アート織田の週末画廊日記
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2004年2月21日

タイトル: 流木や鉄くずを使ったオブジェ展
作家: 田代国浩
場所: アートプライムジャパン


会場にて撮影 (A5302CA)

 ここ数日、福岡地方では春の陽気だ。日当たりのいいギャラリーでの田代さんの作品群は、(ベタベタな褒め方だが)春を思わせる。流木から湧き出る綿帽子のような種。枯れ木に花のメタモルフォーゼ。こうした作品こそ、私は買うべきなのだと思わせる。
「忍耐だけが、見失った希望を取り戻す唯一の方法なのです。この冬の只中にも、木々の奥に、春の到来を見出す事が出来ます」
「あ、先生だ」
「君が変身などと言うものだから出てきたよ」
「暖かくなったから出てきたのかと」
「えーえー、どーせ私はザムザ蟲ですよ」
「解りやすいいじけ方しないでくださいよ」
「確かに君こそ買うべき作品かも知らんね。そのアントニオ・バンデラスみたいなシャツを買わなきゃ買えたかも。ますますチンピラ度が増していくようだぞ」
「いやぁ、つい。忍耐の反動が変な方へ向いてしまって」
「しかし君は見失った希望からますます遠のいていないかい?」
「じゃあダメじゃん<忍耐」
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