2013.09.01
この
ウェブサイトに、アクセスカウンターとかアクセス解析というのは以前からつけていた。なぜつけているのかと言えば、訪問者の期待と満足度を把握して顧客満足向上を図りたいというISO9001の意図を実現しようとする高尚な思いではなく、少しでもアクセスを増すためのヒントがなにかないかと考えているのが本音だ。
私も人の子である。もっとも人の子でない人は存在しないか?
最初の原人は人の子ではなく猿の子だったのだろうか?
ところがフリーカウンターとかフリーアクセス解析というのはフリー(無料)であるがゆえに、「申し訳ありませんがサービスを終了します」なんてメールが突然くるのがこれまた日常茶飯事で永続性がなく、そんなことがあるたびに何度も付け替えてきた。
数か月前にも、それまで使っていた無料のアクセス解析から「サービスをやめます」というメールが来た。しょうがないのでネットで探して
新しいものを付けた。それまでのものは日々のアクセス数はもちろん、どこからリンクしてきたかというのはわかったのだが、どのような検索ワードで来たのかというのはわからなかった。今回のものは検索キーワードがわかるので、なかなか面白い。
私のウェブサイトへはどんな検索キーワードでくると思いますか?
私は「有益な環境側面」とか「著しい環境側面の決定」あるいは「スコアリング法」なんてので、たどり着く方が多いのではないかと思っていた。いや私はそういうことについていろいろ書いているから、そのようなキーワードで来ていただきたいなあと願っていた。
そもそもこのウェブサイトの目的は、そういうことに関する間違いや不適切な判断を是正しようとしているわけで、ぜひとも読んでほしいことなのだ。
だが、現実は違った。
新しいアクセス解析をつけてから今までの3か月の間に検索エンジンでアクセスされた方、約1,500件の集計結果はグラフの通りである。
なんと検索キーワードの6割が、ひらかな、カタカナ、ローマ字の違い、全角文字、半角文字の違いはあっても、ウェブサイトの名前そのままである「うそ800」とか「USO800」なのだ。これはどうしてなのだろう?
本来、私が期待していた「環境側面」に関わるキーワードは、
・ | 環境側面 | 6件 |
・ | 環境側面解説 | 1件 |
・ | 有益な環境側面 | 1件 |
・ | 著しい環境側面 | 1件 |
このようにたったの9件しかない。検索して来られた0.6%である。この結果はいささか意外というか非常に残念であった。
あるいは私が思うほど、日本の現状は環境側面に関する関心は高くないのか、それとも私が関わっていない認証機関はまっとうな審査をしていて、顧客企業に環境側面でイチャモンをつけていないということなのだろうか?
ともかくこの結果をみて、私は驚きと共に大いに脱力したと申し上げておく。
ここでこのウェブサイト「うそ800」のアクセス状況をご説明しておく。
2013年現在、「うそ800」の平日のユニークアクセスは約400、トータルアクセスは1,200くらいであり、その実に98%までが直接お気に入りやURL入力してのアクセスかリンクからのご訪問であり、検索エンジンでのアクセスは全体の2%程度しかないという状況である。
これらから考えられることは、私のウェブサイト「うそ800」は世の中に広く知られていて、アクセスしていただいている多くの方は既にお気に入りに登録されていること、そして検索エンジンでお見えになった方も既にこの「うそ800」をご存じであって、具体的なテーマ(悩み)を持たずに私のところに来ればなにかおもしろい情報があるだろうとウェブサイトの名前を入れて検索しているのだろうか?
そうであればこれほど名誉なことはないのだが・・・
あるいはそうではなく、ISOと無関係にどらえもんや日本語の「うそ800」の意味とか「うそ800の話」を知りたくて、ググった結果ということなのだろうか?
ともかく検索キーワードを見る限りアクセスを増やすアイデアにはつながらなかった。仮に規格項番とか具体的テーマであれば、そういう語句をhtmlのheadのMETA行に盛り込むなどが考えられるが、「うそ800」ではどうしようもない。ただひたすら私のウェブサイト「うそ800」が検索エンジンの上位に来ますようにと祈るしかない。
間違っても私がお金を払ってもなんて考えるはずがない。
それとも検索エンジンでご訪問される方が全体の2%しかいないということは、もう検索エンジン対応はどうでもよいということなのかもしれない。既にこのウェブサイトをご存じの方に、いろいろな問題提起をすることで十分というか、それがこのウェブサイトの存在意義かもしれない。
ところで検索キーワードの中には意外なものがある。
そんなものについて考えてみたい。いや、単なる頭の体操である。
- 65過ぎて生きていく意味
上記の他、「65歳で死んだ人の数」、「65歳まで生きる確率」なんてのがあった。これは以前「塞翁が馬」という駄文を書いたので、それで引っかかったのだろう。
しかし「65過ぎて生きていく意味」とは意味深である。もう定年を過ぎたら生きていく甲斐がないと思っていらっしゃるのだろうか?
