ART織田の

週末画廊日記


10月19日版

10月19日

山本麻由香さんは思ったとおり普通の感じで親しみやすい方でした.


山本さんは丁寧に挨拶してくれた.主婦であり作家である山本さんは穏やかな口調で私たちは数時間しゃべった.
山本さんについては「日経アート」9月号に少しだけかかれている.しかしながら,日経アートの記事は多少の誤解を含んでいるとおっしゃっていたので,ここで少し訂正しておきたい.
まず,タイトルの形うんぬんである.山本さんは今回の個展で,造形的でないものを作ろうとしただけで,これは決して今後とも続けるものではないかもしれないし,形を作るのをやめたという仰々しいものではないとのことだ.また,犬のエピソードもずいぶん昔の話であり,かかれているのとは多少違うようだ.最後に技法の件だが,これは記述とはまったく違う方法であり,なぜこのような書かれかたになったのかずいぶんと不思議がっていた.実際は「銅板に酸を塗り付ける」ではなく別の技法(ここでは多くを述べないが)を使っているらしい.
日経アートの方がこのHPを読むとは思っていないが,つくづく雑誌記事は当てにならないなあと思う.

私たちはあまり絵に関係のない事も含めて延々としゃべっていたと思う.「なべ」の事や「評論」の事や「経費」の事などだ.画廊主の薦めるホットドックを買いに行って食べたりもした.楽しい時間を過ごせたというわけだ.というのも,山本さんがてらいのない普通の人であり,同世代の人だったからだと思う.
別れたあと,いつかまた会いたいなと思う人だった.


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