ART織田の 週末画廊日記
小野哲平+早川ユミ@梅屋。日常へ。
当たり前の話しだが、手作りの器というのは、工業製品と違って、一つ一つが個性的である。こうして一列に綺麗に展示してある器たちは、売られていくのをただ待っているようでもあり、人に使われることにより、始まる運命に備えて沈黙している様でもある。 あるものは愛用されるが迂闊にも破片となり、あるものはただ食器棚の中で永らえ、そういう運命も待ち構えているのだなぁと、なんとなく、一つづつを眺めていた。 先生が著書「掟の門前」の結びに「この門はお前だけのためにあった」と書くよう、一つの運命がひとつの器を選ぶものかと、たいそう大げさな感じでもあった。