思えば山田さんがご出演なさっているドラマなんて無茶苦茶贅沢な話で、ある意味いい時代だったんだなぁとも思ったりもする。謹んでご冥福をお祈り致します。

トム・クルーズさんが離婚なさったとのことで……まぁ成程といった感じで何も驚きはないですけれど。

最近、某CMに『アルプスの少女ハイジ』の映像が使われているのを見ると殺意を覚える。星飛雄馬くんのように全くの別物として作り上げるならともかく、オリジナル作品の映像の中に全く興ざめな別の映像をはめ込んでオリジナル作品の雰囲気を壊したり汚したりするようなマネをするのはナシだろう。あれは一種の公共文化財だぞ。しかし、自分の会社さえよければいい的な根性でこんなCMをのうのうと世に出す会社もどうかと思うけど、その権利をこういう形で売ってしまう製作会社も大概どうかと思う。彼らには自分達で創り上げた作品への誇りや矜持というものはないのだろうか。多分ないんだろうな。

存じ上げなかったのですが、アンジャッシュの児嶋さんはプロ雀士の資格を持ってるんですね。『ヌメロン』優勝おめでとうございます ! これでまた意外性の男・児嶋さんに新たな魅力が加わったのではないでしょうか(^^)。でも今度は絶対王者・あっちゃんの華麗なる復活劇も見てみたいものです。他にも、優勝経験者のロザンの宇治原さんやトリックスターの上地雄輔さん、準レギュラーの眞鍋かをりさんや土田晃之さんなんかも交えたオールスターマッチなんかも是非見てみたいです。あ、しょーがないからポン村上くんも入ってもいいよ。

ノーラ・エフロン監督というと【めぐり逢えたら】や【ユー・ガット・メール】、脚本のみの作品では【恋人たちの予感】などが有名ですが、私は初監督作品の【ディス・イズ・マイ・ライフ】が結構好きでした。正直、監督作の出来には波がある印象もありますが、遺作となってしまった【ジュリー&ジュリア】は女性の気持ちに寄り添った素敵な映画だったと思います。しかしもっとお若い方かと勝手に想像していたのですが、実はウチの母と同い年だったので、いろんな意味で軽くショックです。もう監督の新作を見られなくなるのは大変残念です。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

↓そんな中、今年はカンヌ映画祭での洋画の買い付け数が少し増えたらしい。洋画の興行成績の低迷の原因もいろいろとあると思うけど、買い付け価格の高騰などで魅力的な作品の公開が減っていたというのは絶対的な癌だったと思うから、興業を成功させるのはいろいろ難しいとはいえ、何とか今後に向けての好材料になってもらいたいものです。

最近、映画館に行っても若い人がほとんどおらず、自分くらいの年齢以上のジジババばかりだったりすることが多い。渋谷などでは若干マシな気はするが、銀座などでは特に顕著だ。いくら銀座はもともと観客の年齢層が高かったとはいえ、自分くらいの年代の客が一番若いということがザラなので、以前とはちょっと違っているような気がする。若い人が映画を見ないことには映画に未来はないだろう。定年を迎えた団塊の世代の皆様が余暇を過ごすためにせっせと映画館に通うのはいいことだとは思うけど、申し訳ないことながら本当にがっかりした気持ちになる。今日日の若い人は昔よりも格段に雇用情勢が厳しいし、もっとお金がかからない娯楽がいくらでもあるから、映画に充てるお金や時間が以前よりも更に減っているのだろう。更に、たまに映画を見る時には失敗したくないという心理が働いて、安パイなヒット作にばかり観客が集中するので、小規模公開の良作は苦戦して、ますます大味な映画ばかりになり、メディアとしての映画の魅力がますます目減りしているという悪循環も一部に起こっているんじゃないかと思う。

NHKが『おしん』を映画化するらしい。何で今更、というかNHKも何でもかんでも映画化すりゃいいってもんじゃねーだろーとは思うのだが、ただ、『おしん』はアジアや中東のいろんな国ですごく人気が高いらしいから、国際マーケットを狙うにはお手頃なのかもしれないっすね。

