ART織田の


週末画廊日記


11月9日

安部貴住@共同アトリエ3号倉庫


DMより (部分)

例によってロードスターで埠頭にある倉庫に乗りつけた。今回は倉庫の中はどうなっているのか。あやしい雰囲気がすばらしい。
中2階には透明のビニール傘(あの安っぽい、使い捨てに買ったけど、誰も盗まないのでいつまでも手元にあるあの傘)が15個くらい、中刷りに連ねてぶら下げてあった。すべて内側に取っ手をむけて、ちょうど柵で囲むように繋がっている。
当然のように、輪の中心に立ってみた。一つ一つにスピーカーが貼り付けてあって、スピーカーからは雨音のような音が、「ぶぉこっ、どぅこっ、」と響いてくる。一瞬2001年宇宙の旅のラストシーンの胎児が頭に浮かんだ。雨音と思ったのは心臓の鼓動だった。
心臓の鼓動を周囲からサラウンドで聞くのは、とても不思議な気分だ。中にいると、ゴミのような透明な傘も、えらく有機的な膜っぽい感じがしてくる。
聞いてみると、何人かの鼓動を録音してあって、流しているようだ。どうせ包まれるならきれいな女性の鼓動のほうがいいなぁと思うのは私(←超ばか)だけか? 野郎の鼓動に包まれてもねぇって、わかんないけどね。実際。


日記のページへ
ページ先頭へ
前の日記
次の日記