Back Numbers : 王様の耳はロバの耳!2019年版



(一番上が新しいもので、下に行くほど古くなります。)

『いだてん 』は私にとっては史上最高の大河ドラマでした!!!クドカンさんや綺羅星の如くのキャストの皆さん、関わった総てのスタッフの皆さんに心から心からお礼を申し上げたい。素晴らしいドラマを本当にありがとうございました!!!

↓メ~テレは近年、オリジナルの面白いバラエティ番組などもいろいろ作っていたりして凄い。今年は北海道テレビの『チャンネルはそのまま!』もクオリティが高かったし、東海テレビなども様々なドキュメンタリー番組で高い評価を受けている。もしかして今、地方局の方がいろいろチャレンジングなことができる場になりつつあるのではないだろうか?

↓しかして、私個人が『本気のしるし』で一番感情移入をしてしまったのは、石橋けいさん演じる細川先輩でした……。

↓『本気のしるし』のヒロインを見事に演じていたた土村芳(つちむら かほ)さんという女優さん、初めてお見掛けしたのだが、京都造形芸術大学映画学科俳優コース出身とのこと。はっ、これは黒木華さんと同じ出身校ではないですか!これは今後、本格的な俳優を志す皆さんにとっての1つの選択肢として注目されるようになりそうですね。

深田晃司さんが監督し森崎ウィンさんが主演を務めた名古屋テレビ(メ~テレ)製作の『本気のしるし』、東京では放送されていないから動画配信で見たのだが、めっちゃ面白かった!ヒロインは拒否するということができない人間で、それを同意と見なす男性達を過剰に魅きつけるという設定。彼女が何かあるといつも謝っているのを見て、虐待されて育った子供はそのような傾向があるとどこかで読んだのを思いだした。このようなタイプの女性をヒロインにしたドラマはもしかしたら日本で初めてで、そうした意味でも本作は画期的なドラマだったのではないだろうか。ともあれ、深田晃司監督や森崎ウィンさんがテレビドラマという幅広い層にアピールできるフォーマットでヒット作を出したということがとても嬉しい。

もともと【スター・ウォーズ】の旧三部作(エピソード4~6)は少し遅れて見始めたクチ。それでも新三部作(エピソード1~3)前にはそれなりのファンになっていたのだが、正直言って新三部作は期待したような出来栄えではなかった。(当時日進月歩だったCGの技術的な側面があまりに先行してしまい内容の表現の部分とのバランスが悪かったことと、そもそも世の中を善と悪の二項対立で描きがちなハリウッド映画は絶対的な悪を描こうとすると凡庸になってしまいがち、というところに原因があったのではないかと思う。)なので続三部作(エピソード7~9)は全く見に行こうという気にならなかったのだった。それでも全編が完結した今、もし今後テレビなどで一挙放送などをする機会があれば、ちょっと見てみようかなぁとは一応思っている。

ぴあフィルムフェスティバル(PFF)が、世界に挑戦しようする劇場公開作が3本程度の若手の映画監督を顕彰する賞として「大島渚賞」という賞を創設するらしい。イイハナシダナー。

中国が製作した【僕はチャイナタウンの名探偵】(唐人街探案:Detective Chinatown)という映画があるのだそうだ。これは中国人の探偵コンビが事件を解決していくシリーズもので、第3作では、第2作に出演した妻夫木聡さんが続投し、長澤まさみさんや三浦友和さん、浅野忠信さんも出演するらしい。う~むこのような映画が製作されていたというのに全然情報が入ってこないとは……。

改装が完了した渋谷PARCOに「WHITE CINE QUINTO」がオープン!新しい映画館ができるニュースはほんと嬉しい!おめでとうございます!

