Back Numbers : 王様の耳はロバの耳!2014年版



(一番上が新しいもので、下に行くほど古くなります。)

杏さん&東出昌大さん、ご結婚おめでとうございます!来年の元日に婚姻届を出すとのこと。様々にインタビューなどを聞いている限りでは、お二人とも真面目で勉強熱心で仕事にも誠実なところが似ていらして、本当にお似合いなのではないかと思います。どうぞ末永くお幸せに!

以前『サウスパーク』の監督さんが手掛けたパペットアニメ【チーム★アメリカ ワールドポリス】という映画を見て、アメリカ人にとって北朝鮮なんて所詮遠くのお伽の国で、何もかも完全に他人事だからこんな無責任な話を面白おかしく作れたりするんだろうなー、などという感想を抱いたことがある。最近、アメリカの【The Interview】という映画で金正恩が暗殺されるという内容が物議を醸し、製作会社であるソニー・ピクチャーズがサイバー攻撃を受けたのなんのと騒ぎになったりしているようだが、もしかして、アメリカ人の考える北朝鮮情勢なんて推して知るべしなんじゃないの?と思っていたら案の定、やはりこれは映画としては箸にも棒にもかからないつまらない代物だという話が聞こえてきた。やれやれ。北朝鮮も、そんなくだらない映画にいちいち腹を立てて新たな摩擦の火種を作ってしまうなんて、ちょっと早まったんじゃないのかな。

最近、ハリウッドで作られているらしいインド映画テイストの映画をよく見かける気がする。それだけ市場があることが見込まれているのだと思うが、一方で、市場規模で言えば無視できないはずの中国系映画はそれほど増えていないという記事もどこかで読んだような……。インド人、ちょっと教育を受けた人なら漏れなく英語喋れるからな~。それって大きいんじゃないのかな。

様々な映画にも楽曲を提供しているゴンチチさんが、先日、夕方のNHKの番組に出ていた。ゴンチチさんのお二人、還暦やて~ !? ビックリだわ。

まえだまえだの前田航基さん(お兄ちゃんの方)が【ソロモンの偽証】という映画に出演しているらしくて、久々に写真を拝見した。今年もう15歳なんだとか。わー、この風貌、着実に仕上がってるなー……。お笑いを続けるにしろ個性派俳優になるにしろ、方向性としては正しいんじゃないかと思います。

能年玲奈さんが【海月姫】のプロモーションの一環で『ナカイの窓』に出演していた。ゲストは能年さん一人だけで1時間まるまる能年さん特集で(注:普段は数人のゲストを招いてトークやゲームをする番組です)、しかもゲストMCに東野幸治さんまで招集。中居さんとともにMCの上手さで定評のある二人がかりで、深夜枠という多少は何をやらかしても大目に見られる時間帯で能年さん一人をじっくり接待するという特別扱いぶり。ジャニーズと吉本を向こうに回し、どういうルートでこのようなことが可能になったのか……凄いなぁ。(能年さんの所属するレプロエンターテイメントはバーニング系列の会社なのだそうだ。ほほぅ。)
ちなみに私は、俳優さんや女優さんは演技さえできればそれでよくて、トークなんかは上手くなくても全然構わないし(上手ければそれはそれで得だけど)、嫌ならバラエティ番組などには出たりしなくてもいいんじゃないかと常日頃思っているのだが、ビッグバジェットの企画の主演ともなるとそんなことも言っていられず、プロモーション活動にもある程度協力せざるを得ないんだろうなぁ……大変だ。
ところで、Widipediaの能年さんの項に“演技指導の先生に「あなたは女優をやらないと生ゴミね」と言われた”という話が載っていた。素敵だわ。やっぱり彼女には一般的な枠組に収まりきらない何かがあるのではないかと思います。

『ごめんね青春!』視聴率低かったらしいね。スゴい面白かったのにね。録画率は高かったんじゃないかって声もあるけどね。コメディもイケる満島ひかりさんの相変わらずの上手さとか、見どころはいろいろあると思うけど、私はトリンドル玲奈さんの演じたビルケンこと山田・ビルケンシュトック・京子ちゃんのハンパない可愛らしさを声を大にして世間に訴えたいです!

最近、中堅どころのアートハウス系の秀作を中心に公開してきたシネマライズやユーロスペースのような映画館より、もっとコアでニッチなファン層にアピールするようなマニアックな作品を中心に公開しているイメージフォーラムやアップリンクといった映画館の方が、若干多くのお客さんを集客しているような印象がある。自分が行っている映画がたまたまそうだっただけかも知れないが。

ティム・バートン監督とヘレナ・ボナム=カーターさんが、今年初めには別れていたらしい。いや~、【アリス・イン・ワンダーランド】のヘレナさんの役どころとか酷すぎだったし、ヘレナさんはここのところ他の監督さんの映画にも出ていたし、なんかそんな気もしていたんだよね……。

『ONE PIECE』が市川猿之助さん主演で歌舞伎になるらしい……私は見ません。感性が保守的なんで。ていうか歌舞伎そこまで好きじゃないんで。尾田さんも何でもかんでも許可するのはいかがなものかと、私は真剣に思うぞ。

文化庁の文化交流使としてイスラエルに1年間派遣されていた森山未來さんがこのほど帰国なさったそうで、その間の様子を自撮りしたビデオで構成された『踊る阿呆』というドキュメンタリーをNHKで放送していた。(何でも、撮り始めた頃はまだ番組の制作が決まっておらず、森山さんと仲のいいディレクターさんが森山さんにとりあえず自撮りするよう依頼したのだそうだ。)森山さんがダンスが上手いのは知っていたけど、ここまでダンスに軸足を置いている根っこがダンサーな人だったとは。そして、そもそもイスラエルへも完全にダンサーとして行っていらしたとは。森山さんのダンサーとしての強烈な自我を見せつけてもらった大変興味深い番組だった。

黒澤清監督が新作映画をフランスで創るのだそうだ。何せ「日本でオリジナルのアイデアで映画を製作することはほぼ不可能になってきていて、かなりの低予算の映画か、漫画を原作にしたものか、フランチャイズのあるシリーズものしか製作できなくなってきている」と仰ったとか。なるほど、確かにそう言われてみればそんな気がする。(付け加えるとすれば、小説が原作で漫画と同じく出版社とタッグを組むパターンや、テレビ局が絡むパターンもあるだろう。)黒澤清監督クラスの監督さんが好きなように映画が撮れない状況なんて、日本の映画界はお先真っ暗だな。

