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出生の秘密と友達お披露目編

そもそもeno氏に気軽にらくがきされて生まれました。
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机の上に置きっぱなしにされて数日後、戻ってきた机の主に、教えられたとおり丁寧に「おかえり、おかえりのすけです」と名乗ると、そいつは身も心も完全に脱力したふうに「はい、ただいま」とこたえてきた。どうやらこいつら、そんなやりとりをするらしい。
02

その主は机の中央に居場所を作ってくれた。「おかえり」と言うと「はいただいま」と返ってくる。おもしろくてやみつきになるが、貼りつけられているので動けなくてつまんない。
03

しばらくして主はモニターのなかに居場所を作ってくれた。どうやらここは2Dではなく3D界らしいので、せっかくだから動いてみる。主、喜ぶ。
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ここの環境だと、うまくいけばもっといろんな人に会えることが分かってきた。たったひとりのためにおかえりを言い続けることにも飽きてきたので、ネットデビューのチャンスを狙う。
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折しも主は、新作の詩でキャラクターを探しているらしいという情報をつかむ。気に入られているからうまいことやったら採用になるカモと、めちゃくちゃこびる。あっさり成功する。『ライン』という詩だ。いい動きをしている。
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だいぶいろんな人と会うようになった。皆、にやにやして見つめてくれる。自分もそんなような表情をしてみたくなって試すが、目も口も開かない。生まれながらに持った基本的構造の変更はeno氏に頼まないとダメらしい。ちょっと鬱入る。
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整形問題についてeno氏にいよいよ相談しようと思っていたころ「ほら、ともだち」と言われる。どうやら寂しげな表情を心配して、ともだちを作ってくれていたらしいのだ。トンチンカンだがとても優しいことがわかる。
08

ともだちは「の〜の〜鳥」「いってきますじろう」という。なかなかのキャラでちょっと焦る。ここはおかえりのすけワールドなんだということをしっかり認識してもらって、仲良くやってゆこうと思う。
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そんな或日、オレサマの鼻をさして「それは口じゃないの?」と言っている主の声を小耳に挟み、愕然とする。さみしさのあまり思い切って脱出を試みる。主は編みぐるみを作るのが好きだ。次のモデルに選ばれれば、立体化してもらえるはず。
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これまたあっさり成功。だがむりやり目を開けさせられるは鼻をもぎとられるはでさんざんだったが、まぁ写真も撮ってもらったし、ほうぼうに散歩させてもらって御機嫌。
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知らないひとともだいぶ会って緊張とお愛想も尽き、開きっぱなしの目がすっかり乾燥してしまった。たまに主の元に戻るとマッサージだと言って目玉をぐりぐりされ、さらに「汚れるから」とか言われてビニール袋に入れられる始末で窒息寸前。
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この苦しみを再び感じとってくれたのは、やっぱりeno氏だった。再び目を閉じ鼻をつけた自然体なおどりをプレゼントしてくれる。ボクの動きは本来、こういうのだ。いっておくがボインちゃんではない。
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なんか知らん、急にピンクの粘土のなかにコピペされた、しかも100%と40%くらいの2サイズに。そして鉄板みたいのに載せられて、今、ものすごく、熱い
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本読むの好きなんですけど、とっても影響されやすいんです。で、いろいろ読書しながらコスプレみたいなことになっちゃったり買い物したりなんだりしちゃうんです。で、それを盗撮されました。

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