木内みどりさん、つい先日【夕陽のあと】を拝見し、お元気でご活躍中だな~なんて思ったばかりだったのに……。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

しんゆり映画祭の【主戦場】の上映問題の経緯の記事を読む。川崎市側の担当者に検閲行為を行ったという自覚が全くなく、記者の人がその行為をハンナ・アーレントが言うところの「凡庸な悪」と喝破していたのが印象的だった。ともあれ、今回最終的に映画を上映する決断がなされたことは、まだしもよかったと思う。

↓え?林宏司さん降板したの?NHKの演出の人と方針が合わなかったんだって?大丈夫かいな。悪い予感しかしないんだけど。

前回の朝ドラが終わった時にツイートしたものだけど、やっぱり朝ドラでは女性の内面や生き方をじっくり描くことが大事だったんだなと『スカーレット』を見ながら日々噛み締めている。これはおそらく男性が主人公でも同じで、【マッサン】が面白かったのはエリーさんが素敵だったからだと思うんだよね。
ということで、次の朝ドラの窪田正孝さん主演の『エール』はどうなるんだろう。脚本家の林宏司さんの作品ラインナップを見てみると、女性の描写に関しては未知数かもしれないな~。

アップリンク吉祥寺で上映していた豊田利晃監督の【狼煙が呼ぶ】を観たかったんだけど、20分足らずの短編に1800円割り引き無し+千葉県からの往復運賃となると、今の私の経済状況からするとどうしても高すぎて断念しました……。

貫地谷しほりさん、多部未華子さんと相次いで結婚のご報告が。そのような年の頃なんですかねぇ。おめでとうございます。

NHKスペシャル『AIでよみがえる美空ひばり』を見て、スタニスワフ・レム原作の【コングレス未来学会議】という映画を思い出した。映画の出来はともかく、俳優が自分の映像のデータ化権を売ると以降はそのデータが勝手にCG化されるようになる(本人は演技を禁止される)という設定には考えさせられた。
私は古い人間なんで、そもそもこうしたAI化を美空ひばりさん本人は望んでいるのだろうか、もし美空さんがOKを出したとしてもAIの美空ひばりには美空さんの魂は宿っていないのではないか、と思ってしまう。
ファンの中にもAI美空ひばりは美空さん本人とは別物と考える人もきっといると思うのだが、番組ではただ喜ぶファンの人達や、AIを肯定する人達の意見しか流しておらず、そういうのはフェアじゃないなと思った。いくらこうした技術自体に様々な将来性があり、お金もたくさん掛かっているのだとしても。

あいちトリエンナーレ関連の記事を見ていてふいに、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督の遺作の【残像】という映画を思い出した。いろいろ状況は違うけど、国が求める方針に合致しなかった芸術家が国から梯子を外される、という構図は共通していると思う。これは一般的に検閲と呼ばれる行為だ。

『なつぞら』で広瀬すずさんが叩かれたりしていたのは本当に気の毒で、彼女は何も悪くないと思う。けれど、彼女の意志の強そうな瞳はあまりに現代的で、もしかすると昭和なヒロインを演じるにはそもそも不向きだったのかもしれない。
しかし、昭和の次の時代も既に終了したというのに、朝ドラは今後いつまで昭和にこだわり続けるつもりなのだろう?朝ドラはその辺りもそろそろ岐路に立ち始めているのではないのだろうか。

私は脚本家の大森寿美夫氏のファンだったのだが、『なつぞら』を最後まで見てみて、大森氏はもしかして、女性の内面や生き方をじっくり描くのはあまり得意ではないのではないか、と思い始めた。例えば、『てるてる家族』はある程度史実に沿った群像劇だったので各登場人物をそこまで掘り下げる必要はなかったし、脚本も兼務した2本の映画監督作はいずれも男性が主人公だった。鳴り物入りだった『精霊の守り人』も今一つな印象だった。他にもいくらでも例を挙げられるけど。『なつぞら』 を思い返してみると、様々なエピソードが巧みに盛り込まれており、大森寿美夫氏が卓越したストーリーテラーだという印象はむしろ強くなったけれど、なつ本人の描写にはやはりいろいろ物足りない面があったので、トータルとしてはやはり残念だったように思う。

『なつぞら』に浅茅陽子さんが出てきた時、幼い頃に衝撃を受けた『おくどはん』が脳裏をよぎった。もしかすると脚本段階では、千遥さんの話をもう少し本編と並行して描き、花登筺的な商魂ものの世界のエッセンスを入れ込みたいという意図があったりしたのではなかろうか。(ないない。)

窪田正孝さんと水川あさみさんがご結婚 !? これはお似合いなのではあるまいか。おめでとうございます !!!