(渥見捜査官の口調で)『ATARU』が終わっちゃったのね。結構好きだったのね。中居さんや北村一輝さんなどはいうまでもなく、嶋田久作さんとか中村靖日さんとかいった好きな役者さんの出番が結構多かったのがよかったのね。中でも渥見捜査官役の田中哲司さんが特に好きだったのね。田中さんは、『SPEC』の冷泉俊明役といい印象的な当たり役が続いてよかったのね。このエンディングからすると映画化するつもり満々だと思うけど、その節には渥見捜査官も絶対加えて戴きたいのね。

ジョニ-・デップさんがヴァネッサ・パラディさんと破局とか。何で今更って感じ。

私はオリラジのあっちゃんが割と好き。ご結婚おめでとうございます !! あっちゃんカッコイイ ! めいっぱい幸せになって下さいね~ !!

宮藤官九郎さんが来年の朝ドラを書くのだそうで。岩手県の三陸沿岸の海女さんの話ということなのだが、どんな話になるんだろ~ ? ちょっと楽しみ。

是枝裕和監督が連ドラで脚本・監督を手掛けるらしい。しかも主演が阿部寛さんなんだとか ? わ~どんなものになるんだろう ? 全然想像できないや。楽しみなような、ちょっと恐いような。

新藤兼人監督がお亡くなりになってしまったとのこと。ついに監督の新作にお目にかかれなくなってしまったかと思うととても残念なのですが、ただ、もうお年がお年だったので、あまり悲愴な感じでもなく、大往生を遂げて戴けたのかなとも思います。謹んでご冥福をお祈り致します。

最近、某映画のホームページを探して見てみたら、何と宣伝展開はFacebookとTwitterのみでしかやってなくて、ホームページにはそれらのアカウントへの入口のみが記載されていた。両方やってないっちゅうの。これは、私らみたいな時代遅れの年寄りはその映画を見に行く必要はないっていうことなんですね。そうですかそうですか。

最近、星野源さんの曲がよくCMに使われているのが、ちょっと嬉しい。

銀座テアトルビルが売却されるんだそうで、銀座テアトルシネマの営業が来年の5月末に終了するんだそうだ……。あぁ、また一つ老舗の単館系映画館が消えてしまうのね……。代替の映画館を作ることも一応視野に入れているということなのだが、この不景気にそれはあんまり期待できそうにない気がするんですが……。

某映画のCMで、戦争に引き裂かれた恋がテーマっちゅうことで【ひまわり】やら【シェルブールの雨傘】やらを安易に引き合いに出しているのを見てイラっときた。最近、大した作品でもないのに、過去の名作の名前を出して並列に並べてみたりするのをたまに見るけれど、その過去の名作達に対して本当に恥ずかしいから本当にやめて欲しい。あんたたちには過去の名作に対するリスペクトっちゅうもんはないのか。目先のインパクトばっかり考えてんじゃねぇよ。そういう映画関係者自身の映画史に唾を吐きかけるような行為が、映画という文化を弱体化させている大きな要素の一つなんじゃないだろうか。

ウッチャンこと内村光良さんが7年ぶりに映画を撮るんだそうだ ! しかも伊藤淳史さんと小出恵介さんがダブル主演なんだって。私は内村さんも好きだが、内村さんの前監督作【ピーナッツ】も割と好きだったんだよね~。楽しみ。

最近、浅野忠信さんと伊勢谷友介さんがCMに出ているが、どう転んでもサラリーマンなんぞにはなれそうもないこの二人がサラリーマン役って、違和感ありまくりでやんす。

最近、「渋谷パンテオン」など4館の映画館があった東急文化会館の跡地に「渋谷ヒカリエ」という施設が出来たのが話題になっておりますね。しかしこのヒカリエには、どでかいミュージカル劇場は作られたけれど、映画館は作られなかったみたいです。東急グループは映画というエンターテイメントはオワコンだと認定したっちゅうことですね……情けないやら腹立たしいやら悔しいやら。そんな施設、誰が行ってやるもんかい。まぁ映画館が無いのなら、私はそもそもご用がないんですけれどもね。

