アート織田の週末画廊日記
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2003年10月12日

タイトル: 個展
作家: 森田加奈子
場所: 3号倉庫


会場にて撮影(A5302CA)

 一筆一筆を重ねて、重ねて、大きな形に仕上げる。絵と言うものは基本的にそういうものだが、森田さんの作品は、それがしっかりと見てとれるのがいい。
 それはまるで、業を絶ち切らんとする武道家の様に、素振り千回みたいな、あるいは、荒波を漕ぐ櫓のように、あるいは、高山に臨むクライマーの打ちこむペグのように、ひたすら筆を重ねて、出来あがったのが作品である。下書きをして全体の構成を決めて色を置くという、そういう絵ではきっとないと、勝手ながら思っている。
 しかし森田さんのような努力の芸術作品を見てしまうと(比較すること自体どうかしてるが)、才能がないとは言え、自分の生き方がひたすら情けないと思えてくる。最も、そう思うこと自体箸にも棒にもかからないが。こうした文章も情けなさの上塗りである。お?ここで先生から一言あるようです。
 「ただ恥だけが行き残っていくように思われます」
 したっ!
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