ART織田の

週末画廊日記


12月1日版

12月1日

福岡の画廊ではありませんが,佐賀の「ギャラリーMA空間」に行った.先出(11月12日)の田村真理子さんの主催する画廊であった.
角間さんの個展を見たついでに長話をした.


「すみません,場所がわからないのですが.今唐津市神田の郵便局の近くにいるのですが」
「それでしたら,こちらの方にまっすぐ向かってきて下さい」
「あの,こっちってどっちでしょう」
かわいらしい声で電話に出てくれたのはアルバイトの短大生ではなく,田村さんその人だった.
少し苦労してギャラリーにたどり着いた私は角間さんの作品をぐるり見まわした.
障子紙に描かれた蕨手文様は星星あしらわれ,麻薬を吸ったような(吸った事はないが),ある意味では60年代風な,しかも和風な空間が 全体を覆っていた.現代アートについて真剣にわたりあうのも良いが,こうしたものは気楽に味わいたいと思った.夏,ビールに枝豆で, こういう所にぼっとしていられたら最高だったが,今日は朝から雪だった.
さて,寒いという事で,田村さんは私をストーブのある部屋に導いてくれ,熱いハーブティーをごちそうになった.
例によって長々と話し込んでしまって大変恐縮だったのだが,私は大変楽しい一時を過ごした.
田村さんの作品について,私なりに一言付け加えるなら,素材が凝り固まって,自然発生的に出来た「素材集合体」とも言えるのではないか. つまりその作品は,彼女が設計したというよりは,彼女の手を通じて生まれ出たというほうがしっくり来る.
画廊には彼女の大きな立体もあるので要チェックだ.
ハイビスカスティー,すっぱくておいしかったです(^_^)
ギャラリーMA−空間: 唐津市神田2221−2,電話:0955-75-1369
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