ART織田の


週末画廊日記


2月2日

土肥美子@獏。


DMより

 最近写真が好きだ。見るのも撮るのも。僕にとって写真とは追憶であり存在である。生きていくのに必要なんじゃないかとも思えて来る。
 さて、土肥さんの作品は、アメリカでの撮影である。おそらく、テロ事件の1年後だろうか?そういった内容の写真だった。星条旗を持つ男や復興に励む人たち。生きている人を表現する中で、一枚、このDMの写真、修道女の姿が印象的だった。
 個人的には、このテロ事件や、空爆とか、民族紛争とか、宗教の対立とか、聞きはするけど語りたくない。なんだか、語る事自体がすごく浮ついていて、偉そうぶってて、いやだからだ。アメリカには大変申し訳ないが、良いとか悪いとかが良く解らないのだ。
 ただ、敵味方、どちらも亡くなった方には、心から追悼したい。命を失うことの重要性、大切な人を失った方々の悲しみ、これだけは良く解る。
 この老修道女のまなざしも、同じところに向けられていると思った。死と悲しみ。沢山の死があったこの場所で、見つめるべきものはこの二つである。
 ただ、これさえも、いずれは忘れられ、雨が土に滲みこむように消えていくのだろう。そして写真だけがただ残るのだろうか。(つづく?)


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