NHKの『平清盛』の視聴率があんまりよろしくないそうなのだが、そうなのかなぁ。平安時代末期における抵抗勢力の貴族と新興勢力の武士の覇権争いっていう構図は割と新鮮だし、綺羅星のごとくのたくさんの役者さん達が名演を繰り広げる中でも、特に國村隼さんと山本耕史さんの演じる性格の歪みきった腐れ貴族親子や、加藤浩次さんの演じる清盛の配下の海賊の造形が斬新で、面白いと思うんだがなぁ。とはいえ、
(1)確かに人間関係が分かりづらいかもしれない。
(2)短歌や今様などの部分の演技や演出がハマってなくて浮いている。
(3)岡田将生くんは好きだけど、大河ドラマのナレーションにはちと役不足かな。
などの欠点は感じなくもない。(どこかの県知事が画面が汚いとか言ってたけど、これから平家が権力を得ていく中で小綺麗になっていくのだろうから、そこは意図的な演出なんじゃないだろうか。)人間関係などの説明は冒頭で図を使って説明するなど、工夫できるところはするとしても、悪意に満ちた評はあまり気にせずどーんと構えて、信念持って続きを作っていって戴ればと思います。

ハル・ベリーがオリヴィエ・マルティネスと婚約したというニュースをネットで見てビックラこいた。何が一番びっくりしたかって、オリヴィエ・マルティネスがすっかりおっさんと化していたところ !! 女性が年を取るとよく「劣化」という言葉が使われるが、それは女性に限った話じゃないじゃんと、ほんっと思った。ジェラール・ドパルデューの例を出すまでもなく、フランスの美青年俳優って、特に変化が激しすぎる傾向があるような気がする……。

マリオ・ヴァン・ピーブルズ監督が、【We the Party】という映画で息子さん二人と共演しているんだそうだ。映画監督も二世が出てくる時代になってきたなーと思っていたら、こちらはマリオ監督のお父上のメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督から始まって三代目になるのも目前かもしれない。なんかすげー。

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが婚約したとか……え、今更 !?

真木よう子さんとバカリズムさんの金麦のCMがすごくいい ! どのバージョンも可愛いけど、特に、「幸せにしてね♪」と言うバカリズムさんに真木さんが余裕たっぷりの微笑みでうなずくバージョンがとても素敵。

資生堂TSUBAKIのCMでべらぼうにキレイな人がいるから誰かと思えば、【ノルウェイの森】にご出演なさっていた水原希子さんだった。全然イメージが違っててびっくり ! しかし私ってホント、髪型や服をちょっと変えると分からなってしまうのね-。

【アブラクサスの祭】で共演なさっていたスネオヘアーさんとともさかりえさんがご結婚なさっていたと今更知った。どうぞお幸せに~。

先日、文化庁の『アニメミライ』というプロジェクトの上映作品を観に行った。何でも、アニメ界の人材育成のために短編を作ってもらうそうなのだが、実際観た作品もどれもレベルが高かったし、これはなかなかいい企画なんじゃないだろうか。しかし昨年も同様の企画を既にやっていたそうなのだが、全然知らんかった。なんかもったいない。そもそも一般の映画館での上映期間が短すぎるし、もっとお金を掛けずに宣伝する方法とかもあるんじゃないだろうか。

ジブリが作ってる日清製粉のCMの『コニャラ』が可愛い。粉だけにコニャラ。可愛い。これは卑怯なくらい可愛い。

福山雅治さんが、是枝裕和監督と映画を作るのだそうで。そりゃ楽しみだ。

なんかおめでたい話題が続く。柄本佑さんと安藤サクラさんもついにご結婚なさったんだそうで ! ご本人達も若手では屈指の実力派の俳優さん同士ということもさることながら、柄本明さんと奥田瑛二さんが本物の親戚になったというのが凄すぎる。今後は一家総出で日本映画界を盛り上げて戴ければと思います。おめでとうございます !