↓下の記事を書いていてふと、「銀座シネパトス」も「新橋文化劇場」も「三軒茶屋シネマ」も閉館した今、都内にどれだけ名画座が残っているのかと気になって調べてみた。昔からある名画座では「早稲田松竹映画劇場」「飯田橋ギンレイホール」「目黒シネマ」「下高井戸シネマ」「新文芸座」(一旦閉館した「文芸座」が2000年に再オープン)、公営の老舗「東京国立美術館フィルムセンター」、一般の映画館から業態変更した「キネカ大森」(3館中の1館を名画座化)「ラピュタ阿佐ヶ谷」、新しい映画館では「シネマヴェーラ渋谷」「神保町シアター」「シネマブルースタジオ」など。かくいう私も名画座に行ったりする方ではないのだが(……)、誠に無責任ながら、これらの映画館には何とか命脈を保ち続けて欲しいと切に願う。一国の首都である大都市に名画座が全く存在しないなんて文化度低すぎじゃないですか。

【リング0 バースデイ】やドラマの『ほんとにあった怖い話』などのホラー作品で知られている鶴田法男監督のお父様は、「三鷹オスカー」の経営者だったのだそうだ !! そうなのー !? 私は大学があの界隈で、三鷹駅前の再開発のために映画館が1990年に閉館するまでよくお世話になったのだ。今ではもう見かけない三本立ての名画座だったのだが、ビクトル・エリセ監督の【ミツバチのささやき】とかサタジット・レイ監督の【大地のうた】三部作とか、ここでやっていたからこそスクリーンで見ることができた名作映画がどれだけあったことだろう。ピカピカが当たり前の今の映画館の基準からすれば決してキレイな映画館などではなかったかもしれないけれど、「三鷹オスカー」は今もって、大好きだった映画館の一つであり続けているのだ。

西島秀俊さんに続き、向井理さんも国仲涼子さんとのご結婚を発表なさいました!いや私、別にそういうファンじゃないので悲しいとか何とかでは全くないんだけど、こうも立て続けにいろんな人がわらわらと結婚していくと、何だか訳の分からないボディブローのようなものがじわじわと効いてきているような気がするんだけど……。

高倉健さんに引き続き菅原文太さんも亡くなられてしまいました……。菅原さんの代表作であろう【仁義なき戦い】シリーズや【トラック野郎】シリーズはリアルタイムでは見ていないのですが、最近の作品では、ジブリ映画への声優としてのご出演や、石原さとみさんのデビュー作【わたしのグランパ】へのご出演などが特に印象に残っています。謹んでご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

高倉健さんがついに亡くなられてしまいました……。お歳がお歳だからという覚悟はどこかにはありましたが、出来ればあと1本でも2本でも最新作を拝見させて戴きたかった。訃報があった後に再放送されていたNHKの『クローズアップ現代』の中で、「人間が人間のことを想う(想いやる)、これ以上に美しいものはない。」と仰っていた言葉が心に残りました。高倉健さんこそが日本映画界のリアルなゴッドファーザー(映画の【ゴッドファーザー】的な意味で)だったのではないかと今更ながら思います。高倉健さん、さようなら。私達もいつかそちら側へ行きますから、それまでどうぞ、既に鬼籍に入られた幾多の映画人の皆様とともに見守っていて下さい。

フランス映画社がとうとう破産してしまった。フランス映画社といえば、かつて「BOW(Best of the World)シリーズ」として【勝手にしやがれ】【ミツバチのささやき】【ストレンジャー・ザン・パラダイス】【ベルリン・天使の詩】【ピアノ・レッスン】【ユリシーズの瞳】などなど綺羅星の如くの映画を配給していた老舗中の老舗の洋画配給会社だ。そんな会社が、言葉は悪いがたかだか3800万円ぽっちの負債で破産してしまう時代が来るなんて……。(注:個人にとっては3800万は当然もの凄い大金ですが、企業の活動費としてはかなり少額の部類だと思われます。)日本に存在する文化の一端を支え続けてきたはずの洋画配給ってどれだけ零細な業界なんだよと、今更ながら再認識させられてしまった。

恵比寿ガーデンシネマの続報。「YEBISU GARDEN CINEMA」いう名前で2015年3月28日に復活することが決まったんだそうだ。ここのところ足が遠のいていた恵比寿に行く機会が増えそうな気がするので嬉しい限りだ。……正直、この映画不況の時代に大丈夫なんかな~という懸念も抱かないではないのだけれど、折角だから行けるところまで頑張って戴きたいと切に願う。

香港の民主化デモを支持したということで、アンソニー・ウォン(黄秋生)様の主演映画が北京で上映禁止になったのだそうだ。他にも十数人の香港・台湾の有名芸能人が中国政府のブラックリストに入れられたという話もある。政治面についてだけ言えば、こういうことをやらかすから「これだから中国は」と思わざるを得なくなる。

東京国際映画祭で、日本で第一線で活躍している監督さんを世界に発信していこうと、「七人の監督」を選出したのだそうだ。メンバーは、三池崇史監督、李相日監督、山崎貴監督、中島哲也監督、吉田大八監督、大友啓史監督、そして……いや、個人的には、あと一人は矢口史靖監督あたりがいいんじゃないかと思うんだけど。おおそういえば、石井裕也監督も沖田修一監督も中村義洋監督も成島出監督も内田けんじ監督も、橋口亮輔監督も西川美和監督も呉美保監督も、園子温監督も塚本晋也監督も入ってないやんけ~ !! (注:一応1960年代生まれ以降の人にしてみました。)個人的には瀬々敬久監督とか入江悠監督とか、推したい人はまだまだいるぞ。駄目だこりゃ。

オーディトリウム渋谷が知らない間にひっそり閉館していた……。風前の灯火な渋谷のミニシアター・シーンにまた寒風が……。

辻仁成さんが、あの爆笑問題の事務所であるタイタンにいつの間にか所属していた……。タイタンといえば、今年は日本エレキテル連合がブレイクしたりしたのが記憶に新しいが、最近ではイラストレーターの326さん(昔とあるバンドと活動してた人)といつの間にか契約していたりと、その着眼点が何とも独特である。私は三国一の芸人のヨメこと太田光代社長のファンでして、社長がすることなら何だってOK。個人的には辻仁成さんは好きじゃないけれど、芸能界にはこんな事務所もあってもいいんじゃないのかな。

