アート織田の週末画廊日記
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2003年8月10日

タイトル: 百年の愚行展
作家: 三菱地所アルティアム・西日本新聞社・Think the Earth プロジェクト
場所: 三菱地所アルティアム(イムズ8F)


撮影@自宅(A5302CA)

ジュンク堂一階スターバックスにて
カフカ「アイス・トール・ラテを」
アート「アメリカンを、えーと、アイスで。トールサイズ」
カフカ「うむ、レジの娘、玉置成美に似てたな。しかし美しい女性こそ危険なのだな」
アート「何分けわかんない事言ってるんですか。それよりさっきの展覧会は考えさせられましたね」
カフカ「何を考えたというんだね?」
アート「戦争、飢餓、汚染、破壊といった、人類の愚かな所業ですよ」
カフカ「それらはほんの表層にしかすぎません。我々は皆それに関わりがあります。人類の愚行という言い方は、物事を曖昧にします」
アート「しかしこういう展覧会は、見たもの皆に感銘を与えます」
カフカ「しかしそれはすぐに消え、我々は元の飼馬桶に首を突っ込むでしょう。写真は私達から考える可能性を奪います。意識はこうして無意識に狭められるのです。私達こそ愚行の歴史の残り滓だというのに」
アート「えらくネガティブですね」
カフカ「私が言いたかったのは、歴史は単にああして見るのではなく、映っているのはまぎれもない私達であり、歴史とは洪水の氾濫であり、人類はみなただ何処へともなく流されるに過ぎません」
アート「ではどうすべきだと」
カフカ「未来の見通しなどは現代では既に消えています。我々が今後経験するのは、せいぜい希望もなく突進して行く事くらいでしょう。どうすべき?雑踏の中で銘々が黙って自分の中に孤絶するのです」
アート「・・・(やっぱネガティブじゃん)」
カフカ「それよりも、君の手、指輪の数がどんどん増えて行くね」
アート「私は自分に孤絶しているのですよ」
カフカ「フランツ・カフカのように?(笑)」
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