大森南朋さんも結婚なさると聞いてそりゃめでたいと思ったのだが、お相手の方の写真を見て「そ、そっくり……」と思ったのはどうやら私一人ではなかったようだ……大丈夫かいな。でももうご結婚なさったということなのであれば、幸せな家庭を築いて戴きたい。おめでとうございます、と一応言っておこう。

小栗旬さんと山田優さんがや~っと結婚なさったらしい。なーにをぐずぐずしてんだか、とも思ったのだが、きっと本人達にしか分からない区切りのようなものもあったのだろう。(後で、去年の結婚を予定していたのが震災のため延期したという話も聞いた。)今までは小栗さんがいろいろとやらかしていたよーだが、今後は奥さんを泣かせたりすることなく、二人してめいっぱい幸せになって戴きたい。おめでとうございます !

以前にある番組で、やなせたかしさんが、どっちに転ぶかわからないような正義なんかのために戦うヒーローではなく、自分を犠牲にしても目の前の人をお腹いっぱいにしてあげられるようなヒーローを作りたくてアンパンマンを作った、というようなことをおっしゃっていた。この1年、官僚システムや経団連や一部マスコミが機能不全を露呈する中で人々を真に救ってきたのは、そしてこれからの日本を真に救うことが出来るのは、皆の心の中に密かに根付いているアンパンマンイズムなんじゃないだろうか、と思った。

しかし、ホイットニー・ヒューストンが絶頂期の美声を失っていたとかいう話を聞くと、キャリアのピーク時と全く変わらない歌と踊りを死の直前までキープしてたマイケル・ジャクソンはやっぱスゴかったんだなーと改めて思いました。

ホイットニー・ヒューストンが亡くなったと聞いて一番ダイレクトにショックを受けているのは、私と同じアラフォーやアラフィフの世代なんじゃないかと思う。あれだけの美声と美貌の持ち主で、誰もが羨むような掛け値なしのスターだった彼女が、何でこんな結末を迎えることになってしまったのか。幸せってなんだっけ。栄光ってなんだっけ。いやいやそんなことより、クスリはやっぱりいけません。人生の闇に何ら根本的な解決をもたらさないばかりか、生まれつきの資質というかけがえのない財産まで破壊してしまうのだから。そういえば私はまだ一回も【ボディガード】をちゃんと見たことがなかったなぁ。今度どこかのテレビで追悼番組か何かするかもしれないけれど、でも今は余計に見るのが辛いかもしれない。

赤西仁さんと黒木メイサさんのできちゃった結婚を見て何だかなーと思うのは、特に赤西さんが、何もかも自分一人の実力でやってきたと勘違いしていて、今こそ仕事に結果を出さなければならない時期なのだということが全然分かっていないように見えるところが原因かなと思う。そもそも、夢やイメージを売ってナンボの芸能人は一般人とは全然事情が違うので、安易にできちゃった結婚なんかしてる時点でプロ意識がなさすぎでしょー。それで今回、周りの人々とよくよく相談した上で満を持して結婚したと思われる人達の何人かがこの記事と一緒くたにされているのを見て、それはちょっと違うんじゃないのと思った。

新宿ジュンク堂が閉店してしまうと聞いて少なからずショックだった……。紀伊國屋書店より本が見やすいし品揃えもいいし、映画の合間に本を探しに行くのにとても重宝していたのに。しかし聞くところによると、これはジュンク堂だけが撤退してしまうのではなく、ジュンク堂が入っている新宿アルコットがまるごと閉館してしまうという話らしい。う~ん。そういうことなら、どこか近くに移転とかしてもらえないものなのだろうか。

最近、東宝系のTOHOシネマズでVitとかいう自動券売システムが大量導入されている。今まではインターネット予約用の券売機ってだけだったのに、当日券を現金で購入する機能もつけたらしくて、今まで人がチケットを売ってたブースも半分くらい潰して全部券売機に差し替えてしまっている……。会社としては人員削減できて嬉しいのかもしれないが、人の匂いがしないというか潤いがないというか何だかなー。機械からチケット買ってデジタル映画を見るんでは、家のテレビでデジタル配信される映画でも見てる方が、交通費や行き帰りの時間が無駄にならない分マシなんじゃないんだろうか。
しかも、「当日券の人はこっちに並んでくださーい」と強制的にVitの列に並ばされた挙句、いざ買う段になると、私が利用してる「日本映画テレビ技術協会」の割引チケットは買えないから有人ブースに並び直して下さいときたもんだ。あーもう、こういうマニュアル通りの仕事しかできない人種ってー !! あなた方の辞書には応用とか臨機応変とかイマジネーションとかいう言葉はないのかー !! TDLのアルバイターの皆さんの爪の垢でも煎じて飲んで戴きたいものだ。

