また昼近くまで寝てしまつた。
近所のベンガルカレー屋で、
法蓮草と鷄のカレーと豆のカレーの昼食。
午後は、DVD で
「コックと泥棒、その妻と愛人」を流しながら、
チェスプロブレムを考へる。
また一題解決。これでオーソドクスは後二題、
一見して手強さうな 3 手問題と、
趣向作と思はれる 19 手問題を残すのみとなつた。
夕方から烏丸に出て、本屋を見たり。
夕食は自宅で米を炊き、
一番だしを引いて大根と葱の味噌汁を作り、
納豆と胡瓜の漬物で貧しい粗食を取る。
夜はチェロでスケールの練習、読書など。
九時に目が覚めた。 相変はらず寝醒めが悪い。 毎朝すつきりと爽やかに目覚めることが出来る人に比べて、 人生において重大な不利を背負つてゐる気がする。 寝床で少し読書して、キッチンで珈琲を淹れ、寝床で仕事。 しばらく使つてゐなかつたので、vi の勘が鈍つてゐる模様。 今では、英語で数式入りの TeX 原稿を書くときだけ vi を使ふ。 以前はどんなものも vi (正確には mule の中のモードで) で書いてゐたのだが、最近は退廃して長いものに巻かれてゐる。
昼食は昨日の冷や御飯で粗食。 食後、居間でお茶を飲んでゐると、執事がやつて来て、 MD へのダビング作業を始めたので、 その待ち時間にチェスを一局する。 持ち時間 15 分のギロチン。ブリッツなのに、 華麗なポジショナルサクリファイスを思ひつき、 実行してしまふ。有利な盤面のまま時間切れで負け。それがブリッツ。 教訓:いかに魅力的なアイデアでも、状況に反したものは有害。 その後、午後も少し仕事。 夕方から近所のスーパーに大蒜とバジルを買ひに行き、 トマトソースを作る。 夕食はトマトソースのパスタとこの前開けたワインの残り。
夜も少し仕事をしやうと思つたのだが、 その準備として最近新たに導入したスペルチェッカを vi の中からうまく使へるやうにキーマッピングすることから始め、 色々やつてゐたら何時の間にか夢中になり、、、 正気に戻つたら二時間以上経つてゐた。 これが言はゆるコンピュータの罠…
午前 8 時起床。 珈琲を飲んで、少し寝床で仕事をしてから出勤。 修士論文の発表が明後日なので、 院生の準備の様子を見に行く。 その他は研究室の整理。 私のゐる建物、 ウェストウィングはそろそろあちこちで、 引越しの準備作業をする研究室を見かけるやうになつて来た。 しかし、私の引越しの日程はまだ謎である。 今週末くらいなのではと予想してゐるのだが、 私の引越し先がさう簡単に動いてくれない模様。 どうなることやら。 しかし、私の研究室は着々と綺麗になつており、 本は確かにかなりの量があるが、 21 インチの CRT モニタ 2 台さへ運べれば、 概ね楽勝なのではないか。 夕方帰路につく。夕食はカルボナーラとワイン。 デザートにホットチョコレート。 食後、昨日余つたバジルの葉で、 今度はジェノヴェーゼソースを作りおきする。 夜は勉強と作業を少し。
午前中は寝床で仕事。 昼食は御飯を炊いて、だしを引き、いつもの粗食。 午後は修論発表の練習を見たあと、某委員会の会議。 会議は二時間ほどだつたが、 その間に論文の改訂を指示された箇所について、 スマートに処理する方法を思ひつき、 その計算を内職したので、有意義な会議だつた。 終了は 7 時前、頭の中で計算を続けて、 原稿を作りながら帰る。ほぼ完成した。 帰宅は 8 時半くらい。 夕食は作りおきのソースで適当なパスタ。 今日は赤。次は緑の予定。 ワインは Monpezat の Palombieres 1999。
食事をしてゐるときに、 ドラマ「フレンズ」の DVD を観たりするのだが、 いつもフィービーのとぼけたキャラクタに癒される。 多分、フィービー専用と思はれるジョークの一つに、 同じ台詞を口調を変へて言ひ直す、 と言ふものがある。 例へば、ジェスチャーゲームで答を聞いて 「それが鳥(のつもり)?!」("That's a bird ?!") と叫ぶのだが、ジェスチャーした人に睨まれると、 「それが鳥(よね、そう言はれてみれば)…」("That's a bird...") と全く同じ台詞を口調だけ言ひ直すのである。 笑ひのツボと言ふやつなのか、 何故か私にはこれが妙に可笑しくて、 是非、自分でも使つてみたいと思ふのだが、 そもそも、日本語では難しいジョークかも知れない。
午前中は、寝床で少し仕事をし、 チェロのスケール練習をして、 早めに冷や御飯と味噌汁とベーコンエッグの昼食をとつて、出勤。 午後は修士論文の発表会。 Y 田先生、A 堀先生のところの院生の確率論の修士論文は、 新しい結果を含んだなかなかの内容で楽しかつた。 続いて、一時間ほど教室会議。 夜は、少し日程が遅れたが、 草津の魚寅楼で教室恒例の入試採点打ち上げ。 前菜の蜆と、最後の方に出たくもこ(鱈の白子) の料理が美味しかつた。 続いて、二次会に参加して終電で帰宅。
九時起床。あまり頭が働かないので、 データのバックアップなど簡単な作業。 昼食はバジルのパスタ。午後は論文の改訂作業。 途中で休憩に烏丸まで珈琲豆を買ひに行く。 夕食はシリアル。 夜は依頼されてゐた学内誌の記事を書く。 私の雑用原則は「発生した時点で(出来るだけ)片付ける」 と言ふものだが、これではさう出来なかつた。 つまり、発生したとき(つまり依頼のメイルを受けとつたとき)、 そのコンピュータで他の雑用をしてゐて、 後回しにしてしまひ、締切間際まで手をつけなかつた。 これが私の雑用原則の根拠である観察で、 つまり、経験則として、 雑用は発生した時点から後に回すと必ず締切直前まで放置される。 結果として、本当に自分のために使ひたい、 使ふはずだつた、時間を割くことになる。 この観点からすると、発生した時点で忙しかつたら、 締切がずつと先でも既にその場で 「できません」と断つてしまふべきだ、 と言ふ方針が導かれる。しかし、さうも出来ないところが、 サラリーマンの切なさである。
渋谷のネットワーク屋、N 氏の日誌で知つた、 このサイコロ 欲しいなあ… ほぼ完全な立方体で、 ほぼ完全に 6 つの面の質量がバランスした 「世界最速のサイコロ完全版」。 しかし、設計理論上の精度、と言ふ意味が若干謎ではある。 実際にその精度で計測できないのなら、 その理論上の精度と言ふ意味は何だらう。 それはともかくとして、 確率論の研究に是非必要だと思ふのですけど、 科研費とかで買へますか?
