アート織田の週末画廊日記
WEEKEND_GALLERY.log

2003年7月5日

タイトル: 個展
作家: 武内貴子
場所: 藍の家(津屋崎)


会場にて撮影 (A5302CA)

 民家を改造した民芸屋だった。1階の展示は、天井に赤い投網を干したような感じ。ふむふむ、漁師の町っぽくていいね、とおもいつつ、2階へと狭い階段をあがった。
 同じく赤い暖簾のようなものをくぐると、そこは赤い網の檻の中だった。
 「しまった、罠か?」と気付いた時には網の中という、見事なトリックである、というか、簡単に引っかかる私が猿以下なのか、とてもジャングルでは生きていけそうにない、ていうか、生きるのかジャングルに?
 ともかく、檻の中にいるのは不思議である。加えて網の赤が運命的に絡みつくようだ。
 こうした大きな仕掛けは武内さんの得意なところであるが、人を包むくらいな大きさは、とにかくハイレベルといった感じだ。放って置くとそのうち建物まで包むんじゃないか。今後のご活躍がますます楽しみな人である。

日記のページへ

ページ先頭へ
前の日記

次の日記