Eテレのサカナクション・山口さんの番組『シュガー&シュガー』に出演した妻夫木聡さん、「役作りは基本自分を否定することから始まる」と仰った後、「こういうふうな歩き方すんのかな、と思ってる時点で俺の考え方だから。その人は別にそういうふうに思って歩いてないし、日頃からそういうふうに歩くような人でいればいい訳で、考えなくてもそういうふうに歩くように自分を洗脳していく。」とご発言。さらっともの凄いこと言っていらっしゃるよ……。

北海道テレビ(HTB)製作の『チャンネルはそのまま!』めっちゃ面白かった!原作は読んでいないのだが、おそらく佐々木倫子さん独特のトボけた味や綿密なエピソードを活かしつつ、5本完結というフォーマットで最大限に盛り上がれるように話が組み立てられているように思われて感心した。正直、朝ドラでは作品に恵まれずあまり強い印象を残せなかった芳根京子さんに、ここまで爆発的なコメディエンヌの才能があるとは思わなかった!本当に素晴らしかったです!

栃木県足利市に、渋谷のスクランブル交差点のオープンセットができるのだそうだ。確かにセットなら撮影許可とかも要らないしロケ撮影の苦労もない。その発想は無かったよ!考えた人は凄いなぁ。

ご当地映画、たまにいい作品もあるんだけど、どうしてこれ作ったんだろう、というような作品も少なくない。黒字になるような映画なんてほんの一部なのに予算だって馬鹿にならないだろうに、どうして懲りずに作り続けられるのだろうか……と常々疑問に思っていたのだが、どうやら電通が犯人だったらしい。自治体の担当者を丸め込み監督やスタッフとマッチングさせて企画料や仲介料を取るんだと。電通ってやっぱりやることがキモい……。

【全裸監督】の評判を聞き、期間限定でNetflixに入らざるを得ないかな?と思っていたのですが、黒木香さん関連の顛末を聞いてとても残念な気持ちになっているところです。関係者には一刻も早く然るべき措置を取って欲しい。この件への対応は、山田孝之さん達自身の評価すら左右しかねないと思います。

↓明らかに手抜きの公式サイトって特に大手外資系の配給会社に多い気がする。大した儲けにもならないのに人手を掛けられないという姿勢はいっそご立派かもしれないが、映画に対する愛情以前に、その映画を売り込もうという根本的な努力すら最初から放棄しているように見えるプロ意識の欠如には、本当にげんなりさせられる。そんな気の毒な扱いしかしてもらえないような映画は、いっそ日本に持ち込ませない方が映画にとって幸せなのではあるまいか。

総合的な映画情報サイトがまだどこも今一つな現在、どうしても映画の公式サイトを参照しなければならない場合も多いけれど、やれ脚本家の名前がない、やれ重要なはずのキャストの名前がない、時には監督の名前すらろくに掲載されていない……とあまりに酷いサイトに遭遇してしまうこともしばしば。映画のどこをメインに見せたいかという部分は、勿論、配給・宣伝の人がそれぞれ工夫して下さっていいのだけれど、必要な情報とそうでない情報を勝手に取捨選択しないで、基本的な情報を載せるページはサイトのほんの片隅でいいから作っといて欲しいと切に願う。

外国映画は2~3年遅れの公開が増えたような気がする。その方が買い付けが安いんだよね。まぁ急いで公開することもないと思うし、向こうのエージェントの言い値の割高で理不尽な金額を払うこともないと思うけど、こういうところにも日本経済の地盤沈下をひしひしと感じてしまうよなぁ。

新宿の角川シネマ新宿に続き、シネ・リーブル池袋もアニメシアター化するらしい。CD屋でもほとんどのコーナーが縮小する中アニソンコーナーだけが拡大し続けているという今日この頃、それも時代の流れかもしれないけど……はぁぁ。

深田晃司監督がツイッターで、どこかの撮影現場で制作部の新人が些細なミスに激昂したベテランスタッフに殴られたという話を書いていた。映画業界も古い業界だから、いろいろと古い体質が残っている部分もあるのだろうけれど、今日あるべき常識と合わない部分はしっかりアップデートしていかなければならないと強く思います。

一般の映画料金がついに1900円に!ほぼほぼ2000円!高い!高すぎる!こんな料金設定にして今後誰が映画館に来るんだよ!

