アート織田の週末画廊日記
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2003年9月6日

タイトル: 個展
作家: 井上敬一
場所: おいし1F


DMより

 上の絵は「記憶のそと」というタイトルである。忘れられたもの、思い出せないもの、それらは形象を失い、ぼんやりとしたイメージのみが残る。僕の文章などもそんなところだ。感じた事の残り滓をかき集めているに過ぎない。
 一方、忘れたくないものの記憶も薄らいで行く。写真という強力な味方を使っても、思い出と言うものはその力をゆっくりと古いものにしていく。
 しかしだ。形を失っても、その光は、暗くなる全体の中で、ひたすら増しましていく。心に星を宿すがごとく、人は重い足取りでも、その道をはずさないものなのだ。
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