ART織田の

週末画廊日記


10月9日版(1997年6月23日校正)

10月8日

はるか久留米まで面毒斎さんの個展「ことばか」を見に行った.


「東判画廊」は久留米にある.というよりは,そこの店員である「大石さん」がそこに居る.というくらい,大石さんは居た.
それはまるで「台風11号は現在東シナ海にある」というのに似ていると思うがうまく表現できない.
で,個展だが,これも同じく,個展を見たというよりも,面毒斎に会ったという方が,しっくりくるような気がする.もっとも,実際に会ったのは面毒斎さんではなく,後見人の奥村と名乗る人物だったのだが.
同じ所をぐるぐる回るという構成のビデオや,身辺雑感をつづったメモ,MDから流れるアナログサウンドの単調な音楽を体験していると,恐らく実際に彼にあってはなくとも,あったような錯覚に陥るかもしれない.
そうしたトリッキーな作品を見ながら,なんとなく「虚構と現実」を取り乱し,今日まで混乱を引きずった私ではあります.


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