京マチ子さんがお亡くなりになった。日本の歴代の映画女優のレジェンドを選ぶとしたら、京マチ子さんは必ず入れなければならない一人だろう。

毎朝一番に見たくなり、何度もリピートして見たくなるのが自分にとってのいい朝ドラ。『まんぷく』は正にそんなドラマでした。終わっちゃうのが本当に寂しい。半年間ありがとうございました!

『まんぷく』は、史実の再現が目的ではなく、あくまでも史実に題材を得た創作ドラマなのですから、あさま山荘事件のことは取り上げないという選択は正解だったと思います。あの事件のあらゆる病んだ性質が、朝ドラというフォーマットとは相容れないと思います。

新井さんの一件のためデリヘルを題材にしたテレ東の『フルーツ宅配便』をしばらく見る気になれず、ある程度経ってからまとめて鑑賞した。見ていると、性を売ることに対するこんがらがった感情が、どうしても湧き上がってきてしまう。みんな必死に生きている、で何もかも一括りにしてしまうのは、ある意味セックスワークを美化しすぎなのではあるまいか。でも、誰もセックスワークを描かなくなってしまえば、そうした現象につきものの貧困も暴力も搾取も全部ブラックボックスに突っ込まれたまま、ますます放置されてしまうだけになってしまうのかもしれない。セックスワークの総てを描き出すことは不可能でも、誰かがそうしたことを描く試みをする必要はあるのかもしれない。しかし……。

アニエス・ヴァルダ監督の訃報を聞く。最新作も精力的で瑞々しい作品だったから、監督の年齢のことをすっかり忘れていた。素晴らしい作品の数々をありがとうございました。これからもずっと大好きです。

長年『探偵物語』だと記憶していたドラマが実は『傷だらけの天使』だったらしいと割と最近気がついたうっかり者のアカウントはこちらです。いろいろあったけれど、やはりショーケンさんには唯一無二の存在感があったと思います。萩原健一さんのご冥福を心よりお祈り致します。

↓そして結局、フォックスは大規模リストラに。嗚呼。

ディズニーがフォックス買収にあたって「前例のない規模のコンテンツとタレントを世界の消費者にお届けする」という声明を発表。「コンテンツとタレント」だと。本物の映画って、それでは説明しきれない謎の力学が働いているものなんじゃないかと、私なんぞは思うのだが。(私はそれをしばしば魔法と呼んだりするのだが。)映画業界とは、映画を単なる消費財と捉える人達と、それだけでは括ることのできない何かと捉える人達の戦いの場であるに違いないと、強く思った。

内田裕也さん死去。正直、後年は何をやっている人なのかよく分からなくなっていたけれど、あの人がもうマスコミに登場したりしなくなってしまうのだと思うと、寂しくなるなぁと思った。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

有楽町スバル座閉館……。これでもう、銀座・日比谷界隈では、昔ながらの雰囲気を残す映画館は東劇を除いて全滅じゃないかな。東劇はプログラムと立地の関係からほぼ行かないしなぁ……。

新井のばかやろう!瀧のばかやろう!あなた一人で作品を創ってるんじゃないって、そんなことは重々知ってただろう?罪が露見したら関係者全員に迷惑を掛けることになるんだって知っていただろう……?

「木村拓哉という俳優が持っている本当の魔法は相手女優がお姫様ではなく相棒になれること」。凄い!この記事、今まで読んだ中で一番的確な木村拓哉論だ!

中国共産党がマルクスをアニメ化して若者へのアピールを画策しているとのこと。マジかい。

地元の最寄りの映画館で【ROMA/ローマ】を観賞。スクリーンで見ることができて本当によかった!お客さんの入りは5~6割くらいだっただろうか。イオンシネマ系というとで都心には上映館がなく、配給会社も通さず、SNS以外の告知もおそらくほとんどない、いかにも急に決まった上映といった感じで、集客のことは頭から考えていないように思えた。劇場で上映したという実績を作りたかった+Netflix作品を実際に劇場で上映してみたらどういう効果があるのかという実験をしてみたかった、ってところだろうか。劇場で見たいという熱烈な要望もあったのだろうとは思うけど。

【ROMA/ローマ】がイオンシネマ系列で劇場公開されるとのこと。アカデミー賞の話題性が覚めないうちにという思惑や、映画館で公開したという実績を作りたいという思惑が、番組を調整しやすそうなイオンシネマの思惑と合致したんだろうか。ただ、配給会社を介さないのはいいとして、周知期間の短さと広告がSNS頼みなのが気になる。これは都心のお年寄りとかは劇場公開されていることを知らないのではあるまいか?