【フローズン・リバー】で主役の一人のネイティブ・アメリカンの女性を演じていたミスティ・アッパムさんが亡くなられたそうだ。死亡の状況に不審な点が多く、真相はまだ分かっていないらしい。まだ32歳というお若さだったのに一体何があったのか……。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

『監督&作曲家の名コンビ』という記事が面白かった。アメリカのエンターテインメント・ウィークリー誌に掲載されていたものだそうだ。掲載されていたのは以下の通り:
アルフレッド・ヒッチコック監督&バーナード・ハーマン
ブレイク・エドワーズ監督&ヘンリー・マンシーニ
セルジオ・レオーネ監督&エンニオ・モリコーネ
デビッド・リーン監督&モーリス・ジャール
スティーブン・スピルバーグ監督&ジョン・ウィリアムス
ロバート・ゼメキス監督&アラン・シルベストリ
コーエン兄弟&カーター・バーウェル
ティム・バートン監督&ダニー・エルフマン
ジョン・ラセター監督&ランディ・ニューマン
サム・メンデス監督&トーマス・ニューマン
クリストファー・ノーラン監督&ハンス・ジマー
ポール・トーマス・アンダーソン監督&ジョニー・グリーンウッド
デビッド・フィンチャー監督&トレント・レズナーとアッティカス・ロス
個人的にはダニー・エルフマンさんやハンス・ジマーさん、大御所ではヘンリー・マンシーニ様が好きです。

民放の番組制作費が削られまくっていると喧伝される中、NHKは今一番相対的にお金があるので、ドラマでもバラエティでも、今一番手の込んだ番組作りが出来ているんじゃないだろうか。実際、最近のNHKのドラマはどれもレベル高いし、バラエティも面白いんだよね。今、テレ東以外で新機軸のバラエティを打ち出し続けているのはNHKだけなのではあるまいか。しかしそう考えると、お金がないのに独自の工夫で『Youは何しに日本へ?』みたいなヒット番組を作り出し続けているテレ東は偉いわよねぇ。

NHKのEテレの『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』という番組で、【のぼうの城】などの原作者でもある作家の和田竜さんと杏さんが対談をしていたのがとても面白かった。杏さんは歴史好きで有名なのだそうだが、これだけ本もよく読んでいらして勉強熱心で真面目なのあれば、これからも引く手あまたの状態が続くのではないだろうか。しかも彼女には、渡辺謙さんという世界最強クラスのアドバイザーが女優を始める前からすぐ身近にいるんだから、ますます強いわよね~。

Youtubeで【アナと雪の女王】をファミコンゲーム風にした動画を見て、あまりの完成度の高さにのけぞってしまった。約3分くらいと短いのだが、アナ雪の全編の内容をほぼちゃんと網羅していて、大体合ってる。この人達スゲェ……。これはCinefixというチームが制作した「8-Bit Cinema」のシリーズの1本で、Youtubeでは映画をファミコンゲーム風に翻案した動画が他にもたくさん公開されているようだ。それにしても、ゲームと映画って親和性が高いのかもしれないなぁと改めて思ったりもした。

今度サッカー日本代表の監督に就任したハビエル・アギーレ氏の名前を聞く度に、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の【アギーレ 神の怒り】を思い出すのは私だけでしょうか。

極彩色でお気楽でミュージカルシーンがてんこ盛りのインド映画が見たいよう。

吉本が「株式会社KATSU-do」なる映画会社を設立したそうな。吉本はこれまでにいろいろと映画産業への接近を図っていたから会社の設立自体はそれほど驚かないけれど、この代表取締役社長にかの奥山和由氏が就任したというのは大丈夫かいな。正直、奥山氏の手法は古き良き活動写真の時代の幻を追い求めているだけの印象があって、収益という意味でこれまでどこまで実績を上げてきたのかは甚だ疑問。映画作りにロマンを求めるだけなら止めないけど、吉本だって内情はそんなに潤っているようにも見えないんだけどな~。

安藤桃子監督は、今度公開される【0.5ミリ】という映画で高知でロケをしてすっかり気に入り、今年の3月から高知にお住まいなんだそうな。何でも、その映画を上映するための仮設劇場を作るためにわざわざ会社まで設立したのだとか。凄いな-。エネルギッシュだなー。

ジョージ・クルーニーさん結婚おめでとう!お相手の方がエスニック・バックグラウンドを持つ人権活動家の美人弁護士というあたり、バリバリの左翼という政治志向と女好きが見事にマッチングしていて、いかにもジョージさんらしくて素敵だ。今度はどうぞ末永くお幸せに、と願わずにはいられません。

『ボクらの時代』というトーク番組の録画を見ていた時、小栗旬さんが結婚が“窮屈だ”みたいな発言をしているのを聞いて「おいおい……」と思ってしまった。子供もできたんだから、くれぐれも家族は大切にして下さいね~。噂で聞くように、どうでもいいような女の尻をいつまでもフラフラと追い掛け回したりしているようなら、そのうち奥さんと子供にバッサリ捨てられちゃうからね。

一部の日本人はいつまでたっても第二次世界大戦ものの映画やらドラマやらが大好きで、飽きもせずに作り続けるのにちょっとうんざりしているんだけど、戦争ものの映画やドラマが大好きで飽きもせずに作り続けるのは何も日本人に限ったことではないんだよなー、と最近ふと気がついた。

↓ソフトバンクはドリームワークスを買収するという噂もあるんだとか?マジかよ!

ソフトバンクが、アメリカのレジェンダリー・エンターテインメントとの合弁会社を設立するらしい。レジェンダリーといえば、先日公開された【GODZILLA ゴジラ】や、今度公開されるクリストファー・ノーラン監督の新作【インターステラー】なんかを手掛けているところ。アメリカの通信・メディア業界でのプレゼンス拡大や、中国やインドを中心にしたアジア方面での市場拡大を視野に入れているという話で、そんなにうまくいくのかどうかは分からないけれど、商売って次々と手を打たなければいけないものなんだなぁ、と改めて思ったりした。

↓そんな仲間さんの蓮さまが記憶に新しい『花子とアン』では、鈴木亮平さんがまんまとお茶の間に名の知れる存在になったのが嬉しい限りですが、今度の『マッサン』も見どころがたくさんあって期待大ですね。主演のお二人にも存分に頑張って戴きたいですが、本作では何と言っても、女優としての早見あかりさんが世間に浸透するといいなと願っています。早見さんは、ももクロ脱退後、女優としてまだ本格的に認知されるには至っていない感がありますが、端正な顔立ちと、『ウレロ☆未確認少女』シリーズでバカリズムさん、劇団ひとりさん、東京03のお三方といった猛者を相手に堂々と向こうを張るだけのセンスがある早見さんであれば、世間がこれ以上放っておくはずがないと確信しています!

