ART織田の


週末画廊日記


1月26日

ヒガシ・ノゾミ@イムズ


絵葉書 個人蔵

 人生というものが、まったく価値が無いばかりか、完全に最悪であり、その攻撃の手を緩めないというか、すでに完全に降伏した軍隊に迫撃砲の集中砲火をあびせるような、そういう状況である人がいたとして、当ても無く屍のように街を彷徨っていたとしよう。そういう時、同じ歩調で歩む一般人の楽しいひと時は、むしろ月のように、ただやさしく光って見えるものである。
 ヒガシさんの優れたイラストも、やはり空想する風景のように、高原の空のように爽やかである。
 やはり買っても良いものかどうか迷いながらも、1点買い求めた。150円だった。
 というわけで、ひねくれた人間は意外とこうしたイラストを、不気味にも大事に抱えているものである。それは、マッドマックス3で、砂漠に住む子供たちが、西海岸の絵葉書を大事にとっていたようなものだ。イラストには単純ながらも憧れさせるものがあると、私は思うわけだ。
 しかし、いつもながらカットにまった沿わない駄文!作者にはやはり申し訳ない限りである。


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