K 川先生の指摘。魚虎楼ではなくて、魚寅楼ださうだ。 訂正。十二支の方の寅が正しい。 ところで、干支に使はれるときは、 「羊」と「未」のやうに普段と違ふ文字を使ふ。 それは何故か御存知か。 そもそも十二支は一月から十二月までの各月を表す文字である。 例へば、「子」は地平線にかかる北斗七星の形であつて、 一月を表現してゐるのだし、 「丑」は茅の形で二月、 「寅」はその茅が地中に根を張る様子で三月である。 では、何故それが動物の名前になつてゐるかだが、 これは、唯一つの例外を除いて、何の関係もない。 庶民が文字を読むことの出来なかつた大昔の中国で、 親しみ易い動物達に結び付けられたものである。 例外的に意味が一致してゐるのは「巳」で、 これは蛇の形。蛇が出てくるのは六月。
午前中は研究費を一円残らず、ぴつたりと使ひ切るために、 キャンパスを東奔西走。もちろん、クリップも買つた。 生協で食事をして午後は、 来週水曜日から開催される数理ファイナンスシンポジウム 準備の最終ミーティング。さらに、 開催場所であるローム記念館の会場で、 PC の接続の仕方とか、マイクやプロジェクタの使ひ方など、 設備のチェックと若干の準備。 ローム記念館はキャンパスの外れにあるが、 実際、最も綺麗でお金のかかつた建物である。 眺めが非常に良いので、実は一番良い立地かも知れない。
そのロームの会議室は片方の壁の全面が窓になつてゐて、 琵琶湖が一望に見渡せる。 こんなところで会議をしたら気分も違ふよねえ、 と A 堀先生と話す。 普段、教室会議を行ふ会議室は狭くて、一つの窓もなく、 非常な圧迫感のある不快な部屋なのである。 レクター博士なら、 窓のために新しい「料理」の一つも作りさうだ。 そこまで考へて思つたのだが、 いや、会議室はあれで良いのだ。 不快に作つておかないと、これ以上長くなる。
夕食は作つておいたトマトソースで、 トマトとチーズのパスタ。 美味しい…チーズでも鮮度が大事なときがある模様。 食後にチョコレートと珈琲。 夜から勉強も仕事もチェロも休み。 「裁くのは誰か?」(プロンジーニ&マルツバーグ著、高木直二訳、 創元推理文庫)を読む。
九時起床。寝床で仕事。 正午頃、家のすぐ前で派手なエンジン音がすると思つたら、 執事が真赤なホンダ・ビートで登場。 最近、買つたらしい。 我が家の駐車場はどうせ余つてゐるので、 家の外装として飾つておいてもらふ。
近所のベンガルカレー屋で豆と鷄のカレーの昼食をとり、 河原町に本を買ひに行く。 三条大橋の SBUX のソファで二時間ほど読書をし、 高瀬川沿ひを散歩して、河原町駅より帰宅。 夕食はじゃが芋を茹でて、 適当に作つたドレッシングで食べ、 バジルのソースでパスタを少し。 赤、緑、赤、緑ときて、作りおきのソース終了。
今年の二月は 29 日まであつたのか。素数だ。 1 から 7 までの和なので 28 の方が、 一ヶ月にふさわしい日数だと私は思ふが。 一年の全ての月が 29 日か 31 日だつたら、 どの月も素数日数になつて良い感じ(または嫌な感じ)だが、 それは可能ですか?(制限時間 15 秒)。
起床は十時頃。朝は寝床で読書など。 昼食はカルボナーラとワイン。 午後は論文の改訂原稿作り。カヴァーレターを作文して、 夕方メイルで再投稿。夕食はシリアル。 夜は書庫の整理など。
大学の研究室の引越しにまだしばらく日がありさうなので、 どんどん自宅に本を移動してゐる。 いつそ、 ほとんど何もない研究室と言ふのもすつきりして良いではないか、 と思ひ、この機会にできるだけ頑張るつもりである。 さう言へば、 自宅に行つてみたら聖書一冊しか(少なくとも見える所には)なかつた、 と言ふ逸話は誰のものだつたつけ? そして、 ぎつしり詰まつた本棚を見たら全て本人が書いた本だつた、 と言ふ逸話は誰のものだつけ? 今日は質問が多いですね(笑)
この日記は、GNSを使用して作成されています。