田中哲司さんという俳優さんを認識し始めたのは2006年の映画版の【魂萌え!】あたりでした。その後、2009年頃に仲間由紀恵さんとの交際が報じられた時に「タナテツ、やるな~。」と思ったのが懐かしいです。あの話はすっかりフェードアウトしたものだとばかり思っていたのに、今年になって片や大河ドラマ、片や朝ドラで重要な役どころを演じた後のこのタイミングで入籍って !! 嬉しくて涙がちょちょ切れました。思うに、交際開始当時にはまだまだ有名とは言い難かったタナテツさんが、既に国民的女優と言っていい存在だった仲間さんとお付き合いをするのは大変な話で、ましてやヨメに娶るなんてあり得ないくらいの勢いだったと思うのですよ。当人同士(と一部の熱心なファン)はよくても周りが納得しないというか……。それを、数年間で様々な作品に出演して独特の存在感を示し続け、個性派俳優としてすっかり認められる存在になってから晴れてご結婚とは!カッコイイぜタナテツ!そんなタナテツをちゃんと待ってた仲間さんもステキ!芸能人同士の結婚には結構辛めに言ってしまいがちな私ではありますが、お二人には本当に幸せになって戴きたいと心の底から願ってやみません。

小栗康平監督は現在【FOUJITA】という日仏合作映画を手掛けているのだそうで、主人公の藤田嗣治をオダギリジョーさんが演じるらしい。スチール写真を見たけどこれが結構そっくりで、どんなふうになるのかな~と不安半分、期待半分。

中国のIT最大手「アリババ」の映画事業絡みの話を今年に入って何度か耳にしているのだが、今度は、現在会長職にある「アリババ」の創始者の半生を映画化する企画が進行しているという話を聞いた。何ですかね。人間、金や地位が手に入ったら、今度は自分の人生を正当化して自慢したくなるものなんでしょうかね。ある意味、ちょっと面白いですけど。

フジテレビの『若者たち』はあまり視聴率が振るわなかったそうだ。確かに、今の若い人から見たらオールド・スタイルだと映るところがあったのかもしれないけど、一つ一つのエピソードはあり得ないような話でもなかったと思うし、私ゃ嫌いじゃなかったんだけどな。ていうか私、自分が妻夫木聡くんの相当なファンであるらしいということに、大変今更ながら気付いてしまったよ。主役でもサブでもチョイ役でも、妻夫木くんが選択して演じる役なら間違いないと思うから、これからも果敢に色々な役に挑戦し続けて欲しいなぁと思う。

2011年に閉館してK-POP劇場になってしまっていた恵比寿ガーデンシネマが、来年、映画館として復活するんだって !! やっほう !! 以前は確か東京テアトル系だったと想うんだけど、今度は恵比寿ガーデンプレイスを運営するサッポロ不動産開発とユナイテッド・シネマの共同経営になるんだそうな。これがもし本当に実現すれば、すっかり足が遠のいていた恵比寿にもまたちょくちょくお邪魔することになるかも。しかし今から新規の映画館なんて一般的に考えるとリスキーなのではあるまいか、と思ったりもするのだけれど、やるからには是非是非頑張って戴きたい!と切に思う。

NHKでやっていた『伊福部昭の世界~「ゴジラ」を生んだ作曲家の軌跡』というスペシャル番組が興味深かった。伊福部昭氏は若かりし頃にストラヴィンスキーの曲を聴いて「これなら自分にもできる」と思ったのだそうだ。伊福部氏とストラヴィンスキー!考えつきもしなかったが、言われてみればなるほどという感じ。存じ上げなかったのだが、伊福部氏は、映画音楽以外にも民族音楽的な曲も多く手掛けていらっしゃったということだ。

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーがついに挙式するんだそうな。というか、まだ結婚してなかったのか。とりあえずおめでとうございます!

リチャード・アッテンボロー氏が亡くなった。もう相当お年だったからなぁ……。私が氏の作品で一番印象に残っているのは、監督作では旧南アのアパルトヘイトを扱ったデンゼル・ワシントンの出世作【クライ・フリーダム】、出演作では自分の情熱が悪夢を産み出してしまったことに逡巡する財団創始者を演じた【ジュラシック・パーク】だったかな。謹んでご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

ロビン・ウィリアムズ氏が自殺……もう悲しくて何も言えねぇ。

NHKの木曜時代劇、『銀二貫』に続き、『吉原裏同心』にも結構ハマっている。小出恵介くんの誠実そうな雰囲気もいいけれど(中身がどうあれ、俳優は外部に与える印象が大事なんです!)、貫地谷しほりさんの真面目さが時代劇にものすごくフィットするというのはちょっと意外な発見だった。番組HPのコメント欄を見ると、この二人の夫婦のお互いへの思いやりと信頼関係が、私と同じような中高年女性に凄く受けているみたいなんだよね~。現代劇でやると鼻白んでしまうような純愛や誠実さも、時代劇だとフィクションとして素直に受け取ったりすることができるんだよな、と改めて思ったりした。

ローソンがユナイテッド・シネマを100億円余りかけて買収するのだそうだ。ユナイテッド・シネマのシネコンの規模は現在業界3位なのだそうで、エンターテインメント部門の強化という狙いがあるそうなんだけど……。イオンも去年ワーナー・マイカルを子会社にしたしたけれど、それが本当にスーパーやコンビニへの集客力の強化に繋がるのだろうか?これだけ映画の中身がジリ貧化しつつある今日この頃なのに、箱ばっか持っててどうするんだよ。そんなにエンターテインメント部門を強化したければ、良質な映画を作ったり輸入したり、中身の情報を観客に正しく伝えたりすることにももっとお金を掛けるべきなんじゃないのかな?

