ART織田の

週末画廊日記


11月10日版

11月9日

伊場芳郎さんの個展に行った.ミクロ決死隊ってしってる人いる?


伊場さんの大作は,ギャラリーの壁に所狭しという感じでかけてあった.古く乾燥させた木々や それを焼いて墨にしたものをカラーリングし,放射状に,くもの巣状に配置してある. それに,障子紙などを使っているので,まるで,障子で出来た古い巨大なカラフルなくもの巣 (そのまんまや)のようだった.
ばかな私はミクロイドS(注1)を一瞬思い浮かべたが,つぎに頭に定着したのはミクロ決死隊だった.
「ミクロの決死圏」という実写の映画があり,これは大変メジャーなので特筆しないが, このアメリカンコミックバージョンがあるのを知る人は少ない.変なアジア人が出てきて「念力ー」 などと言って,危機を突破するのが印象深かった.
さてこの作品,先にくもの巣と言ったが,実は私には脳の神経細胞に見えたのだ.確か「ミクロ..」で 脳の細胞に行ったとき,こんなくもの巣だったような気がする.イメージが貧困な私には脳細胞の隣に 立ちすくんでいる妙な感じしかつかめなかったが,これはタイトルの「形.状.記憶の系譜」という タイトルに当てはまるではないか.と一人納得していた私だった.こんど伊場さんにあったら聞いておこう.


注1:ミクロイドSは手塚治の作品で,ヤンマ,アゲハ,まめぞうの3匹のアンドロイドが悪を叩くという, 大胆な構成を持った作品.もう一回みたいなあ.

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