週末画廊日記
11月13日
塚本猪一郎さんの個展に行きました.限りなく濃い灰色が走り回っていました. そのあと皆でカラオケに行って「青い稲妻」を歌ったのは私です.
「例えば,子供の頃,ただ絵を描く事が好きで一人で絵を熱心に描いていた.それがそのうち
”あーうまかねー”とか言われて美術部とかに入って,大学でも美術をやって,展覧会に
出品したり,個展をしたりして今にいたったけど,もう一度あの(子供の)時の気持ちに
戻りたくて絵を描いてみました」
という作品だが,まさに力強く奔放な線が描かれている.黒と灰色を基調にしながらも,
暗さというものがまったく感じられない.もしも自分があのような自由な線が引ければと
思いたくなる個展だった.
敢えて難をいうなら,初日にしては人が少ない事!これだけの個展なのだから,美術関係者は
もっと注目すべきである.とここで言ってもしかたがないけどね.