あの【リング】の貞子さんがピースサインをしている人形をどこかで見かけた。パチンコ台か何かのプロモーションだと思うんだけど、ピースサインの貞子ってねぇ……私はちょっと受け入れ難いなぁ。しかし、どんなに恐ろしげな作品でも、2次創作というクッションを入れて“これは創作物なんですよ”という認識上の予防線を張って楽しむという文化があるのは面白いなぁと改めて思った。例えば『進撃の巨人』のような物語も、こういう2次創作によるクッションがあることが、より広い層に受け入れられる下地になっていたりするのではなかろうか。

嵐主演の【ピカ☆★☆ンチ(ピカンチ・ハーフ)LIFEIS HARD たぶん HAPPY】が限定公開されるとか。一瞬でチケットが売り切れそうだから今回は見に行かないけど、昔、【ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY】や【ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY】を大久保の東京グローブ座に見に行ったのが懐かしいような。堤幸彦監督作だから見なければと、ジャニーズファンの皆さんの間にひっそり混じっておそるおそるチケットを買ったっけ。嵐はあの頃だって人気者だったけれど、まだここまでの国民的人気はなかったもんね。またまた時代の流れを感じてしまうなぁ。

「新橋文化劇場」「新橋ロマン劇場」「三軒茶屋シネマ」「有楽座」も閉館……。「有楽座」なんてほんのしばらく前に改装したばっかりじゃなかったっけ?東京には一体あといくつ映画館が残っているのだろう?

イメージフォーラムで行われていたマルコ・ベロッキオ監督特集を見に行って、【エンリコ四世】という作品のサントラがピアソラだったことを初めて知った!というか、昔読んだピアソラの伝記本におそらく書かれていたのではないかと思うが、作品自体を見る機会がなかったから右から左にスルーしてしまっていたんだろうね……。早速ネットを探してサントラを買ったけど、まだまだ知らないことや、知ってるつもりでも調べが甘いことが多過ぎるよなー……とつくづく思いました。

『花子とアン』の宇田川先生(売れっ子の女性作家)の山田真歩さんって【SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム】の主役の人だったんですね!全然印象が違うから分からなかった!これをきっかけにご活躍の場が広がりますようお祈りしています!

アントニオ・バンデラスさんが、ついにメラニー・グリフィスさんと離婚するんだとか。ほー。

NHKの木曜時代劇の『銀二貫』をなんのかんのと結構見てしまった。なにわの商人(あきんど)ものというところに昔の“花登筺もの”みたいな懐かしさを少し感じたということもあるのだが、林遣都さんが主役をやっていたというのがどうも大きい。【バッテリー】でデビューした時から見てるせいか、林さんが出てるとなんか気になってついつい見ちゃうんだよねー。ファンというより親戚のおばちゃんの心情に近いような気がするが。

先日、中国のIT最大手「アリババ」の傘下となった香港のドラマ製作会社「文化中国伝播集団」が、王家衛(ウォン・カーウァイ)監督と5本の中国語映画を製作する契約を結んだそうだ。早速来たか!

ドイツのヘルマ・サンダース・ブラームス監督が亡くなられたそうだ。73歳。私の母の歳とあんまり変わらない。戦争で蹂躙される女性性の問題を思い返す時、私の頭の中ではいつも【ドイツ・青ざめた母】の印象がどこかでリフレインされている。また、東ドイツ出身のメルケル首相の話題を聞く度に、【林檎の木】で受けた印象をなんとなく思い返していたりする。見た作品数はそれほど多くないけれど、実は自分にとってとても影響が大きかった監督だったのではなかろうかと、今更ながら思ったりする。謹んでご冥福をお祈り致します。

クエンティン・タランティーノ監督がユマ・サーマンと交際中だという話があるそうな。あっそう……。

大泉洋さんという方は、お芝居の実力もさることながら、出演作品のキャンペーンに非常に協力的で、どんな番組に出ても通常の出演者以上にきっちり盛り上げるから重宝され、ますます作品に起用しようとする人も増えるという好循環があるんじゃないかな~、とふと思ったりした。

↓と思っていたら、大塚英志さんによるこのような寄稿文を見つけた。
「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」
・「KADOKAWA・DWANGO」は決してコンテンツの配信システムでもコンテンツ制作会社でもなく、「ユーザーのコンテンツ制作を誘発し回収するシステム」なのだということを冷静に見るべきだ。
・制度に順応している限り、そこでは作者という特権的な存在は死に、誰もが「自由」に「平等」に創作ができる。この、KADOKAWA・DWANGOがもたらしてくれるかもしれないユートピアは「企業によって管理されたポストモダン」の誕生だと言える。
・しかし「世界」というコモンズから、その都度、「物語」を立ち上げるという、これまで、誰のものでもなく、誰かに管理されたわけでもないシステムが、誰かのものになり、その誰かに管理される、というのは正しいことなのか。
(上記のページより抜粋。)
これまで個人のものだった創造性を企業の管理下に置こうとするのが問題となりうる、ということかな?なるほど~、頭のいい人はいるものだ。参考になりました。

ドワンゴと角川が株式会社KADOKAWA・DWANGOを設立して経営統合する、というニュースを聞いて最初に受けた印象は、川上量生氏はやっぱりやり手だな~というものだった。この経営統合は業界にどのような影響を与えるのだろう。

銀座の「丸の内ルーブル」も8月に閉館するんだとか。東急レクリエーションはますます映画事業を縮小する方向なんだろうか。

新宿・歌舞伎町の最後の映画館となってしまった「新宿ミラノ」と「シネマスクエアとうきゅう」が、今年の終わりについに閉館するのだそうだ。「新宿TOKYU MILANO」ビルも見るからに老朽化が進んでいるし、かくいう自分も「新宿ピカデリー」や「新宿バルト9」が出来てからは歌舞伎町で映画を見ることもほとんどなくなってしまったので偉そうなことは言えないのだが、それにしても、歌舞伎町だけで10何件も映画館があった時代のことを考えると、ここでたくさんの映画を見た記憶自体も消えていってしまうみたいで何とも悲しい限りだ。しかし、歌舞伎町にシネコンを作る構想があると以前に聞いたことがあるような気がするんだけどどうなったんだろう。もっとも、「ピカデリー」や「バルト9」よりは若干地の利の悪い歌舞伎町に今からシネコンを作っても、採算が取れるかどうか怪しいとは思うんだが……。