スピルバーグ監督がアカデミー賞からNetflix作品を締め出そうといろいろ動いているようで、Netflix側もそれに対して抗戦の構えを見せているそうだ。
まぁ、動画配信がこれだけ一般化して資金も集まりやすくなっている流れから考えれば、スピルバーグ先生がどんなに頑張っても、今後、動画配信会社発信の映画を無視することは不可能に違いない。でもスピルバーグ先生の気持ちも分からんじゃない。私のようなロートルは、動画配信では映画を見た気になれんのじゃ~ !! なので、例え短期間でもいいから「劇場公開した」という条件だけは今後もアカデミー賞ノミネートの要件から外さないで欲しいなぁと、個人的には強く思う。

前田敦子さんと勝地涼さんに第一子誕生!おめでとうございます!

【ベルリン・天使の詩】はおそらく死ぬまでライフタイム・フェイバリッツの1本なので、自分にとってのブルーノ・ガンツ氏は“天使俳優”の第一人者であり続けるでしょう。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

テレ東の深夜ドラマ『デザイナー 渋井直人の休日』、ドロップアウトしました……。光石研さんは何も悪くないです。ただ自分の共感性羞恥が強く刺激されてしまい、どうしても見ていられなかったのです……。

全国で子供の映画制作ワークショップが盛んに行われているという記事を読んだ。映画の裾野が広がることは単純に好ましいと思う。こうやって映画づくりを体験した子供達の中から、将来1人くらいは大監督や大脚本家が誕生するかもしれないし。

【シェルブールの雨傘】【ロシュフォールの恋人たち】など多くの映画音楽を手掛けたミシェル・ルグラン氏が亡くなったそうだ。ご冥福をお祈り申し上げます。

ここだけの話、最近よく映画に出ている各方面から期待されている某若手俳優Nさんの顔がどうしても苦手で、顔を見るたびウッとなってしまって……。

Netflixがアメリカ映画協会(MPAA)に加盟したとのこと。これはNetflixが6大メジャースタジオと比肩する映画制作スタジオになったというを意味するらしい。最近はAmazon製作の映画も劇場でちょこちょこ見かけるようになったし、やっぱり時代は確実に変化しているのだなぁ。

今週の『まんぷく』を見ながら、「今は誰でも家でラーメンを当たり前みたいに食べてるけど、安藤百福さんがいなかったらそんな世界になっていなかったんだな」と家人がしみじみと言った。今や世界中の食卓にある即席麺、ものすごい発明だなと改めて思った。

去年の中島哲也監督の【来る】がヒットしなかったのは、ググラビリティ(Googlability)に配慮しなかったからだという説があるらしい。ぐ、ググラビリティ?って何すか?「インターネットでの検索のしやすさ」ですかそうですか。まぁそれだけが原因だとも思えないけれど、確かに一理あるかもしれない。しかし、だからと言ってダラダラと余計な副題がついた映画がこれ以上増えるのは勘弁してもらいたいけれど。

ドゥシャン・マカヴェイエフ監督も亡くなられたとのこと。ご冥福をお祈り申し上げます。

ジョナス・メカス監督、亡くなられたのですか……。ご冥福をお祈り申し上げます。

時代劇じゃない大河ドラマなんて、と仰る方をたまに見かけるが、お聞き及びの通り、以前にも大河ドラマで現代劇を何回かやってるんですよー。個人的に印象的だったのはやはり橋田壽賀子先生の『いのち』。中身も面白かったけど、娘時代も演じた三田佳子先生(当時44歳)のおさげ姿が忘れられません…。
この話と必ずセットで思い出すのがマドンナ主演の【エビータ】。この映画のマドンナ(当時30代後半)は本当に素晴らしかったんだけど、いくらなんでも10代の頃まで演じるのはちょーっと難しかったかなぁという……。

