ART織田の

週末画廊日記


11月2日版

特別編 なびす画廊のマクラさん


私は東京の「なびす画廊」のマクラさんを知っている.知っているというか,単に2度ほどしゃべった事が あるだけで,特に深い間柄ではない.それに,私は福岡に住んでいるので東京にはめったに行かないのだ.
しかしながら,まめに個展の案内を送付して下さるのは,涙が出るほどありがたい.いつも大変 有り難うございます>なびす
画廊は大きく2種類に分類される.1つは画廊側が主体になって作家の個展を開き,その売り上げの一部を 画廊の収入とする「企画画廊」と,画家に週いくらで場所をレンタルする「貸し画廊」の2種類である.
企画画廊はリスクが高く経営も難しいと思う反面,より強く作家をバックアップし,絵画業界への貢献度も 高いと私は考えるのだが(実際はどうか知らないが),なびす画廊は貸し画廊である.
3度しか訪れていない私がとやかく言う事ではないのだか,なびす画廊は貸し画廊として企画画廊以上の 貢献をなしていると思う.なびす画廊は超有名だし,作家の間でも人気も高い.ビルの4Fの(3Fか?) 狭い画廊とはとても思えないほどメジャーな画廊だ.少なくとも私が県境を超えて最も好きな画廊だ.
おおきなお世話だが,すべてはマクラさんの人柄にあると思う.
話は極端に飛ぶが,絵も画廊も人柄なのではないか.

例えば,好きな絵を買う.ほしい絵を買う.もちろんそれでいいし,なんの問題もない.だけど,作家に 思い入れがあって,その人を応援する意味で絵を買う.好みでなくても買う.そういう人も必要なのだ とも思うがどうだろうか?
画家は決して売れるための絵を描いてはいけないし,かといって,売れない絵を描くとほんとに売れな かったりする.で貧しくなる.例えばこういう問題がある.それを解決するには,好みはともかく, とりあえず絵を買うという人を多く作る事である.例えば,作家も画廊も,とりあえず人柄で選んで みてはどうだろう?という話だ.


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