先日閉館した吉祥寺のバウスシアターだが、 バウスシアターの精神を継承した新しい映画館を作ろうという動きが一部にあるのだそうだ。頑張ってもらいたいなー。今や千葉暮らしなので、吉祥寺に行く機会はなかなか作りにくいかもしれないけれど。

このほど、橋田壽賀子先生が89歳の誕生日を迎えられたそうだ。少々クドい台詞回しや、分からず屋のキャラクターが多いことにイライラすることもしばしばなんだけど、ドラマを見たら今もって割とちゃんと面白いのが凄いと思うんだよね。

レスリー・チャンのフィギュアが発売されるという記事を読んだのだが、レスリー・チャンが亡くなったのが2003年で亡くなってもう10年以上経つということと、亡くなった時の年齢が46歳だったということに軽く衝撃を受けた……。

4月1日から消費税が増税されたことにより「キネマ旬報」が918円に。890円でも高かったのに、900円台になると更に割高感が……。今回は普通の映画料金は値上げされなかったんだけど、いつも使っている「日本映画テレビ技術協会」の割引での映画料金は1000円から1100円に値上げ。1日5本見ると500円の値上げだから、千葉から都心への交通費の値上げ分と合わせると昼食代くらいは飛んでしまいそう。結構痛いかもしれないな。

ゆうきまさみと押井守の違い「正義の味方と風邪薬」
いい記事だったな~。「ゆうきまさみは、どうにもならない社会の枠組みで悩む姿が多く描かれています。(中略)己の限界がゆうきまさみではたびたび描かれる重要なテーマだと思っています。」その通りだと思います。

『機動警察パトレイバー』の実写版【THE NEXT GENERATION パトレイバー】は全7章もあるんですって……?それをいちいち全部別々に劇場公開するの?ご勘弁。そこまでの財布と時間と根性は持ってないっすよ……。

ショーン・ペンとシャーリーズ・セロンって付き合ってるんですか !? マジすか !?

袴田事件の再審開始が決定したらしい。袴田事件をあまりご存じない方は、高橋判明監督の【BOX 袴田事件】を是非ご覧になってみて戴きたい。

NHKの朝ドラもそろそろ改変期ですね。『ごちそうさん』は最初どうなるのかと思いましたが、終わってみれば、森下佳子さんの脚本の味わいや杏さんの好演が光る作品だったと思います。私が本作で特筆したいのは、キムラ緑子さんでも高畑充希さんでも東出昌大さんでもなく、近藤正臣さんと宮崎美子さんのポテンシャルをお茶の間に再度知らしめたこと!特に宮崎さんは、クイズ番組などでご活躍するだけではなく、実はお母さん役などで数多くの映画やドラマにご出演なさっているのですが、本作では芸妓でも老け役でもどんと来い!私は何だってやるわよ!という女優としての貪欲さを見せつけて下さったと思います。今後、お二人のますますのご活躍を期待しています。/そして、次回作の『花子とアン』にはヒロインの夫役で鈴木亮平さんがご出演なさるそうですね!私は小栗旬さんが監督した【シュアリー・サムデイ】という映画が割と好きだったのですが、この【シュアリー・サムデイ】組の主演5人(他に小出恵介さん、勝地涼さん、綾野剛さん、ムロツヨシさん)の最後の隠し球……って別に隠れてはいませんが、圧倒的な肉体美と男気の中に知的でナイーブな側面も垣間見える鈴木さんの、お茶の間レベルでの認知度が、今度こそ一挙に高まってくれればいいのになぁ、と願ってやみません。

テレビ西日本制作の博多華丸さん主演ドラマの『めんたいぴりり』、ド深夜にひっそりやっとるやんけ~ !! もっと宣伝してくれよ~ !! 5回放送のラス2しか見れんかったじゃないの~ !!

最近、いわゆるテレビ東京の経済番組をよく見るようになった。確かに他では得られないような貴重な情報がある場合も少なくないから参考にはなるんだけど、あまりに日本企業の自画自賛・自己満足的な内容に終始している場合も少なくなくて、なんだかなーと思ったりゾッとしたり。成功している企業からヒントを得るという発想は悪くないのかもしれないが、正しい成長のためには冷静でシビアな自己分析も必要だと思うんだよね……。

先日『LEADERS』というドラマを放映していたのだ。さすがに1社提供ではなかったようだけど、ある企業が主導する企業のヨイショドラマってどやねん。トヨタという会社は嫌いじゃないからまだよかったけど、例えばこれが○○だったりしたらさぁ……。

私達の世代で宇津井健さんと言えば、山口百恵さん主演の『赤いシリーズ』がど真ん中だった。近年でも『ごくせん』だの『渡る世間は鬼ばかり』だのといった数々の人気ドラマに出演し、お亡くなりになる本当に直前までご活躍なさっていたことが記憶に新しい。存在感のあるご年配役を演じて下さることができる俳優さんがまた一人亡くなられて寂しいかぎりだ。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

チェコのヴェラ・ヒティロヴァ監督がお亡くなりになったそうだ。【ひなぎく】は、ガールズ・ムービーの元祖みたいな位置づけをされたカルト・ムービーと化していて、今でもたまに思い出したみたいに再上映されたりするよね。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

中国は世界第2位の映画市場になったという話を書いたが、どこかの中華系のニュースソースに、北米で最もヒットした中国語映画は今もって【グリーン・デスティニー】であり、ハリウッド映画が自国より海外で稼ぐのに対し中国語映画は中華圏での興収に頼っているのが現状である、という分析記事が書かれていたのを目にした。逆に言えば、中国の映画関係者の頭の中には、将来的に中国語映画の世界的プレゼンスを現在のハリウッド映画並みに高めたいという構想があるんだろう。日本映画だって現状での海外でのプレゼンスは大したことないのは同じだと思うけど、ハリウッドを向こうに回して挑戦することを当然のように発想するのが、日本の映画関係者とは何か全然違うよなー……と思ったりした。

中国の電子商取引企業(IT企業ってことでいいのかな?)の最大手である阿里巴巴集団(アリババ・グループ)が、映画配給やテレビ配信を手掛ける香港の文化中国伝播集団(チャイナビジョン・メディアグループ)に出資をすることになり、同じく文化中国伝播集団に出資をしている騰訊(テンセント)との競争が激化しているとのことだ。中国の映画界の詳しい状況はよく分からないのだが、中国は世界第2位の映画市場になったということであり、今後、いろいろな状況に注視していく必要があるのではないだろうか。

