みゅうの巡業日記 その3
中東の長い夜

そして夜はふけていく...
夕方、中東駐在の会社のひとの案内で、金のマーケット「ゴールドスーク」に行く。
ここドバイには、いくつかのスーク(Souq、市場みたいなものか)があるのだが、それぞれのスークは扱っている品物がそれぞれ違って、金製品だけを扱うゴールドスーク、じゅうたんだけ扱うスーク、スパイスだけを扱うスークなどあるらしい。
ゴールドスークは、その名のとおり、金のマーケット。巨大な市場で、製品が金だけに、店は市場とはいえ、ちゃんとした店構えになっており、ガラス貼りのショーケースに製品が並べられている。
いろいろなデザインのものがあるが、アラブ人の好みなのか、やたらとはではでしいデザインが多い。
面白かったのは、その価格の決め方。基本的には、すべて量り売り。どんな凝ったデザインであろうと、関係なく、すべてが金の重さで決まっている。けれど値段は交渉なので、結局は、最初の言い値には意味はないんだけどね。


ゴールドスーク
似たような店ばかり延々と
並んでいるのだが、
これで商売が成り立っているのか?
ゴールドスーク
通りは夜が更けるに従い、
人通りが多くなる
両側はすべて宝石屋
ゴールドスーク
お店のショーウインドウ
んー、エジプト風??

次に向かったのは、巨大なショッピングセンター。広すぎて、どこになにがあるかわからないくらい。中には専門店だけでなく、カルフールというフランス系のスーパーマーケット、フードコート、巨大な室内遊園地、まであった。
ブランドショップもいくつかあったけど、やっぱり安くないんだよな、これが。その後、夕食を食べにインターコンチネンタルホテルへ。ホテルのロビーフロアで、アラビックコーヒーの試飲をやっているおじさんを発見。
アラビックコーヒーは、コーヒーという名前から想像ができない味。どっちかというと、煎じ茶という感じか。お茶のような薄い色で、サフランが入っているらしく少し赤い色をしている。
アラビックコーヒーには、なつめやしの実(デーツ)がかかせないらしく、生のデーツが山盛り置いてある。
まずデーツをかじって、そのあとアラビックコーヒーを飲む、というのが、アラビアンスタイルらしい。
デーツは、熟しているものはすごーく甘いらしいが、私が食べたのはまだ未熟なものだったらしく、渋柿なみの渋さ。しかしこの後アラビックコーヒーを飲むとその舌に残った渋みがすべて洗い流されて、とてもさわやかになった。なんと魔法のようであった。

周辺国へ荷物を運ぶ交易船 交易船の前にいた
親方みたいなおじさん
アラビックコーヒー試飲コーナー


夕食は、東南アジアによくあるスタイルの、シーフードレストラン。好きな食材を選んで、調理方法を指定する、というスタイル。 ドバイは海に面しているし、貿易がさかんな国なので、お魚類は豊富。
すごく大きなえび、おさかな、イカなど、新鮮なシーフードと野菜炒め、チャーハンなどを頼んだ。うまかった。ドバイの夜は長いよ。ホテルに戻る途中で、交易船がたくさん泊まっている運河に立ち寄った。
船はぼろっちい木でできたものだが、これで結構遠くまでいくらしい。働いている人たちは、ほとんど出稼ぎ労働者だけど、その親方のようなアラブのひとに(駐在員の人がアラビア語で頼み込んで)、いっしょに写真を撮ってもらった。

町の風景
バリと違うのは、夜遅くなっても
あかりがコウコウとしているところか?
町の風景
雑貨屋さん?
ショッピングセンター内の
THE BODY SHOP
中は同じだけど、
看板にはアラビア語

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