ダニー・ボイル監督が、ロンドン五輪の開会式の総合芸術監督になったということだ。へぇぇ~。

何日か前にテオ・アンゲロプロス監督が亡くなったと聞き大ショック……。けど「ギリシャと欧州の債務危機を扱った新作を撮影中」に「非番の警察官のバイクに撥ねられて死亡」ってなんだそりゃ。「トンネルの近く」とか言ったらふとダイアナさんとか思い出しちゃうじゃないかー !! ……監督ももうそれなりにお年だったので新作は見られないかもしれないとそれなりに覚悟してたのに、新作を撮ってらっしゃると聞いたから余計に期待が膨らんでしまって……こんな突然の終わり方は泣くに泣けません。

今回の【ALWAYS 三丁目の夕日'64】は東京オリンピックの時代を扱っているけれど、確かに、戦後の混乱からやっと立ち直ってイケイケドンドンだったこの時代の人達には、オリンピックは戦争時代との決別を意味する豊かさや安定の象徴であり、さぞや晴れがましい出来事だったのだろう。どこかの都知事が異様にオリンピックにこだわるのはそういうことか、と膝を打った。だが残念だけど、今もう一度オリンピックをやったところで、かの時代のような右肩上がりの成長の時代が戻ってくる訳ないじゃん。大変申し訳ないが、そういう古い繁栄の幻想にしがみついているこの某都知事とか某経団連会長とか某球団のオーナーとか、さっさと引退してくんないかなぁ。その方が日本の未来のためだってば。
と思ったらニュースで新党結成とか言っているし。駄目だこりゃ。

朝ドラの『カーネーション』のヒロインのモデルになった小篠綾子さんは実際に妻子ある男性と関係があったことがあるらしいので、朝ドラという枠組の中で一体どう処理するつもりだろう、でも(脚本の)渡辺あやさんってこういうのをスルーするタイプの人じゃないよなぁ、とか思っていたら、まさかの正面突破だったのでびっくりした。しかし、尾野真千子さん演じるヒロインがあまりに素晴らしかったものだから、3月から夏木マリさんに変わってしまうと聞いて心底がっかり……。尾野さんと夏木さんではあまりにもイメージが違いすぎるんじゃないの ? さんが「いくらなんでも30代の女優さんが70代とか演じるのは無理じゃね?」と冷静にコメントしてくれたので、それも一理あるかもと思い直しはしたのだが、それならそうと最初からそう言っといて欲しかったっちゅうことですわ。

どこかの県知事が、大河ドラマの『平清盛』の画面が汚いと発言したとか聞いて、正直、馬鹿なんじゃないの?と思った。低い身分だった武士が権力を得ていくという筋書きを考えれば、まだ物語の序盤の今の段階で彼らが小汚い格好をしているのは全然不思議じゃない。ドラマや映画はただ小綺麗で外面のいいパッケージでありさえすればよく、物語の中身とかはどうでもいいというのであれば、それは随分と民度の低い話なんじゃないだろうか。

ARATAさんがいつの間にか井浦新さんという本名に改名していた。何で今頃そんなことを ? と思ったが、何でも今度の若松孝二監督の映画で三島由紀夫を演じていて、エンドクレジットにカタカナの名前が出てくるのは美しくないと思ったからなのだそうだ。へぇぇ~。まぁ理由を聞けばARATAさんらしいというか、これからも変わらずに応援させて戴きますけれども。