アメリカの高級映画館チェーンとして知られるアークライト・シネマがオリジナルコンテンツ制作に乗り出すことになった、という記事を読んだ。いずこもコンテンツ不足なんですね~。

過日発表された米国アカデミー賞の長編アニメーション部門、【風立ちぬ】は残念でしたね。しかし、本作はどちらかというと宮崎監督の個人的趣向が強い作品ですし、今年は自国内に【アナと雪の女王】という有力候補があったから、どのみち受賞は難しかったんじゃないでしょうか。それよりは短編の【九十九】の方がまだ可能性があったんじゃないかと思いますが、こちらも英語タイトルを『Possessions』にしちゃっていたのがどうも。ここはいっそ『Tsukumo』で押し切って、日本の九十九神信仰まで込みでアピールすべきだったんじゃないかと思います。
それより、長編アニメーション部門にさりげなくノミネートされていたフランス/ベルギー映画の【Ernest & Celestine】が激カワイイ!YouTubeでもトレイラーなどを幾つか観ることができますが、あまりの可愛さに完全にノックアウトされてしまいました!これは、ガブリエル・バンサンという絵本作家による『くまのアーネストおじさんとねずみのセレスティーヌ』シリーズを映画化したものらしく、日本でも、2012年のフランス映画祭で【アーネストとセレスティーヌ】という題名で上映したことがあるらしいです。これ、絶対イケると思うんですけど、どこかの会社で権利買って公開してくんないかな~。
【かぐや姫の物語】も北米での配給が決まったそうですが、こちらは手法の斬新さおよび美しさに加え、千年以上の歴史を持つ日本最古の物語をベースにしていて、高畑監督自身の日本人観も色濃く反映しているところが、“アカデミー”(学術)的にも価値はあるんじゃないかと思うんですけどね。賞なんてどうでもいいやと思いつつ、気になるところではあります。

中国の呉天明(ウー・ティエンミン)監督が亡くなられたそうだ。西安映画製作所の所長として、北京電影学院出身の陳凱歌(チェン・カイコー)や張芸謀(チャン・イーモウ)や田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)といったいわゆる「第5世代」の監督たちに映画を作らせて世界的に有名な監督に育て、また御本人の1986年の監督作【古井戸】(張芸謀氏が役者として出演してます!)も、日本で中国映画再評価の気運を高めた映画のうちの一本となった。中国の映画史を語る上で欠かすことの出来ない方だったと言えると思う。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

ヌーベルバーグの先駆け的存在として知られるアラン・レネ監督がお亡くなりになったそうだ。アウシュヴィッツのユダヤ人虐殺を告発したドキュメンタリーの【夜と霧】は今もって衝撃的な内容。【去年マリエンバートで】は、難解な映画ってこういうことなんだなと身をもって知った思い出深い映画たちのうちの一本。日本人の岡田英次さんが出演なさっている【二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)】は、20世紀の欧米インテリゲンチャーの核兵器に対する恐怖は観念的なものの域を出なかったということがよく分かり、一周回って非常に興味深い内容だった。ごく最近まで届られていた監督の新作がもう観られないなんて寂しいかぎりだ。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

フラメンコ・ギターの伝説的巨匠、パコ・デ・ルシア氏が亡くなられたそうだ。氏はフラメンコ・ギターを芸術の域にまで高めた人だと言っても過言ではないと思う。かくいう私も、氏の演奏からフラメンコ・ギターの素晴らしさを学んだ一人だ。心から哀悼の意を捧げたいと思います。

二階堂ふみさんが一浪後に慶大総合政策学部に合格したとのこと。凄~い。おめでとうございます!AO入試ってよく分からないのですが、合格すれば同じだから何だっていいんです。お仕事で滅茶滅茶お忙しいこととは思いますが、せっかく受かったのだから頑張って、大学でしか勉強できないであろうことをたくさん勉強して下さいね!

ソチ五輪で浅田真央選手が演じたフリープログラムのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、昔から大好きな曲でした。しかし私は今まで1つ重大な勘違いをしていた。よくよく思い返してみると、この曲は淀川長治さんが生前に解説をなさっていた日曜洋画劇場のテーマ曲とは違うではありませんか!調べてみると、日曜洋画劇場の曲の方は、コール・ポーター(Cole Porter)の『So in Love』という曲のアレンジバージョンだったようです……知らんかった(汗)。

新宿のピンク映画館・新宿国際劇場が2012年の9月に閉館していたらしい……。何度も前を通ってたのに全然気づいてなかったとは……。

YouTubeなどで話題を呼んだ鉄拳さんのパラパラ漫画『振り子』が映画化されるんだそうな。いや、内容に相応しいフォーマットという問題があってだな。パラパラ漫画には適していた題材をそのまま映画にしたって馴染むとは限らないと思うんだけど……。

今年のアカデミー賞の科学技術賞は、「映画業界のために過去100年にわたり現像所を建てて運営したすべての人」、つまり、今までフィルム文化を支えてきた人々に対して送られたのだそうだ。ついに本格的にデジタル全盛の時代に突入し、オワコンになったフィルムさん今までありがとう~てな話。
授賞式では、今般公開される最新作の【インターステラー】でさえフィルムで撮ったというゴリゴリのフィルム・エヴァンジェリストのクリストファー・ノーラン監督が、「There are alchemists who, for over a hundred years in various windowless rooms, basements, what have you, all across the world, have practiced a very special form of alchemy - that is, turning silver and plastic into dreams. (この100年間は、世界中のあらゆる工房に、銀塩とプラスティックを夢に変えるという特殊な錬金術を行う錬金術師たちが存在していた。)」とスピーチしたのだそうな。
……デジタル映画の圧倒的な安さを考えるとフィルム文化が終息していくのは時代の流れとして仕方のないことなのかもしれないが、デジタルのフォーマットの統一化や保存の問題だってまだまだ解決されたとは言い難い状況なのに、デジタル一辺倒の時代をなぁなぁで招き入れていいものなのだろうか。どうなっちゃうんだろうな~……う~ん。

ベルリン国際映画祭で、山田洋次監督の【小さいおうち】に出演した黒木華さんが銀熊賞(最優秀女優賞)を獲得したとのこと。黒木さんは、一見すると地味な印象なんだけど、一旦演技を始めると不思議な存在感を発揮して引きつけられる。これから朝ドラの『花子とアン』でヒロインの吉高由里子さんの妹という結構重要な役を演じるはずなので、大いに期待したいと思います。