魚や昆虫のように卵を産めば親の役割はオシマイという生き物もあるが、子供が未熟児で生まれる哺乳類では子供を産んでそれが一人で生きていけるまで親は生きて世話しなければならない。子供が独り立ちすると子孫を残す役割はまっとうしたわけで、それ以上生きていく必要はなく寿命になってしまうらしい。
象さんは長生きということになっているが、この制約条件というか生き物の目的からはずれていない。ものの本によると、象は60歳過ぎても子供を産むそうだ。そして子象は10年くらい母象と一緒に生活するという。それから考えると寿命が60〜80歳というのはおかしくない。決して生殖年齢を過ぎても生きているわけではない。
人間の場合、女性は特別な人を除いて普通出産は40歳くらいまでだろうし、それから子供を一人前になる18まで育てるとして、60以降の人生は無用とはかなんでいる人がいるのかもしれない。
そんな人生の深淵をお考えの方が私のウェブサイトにたどり着き、おバカな話をお読みになってどんなことを感じたのかは興味がある。読後に人生を軽く明るく生きようと思ったのか、愚にもつかないと怒りを込めてマウスをクリックして立ち去ったのだろうか?
- 株主総会
単に「株主総会」というものの他に「株主総会での質問」とか「株主総会で質問に答えられないとき」というキーワードもあった。私が「ケーススタディ 株主総会」を書いたからだろうと思う。
そんな重大なご質問の回答をネットで得ようというのも無理だろうと思いますが、はたしてどんな心境でググったのでしょうか?
普通の会社では株主総会は総務部が担当していると思います。そこには株主総会対応のマニュアルがあるでしょうし、大きな会社ではたいてい警察と連携して運営していると思いますので、ネットにすがる必要はないように思います。
まさかあなた、総会屋さんがこんなウェブサイトをご覧になるはずがありません。
- ISO審査所見の書き方
「内部監査所見の書き方」ではありませんよ、「審査所見の書き方」であります。
おお!うそ800で勉強しているISO審査員もいらっしゃるのでありましょうか?
だとすればこれは光栄であります。そして正直なことを言って、審査員研修機関が教えているものよりも、このウェブサイトの方が中身は充実していると確信しております。なぜなら私が実際に対応したり、あるいは相談を受けた愚にもつかない審査報告書を基にして、その改善策、対応策を語っておりますから、ISO審査員にとってもおおいに役に立つものであることは間違いありません。
残念なことに審査員研修機関から講師に来てくれというお誘いはいまだ受けたことがありません。あまりにもレベルが高く招聘を戸惑っているのかもしれません。
審査員研修講座の講師になるには主任審査員の資格が必要とか、なんたらかんたらは存じております。
そんな要件を満たすのは半年もあればなんとかなるでしょう。そういうレギュレーションや仕組みは十二分に知り尽くしていますので・・
|
なお認証機関から審査員になりませんかというお誘いは何度か受けました。お断りしましたけど
- ISO審査員 + 権限
権限とはなんぞや? と申しますと、「なにごとかを決定できる権能」あるいは「決裁しなければならない義務」ということになりましょうか。
すると審査員の権限とは何かと考えますと、果たして権限と言えるものがあるのかということになります。だって「不適合、適合」の決定は企業側の同意が必要で、拒否されたら「不適合だあ」なんて言えません。
また審査結果は審査員が最終決定するのではなく、認証機関が行うことになっています。
そもそも審査員とは単なる日本語訳で、原文では「auditor」すなわち正確に訳せば、聞取り者、調査員なのです。依頼者から頼まれたことを、間違いなく漏れなく聞取って報告しなければならないという「責任」はありますが、「権限」はないように思えます。
|
「責任(responsibility)」とは「指示を受けて実施しなければならない義務」という意味です。
|
おっと、依頼者とは何かとか誰かも分らなくては審査員であるはずがありません。いや実際には大勢いるでしょうけれど。
ともあれ、「ISO審査員 権限」なんてググった方が審査員であれば「俺は一体何を決定できるのか?」とお悩みになったのか、ググった方が企業の方ならば「あの審査員はとんでもないことを語っていったが、それは正当な権限によって行ったことなのだろうか?」と疑問に思ったのでしょうか?
いずれにしても私のウェブサイトをよく読めばその答えが見つかるでしょう。
おおっと、こんなウェブサイトをみなくてもISO17021を熟読すれば明白ですよ。
しかしキーワードの3/4に「うそ」とか「嘘」が含まれているということは、私のウェブサイトがうそっぱちなのか、いや私の人生が嘘まみれなのか、世の中のISOがウソッパチなのか、悩んでしまうではありませんか。
せめて一人くらい「正しいISO」とか「あるべきISO」というキーワードで検索してほしかったと思います。おっとこのキーワードで検索したら、私の「うそ800」はまったくヒットしませんでした。

本日の最後っ屁
いつも書くものがみなさんの意表を突くというか、想像していたものと違うように、うっちゃりというか肩すかしを食わせるようにと考えているのですが、今回は私の期待は報われたでしょうか?
検索キーワードでは私が肩透かしを食らったので、そのうさ晴らしをと・・・
ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました(2013/9/1)
ともかくこの結果をみて、私は驚きと共に大いに脱力したと申し上げておく。
落胆したご様子がアリアリと目に浮かび、苦笑してしまいました。
|
|
たいがぁ様 私は力いっぱい闘っておったつもりでしたが、相手は風車でござったか・・・
それにしては人騒がせな風車でござろう
|
うそ800の目次にもどる