アート織田の週末画廊日記
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2003年11月30日

タイトル: 個展
作家: 大江良二
場所: ギャラリー久光


DMよりスキャン

 夜中、笹川美和とか聞いていると超落ちこむ。ああ、画廊日記でも書こう。しかし書こうとすればなおさら書けない、女子中学生のラブレターじゃあるまいし、そうか、じゃあ、こういう時は椎名へきるでも買えばよかった。というわけで、雑音の乱文を始めます。
 大江さんの感想を書くのは一年ぶりになる。会う早々、僕の一枚に丸めた頭を見て、(道を外した)修行僧のようだと核心を見抜かれたので面食らった。大江良二おそるべし。
 さて、作品ですが、一年ぶりにふれると、本当に良い。総合的に良い。また特にDMの小品が特に良いと思った。
 ここで良い良いと連発するのは、自分が自分に対して悪い悪いと落ち込んで行くのと、まったく同じだけ反対側に良いのだ。書いても書かなくても悪くなる自分に対して、〆切間近に、さらっと、すらっと、きっと自分でも「お?いいねぇ?」という作品がぽろっと出てくる才能と努力と実力、絶対良い風も吹いている。
 画卓に載せられた絵をじっと見つめる。重い色でありながら、軽く漂うように、踊る様に、澄み通った声の様に、形が語り掛ける。沼の底から星空を見上げる様に、僕はしばし、作品の前に立ち止まっていた。
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