吉祥寺バウスシアターが5月末に閉館するらしい。バウスシアターは、丁度私が上京して吉祥寺に住み始めた頃に開館した映画館。吉祥寺界隈に住んでた頃は、何のかんのでよく行ってたなぁ。月日の流れは諸々仕方がないけれど、これでまた一つ、吉祥寺に対する思いが消えてしまったような気がする。

フィリップ・シーモア・ホフマンの馬鹿野郎ーっ !!
どれだけたくさんの映画人がこれからあなたと仕事をすることを希望していて、
どれだけたくさんの映画ファンがあなたの新作を待ち望んでいたと思ってるのーっ !!
悲しさと怒りが治まらないーっ !!
馬鹿野郎ー !! 馬鹿野郎ー !! 馬鹿野郎ー !! 馬鹿野郎ー !! 大馬鹿野郎ー !!

宮崎吾朗監督が、『長くつ下のピッピ』で有名なアストリッド・リンドグレーン原作の『山賊の娘ローニャ』をアニメ化するらしい。今秋からNHKのBSプレミアムで放送予定とのこと。何でも、本作はスタジオジブリではない余所のチームで一から手掛けるのだそうだ。また色々言われるんだろうなと思うけど、私はシンプルに応援したいと思います。ガンバレー !!

是枝裕和監督が、この4月から平成31年3月末までの任期で、早稲田大の理工学術院の教授に就任するらしい。基幹理工学部で映画関連の講義をし、全学部の学生が受講できる副専攻「映画・映像」コース運営に携わるとのことだ。自分が学生なら、是枝監督の授業ならちょっと受けてみたかったかもしれない。そういえば、親戚の男の子がこの春から早稲田大生になっていたような。ちょっと羨ましいわねぇ~。


張芸謀(チャン・イーモウ)監督が、中国の一人っ子政策に違反したとして1億円を超える罰金を払わされたそうだ。金持ちや有名人の規制逃れということで中国のネットは炎上しているそうだけど、子供の数を自由に決められないなんて相変わらず大変だわね……。

東映が“NO MORE映画泥棒”のキャラクターのライセンスを扱うことになり、フィギュアや雑貨などの商品化や、キャンペーンやイベントなどへのライセンシーの貸し出しを行うのだそうだ。ふ~~~ん。今日びは何でもかんでも売り飛ばすんだわねー。

『One Piece』の尾田栄一郎さんの画集に、人形作家の辻村寿三郎さんとの対談が載っていた。尾田さんは本当に勉強熱心だな~。尊敬するわ。

FOXサーチライト・ピクチャーズと新宿シネマカリテが手を組んで、FOXサーチライトのアート系映画を恒常的に上映するプロジェクトを行っているのだそうだ。どこまで成功するのかは分からないが、試みとしては面白いんじゃないだろうか。

私は「金麦」のCMが好きという女性に会ったことがない。サントリーさんも、どうしてあのCMが一般女性にここまで反感を持たれているのか、少しは考えてみるべきなんじゃないのかな?でもって、あの「金麦」の人が主演のドラマに愛するピアソラの曲を使うのは、本っっ当にやめてほしいんですが。

松方弘樹さんが【柳生十兵衛 世直し旅】という映画をひっさげて全国の津々浦々を巡回上映しているのだという。公式ホームページなどが見当たらないのでよく分からないのだが、もしかすると製作などにも携わっていらっしゃるのではないだろうか。最近の松方さんを見ていると、心から映画文化を愛していらして、自分に出来ることで少しでも映画界に貢献しようと積極的に行動なさっているのがよく分かる。松方さんの個人としての人間性がどうだとかそういうことは一切分からないけれど、映画に対する姿勢には本当に頭が下がる思いがする。

【カッコーの巣の上で】【アマデウス】【存在の耐えられない軽さ】【イングリッシュ・ペイシェント】などを手掛けたアメリカの映画プロデューサーのソウル・ゼインツ氏、香港で映画製作会社「ショウ・ブラザーズ」を設立して香港映画の黄金期を築いた映画製作者のラン・ラン・ショウ(邵逸夫)氏が相次いで亡くなられたようだ。ソウル・ゼインツもショウ・ブラザーズも、昔から当たり前みたいに聞き続けてきた名前だったけど、それもついに現役のものではなくなるということか。また一つ時代の変わり目を感じざるを得なかった。合掌。




見たかったのココロの墓場のコーナー !!


(見たかった指数)

★…………少し心に引っかかったので、うんとヒマなら行っていただろう
★★………かなり興味があったので、タイミングがよければ行ってただろう
★★★……ほとんど行く気になってたので、時間の都合さえつけば行ってただろう


【暮れ逢い】★
【アオハライド】★*
【おやすみなさいを言いたくて】★*
【メビウス】*
【100歳の華麗なる冒険】★
【茜色クラリネット】★★
【夜があけたら】★
【シャトーブリアンからの手紙】★
【熊野から】★
【妻が恋した夏】★
【レッド・ファミリー】★
【ジェラシー】★
【グレート・ビューティー 追憶のローマ】★
【友よ、さらばと言おう】★★
【真夜中きみはキバをむく】★
【ナニワ銭道】★
【南風】★
【坑道の記憶 炭坑絵師・山本作兵衛】★★
【逢いびき】*
【私の、息子】★
(息子が起こした交通事故を隠蔽しようとする母親の話だって。見たら完全に気分が落ちそう……。)
【無花果の森】★
【捨てがたき人々】★
【川下さんは何度もやってくる】★★
【ライヴ】★*
(井口昇監督って精力的だなぁ。)
【A.F.O】★★
(堤幸彦監督作の限定公開。油断してるとあっちゅう間に終わってしまった……。)
【聖者の午後】★
【ダブリンの時計職人】★
【オーバー・ザ・ブルースカイ】★
【グロリアの青春】★
【魔女の宅急便】(実写版)*
【パラダイス】(三部作)★
【エヴァの告白】★
【地球防衛未亡人】★★
【メイジーの瞳】★
【ザ・ドア 交差する世界】★
【新しき世界】★
【花火思想】★
【Seventh Code】★★★
(1週間限定のレイトショーなのに満員で見れなかった……酷すぎる。)
【ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた】★


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