初音ミクってなんじゃらほいという感じだったのだが、最近ひょんなことから、ムーンライダーズの『涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない』の初音ミクバージョンというのをYoutubeで試聴して、そのあまりのクオリティの高さにのけぞった。これはこのままどこかの深夜アニメのテーマソングか何かに使えそうなくらいのレベルではあるまいか。確かにこの曲に限って言えば、オジサン達が歌うよりも女の子が歌う方が似合っているような気がする(例えば「素敵な店や街」ってフレーズなんて)。ロボットのイラストの静止画を使った画像も、昨年末に見たスパイク・ジョーンズ監督の短編【アイム・ヒア】の世界観なんかとどこかでリンクしているような。世の中にはセンスのいい人がいるもんだ。ただし、これは曲によりけりで、初音ミクにムーンライダーズをカバーさせたフルアルバムをAmazonで試聴してみると、例えば『Don't trust anyone over 30』や『G.o.a.P』などは、やっぱりオジサンが歌わないと全く意味が分からなかったんですけどね。

『巨人の星』がインドでリメイクされるそうだ。インドでもアニメ作るんだ !? というのも新鮮だったけど、地元の設定に併せて野球がクリケットになるらしいというのも斬新だ。BBCのニュースとか見てると、旧大英帝国圏では国別対抗のクリケットのリーグとかあるもんね~。何かスゴい話だ。

岡崎京子さんの『ヘルタースケルター』が映画化されるらしい。監督は蜷川実花さんで、主演が沢尻エリカさんというのがさもありなん。しかし、原作からして結構過激なシーン満載のドギツい映画になることは必定で、これを演じることができる女優さんはかなり限られると思うけど、確かにもしかして沢尻さんなら可能なのかもしれない。【さくらん】も意外とヒットしたことだし、もしうまくハマれば、沢尻さんはいままでのイメージをすべて払拭する勢いで大化けするかもしれない。まぁこの際だから頑張ってみて戴きたいものです。

ダニエル・クレイグさんが、去年6月にレイチェル・ワイズさんと結婚していたと聞いて驚いた。

1月2日に、梶原一騎さんの実弟である真樹日佐夫さんが亡くなられたそうだ。以前に哀川翔さんが出てる【すてごろ】(素手のケンカのこと)っていう映画を見ましてね、こういう武闘派な人のナルシズムって自分とは相容れないけれど、まぁ他意はないものなんだなーと思った記憶がある。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

最近テレビで、あまりにもノンポリシーでつまらなすぎるバラエティ番組などを、「日本を元気づける」とかいうエクスキューズを都合よくつけながらいけしゃあしゃあと放送しているのを見ると、ちょっとイラッとする。




見たかったのココロの墓場のコーナー !!


(見たかった指数)

★…………少し心に引っかかったので、うんとヒマなら行っていただろう
★★………かなり興味があったので、タイミングがよければ行ってただろう
★★★……ほとんど行く気になってたので、時間の都合さえつけば行ってただろう


【カミハテ商店】★
【チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~】★
(主人公が自殺しちゃうと聞いて、ちょっとパス。)
【危険なメソッド】★
(クローネンバーグ監督作だけど、予告編で英語で話すフロイトとユングを見て萎えた。)
【声をかくす人】*
(R・レッドフォード監督作だけど、宣伝からは内容がさっぱり分からない。)
【レッド・ステイト】*
(ケヴィン・スミス監督のお名前、随分久々に聞いたなぁ。)
【王様とボク】★
【コッホ先生と僕らの革命】★*
【ラ・ワン】★
【灼熱の肌】★*
【マクダルのカンフーようちえん】★
【ゴッドブレスアメリカ】★*
【BRAVE HEARTS 海猿】★
【スープ ~生まれ変わりの物語~】★
【臨場 劇場版】★
【くそガキの告白】★
【ラム・ダイアリー】★
【愛の残像】★
【それでも、愛してる】★
(最近のメル・ギブソンを見に行く気があまりしない……。)
【ある秘密】★★
【三重スパイ】★★
【刑事ベラミー】★★
(『フランス映画未公開傑作選』見逃しちゃったよ~。)
【レッド・ティアーズ】★
(倉田保昭さんの100本目記念作品 !! )
【マンク 破戒僧】★★
【トロール・ハンター】★
【サルベージ・マイス】★
【青い塩】★*
(ソン・ガンホさんが出てるという、ただその一点で。)
【劇場版テンペスト3D】★
【カルテット!】★
【はさみ hasami】★


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