アート織田の週末画廊日記
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2003年7月25日

タイトル: ガラクトーイ
作家: 森 貴義
場所: あまねや工芸


会場にて撮影(A5302CA)

 民族の工芸品というものは、神話や伝説に根ざす物がほとんどである。民族があり、伝説があり、独自の表現方法(技法)があり、作品群を構成するという具合にだ。
 森さんの作品が「一人民族」によるものであるというのは、前回書いたと思うが、やはり根本にあるものは個人的な神話、寓話の類いだろうか。
 廃物の木切れでできた、動物・昆虫・仮面・その他わけわからんやつらは、怖いくらい生き生きと生み出されてきた。そして一頭一頭が、我々の現実と隠された世界とを繋ぎ、つい何度も振り返ってしまう位、奇妙な感覚にさせる。
 思わず私も「イノブタちゃん」を買い求めた。そしてそれは今本棚にいて、振り返るとこちらを見つめている。うーむ、私の孤独はこういう風にしか癒されないのだろうか(笑)
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