現在までの『いだてん』の感想
1.大友良英さんのテーマ曲がすごくいい!和テイストも加味された疾走感が癖になる!ダウンロードしたい!
2.中村勘九郎さんの演技。今まで拝見していた作品では勘九郎さんの生真面目さが少し苦手だったけど、本作では役柄にぴったりで大変いいと思う!
3.綾瀬はるかさんが可愛い!もう圧倒的に可愛い!そして身体能力が高い!(笑)クドカンさんのドラマって恋愛関係は割と一途な話が多いので、四三さんとスヤさんがこれからどんな夫婦になるのか本当に楽しみだ。
4.絶対的なカリスマ性が必要な嘉納治五郎役を演じられる俳優さんは多くない。役所広司さんはベストな配役!他のキャストも魅力的な方々ばかりで既に楽しい。
5.これまでにない時間軸のドラマなので、1話で全体を俯瞰してから2話から時系列に入るのは技ありだと思った。
6.森山未來さんがどう育てばたけしさんになるというのだ(笑)。でも森山さんの語りはとてもいいのでこのまま継続してもらって、たけしさんは演技パートで存在感を発揮して戴きたいと思う。
皆から本当に愛されているドラマでも視聴率は必ずしも上がらないですよ。皆、のちのち取っておきたいドラマほど録画しちゃうもん。だから視聴率とかあまり気にせず、とにかく質のいいものを創って欲しいです。

『いだてん』は、東京オリンピックのプロパガンダとして企画されたのではなく、クドカンさん達のサイドから持ち込んだ企画なのだとのこと。(こちらの記事をご参照下さい。)しかし、クドカンさん自身がどう思っていても、NHK側はオリンピックの宣伝に利用したい気持ちが満々なんじゃないかなぁ……。でもこうなったら、前回の東京五輪に向けて奔走した人々の純粋な動機をきっちり描き出して、今回の東京五輪開催の経緯のどす黒さに暗に疑問を投げ掛けるような作品になればいいのにな、と思う。

テレ東の『原島浩美がモノ申す』の録画を視聴。ながら見だったけどついつい引き込まれていた。真木よう子さんはやっぱり上手い。俳優に究極的に求められる資質は演技力だけだ、と改めて思った。

Bunkamuraル・シネマのQRコード入場、客の側からすると全然便利じゃなくて、行く度に腹が立ってしまうのだが。

渋谷のユーロスペースと同じビル内にあるトークライブハウス「LOFT9 Shibuya」に、平日の昼間の時間帯にインディーズ映画を上映する「CINEMA9」という部門が開設されるのだそう。オープニング企画では、一律500円で映画を見ることができる「インディーズ・シアター“ワンコイン”」というのを開催するらしい。デジタル機材の普及で今は昔より遥かに映画が撮りやすくなっていて、何ならスマホですら映画を撮れてしまう時代。SNSだけで完結するのではなく、現実に人と顔を付き合わせる劇場という空間での発表の機会が増えるのはいいことなんじゃないだろうか。

新年早々、市原悦子さんの訃報を聞いて寂しい。ご冥福をお祈り申し上げます。





この映画も見たかったの墓場……。


【台湾、街かどの人形劇】
【失くした体】
【影踏み】
【オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁】
【ベル・カント とらわれのアリア】
【生理ちゃん】
【スペインは呼んでいる】
【象は静かに座っている】
【CLIMAX クライマックス】
【アダムズ・アップル】
【SHADOW 影武者】
【聖なる泉の少女】
【永遠に僕のもの】
【ジョアン・ジルベルトを探して】
【劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD】
【イソップの思うツボ】
【カニバ パリ人肉事件38年目の真実】
【田園の守り人たち】
【ニューヨーク 最高の訳あり物件】
【初恋 お父さん、チビがいなくなりました】
【兄消える】
【居眠り磐音】
【コレット】
【コンフィデンスマンJP】
【轢き逃げ 最高の最悪な日】
【チア男子!!】
【ある少年の告白】
【サンセット】
【ふたりの女王 メアリーとエリザベス】
【ヨーゼフ・ボイスは挑発する】
【ビール・ストリートの恋人たち】
【七つの会議】
【500年の航海】
【そらのレストラン】
【バハールの涙】
【映画めんたいぴりり】
【マスカレード・ホテル】


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