アート織田の週末画廊日記
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2004年3月7日

タイトル: ダン・グレアムによるダン・グレアム展
作家: ダン・グレアム
場所: 北九州市立美術館


 今回は美術館だ。しかも、ダン・グレアム。コンセプチュアルアートってやつの大御所だ。本来何も言う権利などないのだが、まあちょっと楽しかったという感じだ。
 とりいそぎ、その展示の一つ、「向き合った鏡とダイムディレイ・モニター」ってのを説明する。
 会場はFig1のように、2台のテレビモニターとビデオカメラが、お互い背を向けて、平衡に設置された鏡の間においてあった。そして、モニターにはFig2のように、1台のモニターに2台のカメラの映像が、数秒遅れで鏡を含めて写される。
 だから映像はかなり複雑になる。
 カメラBの前で手を振って、急いでモニターAでウインクすると、数秒して大きく2つの自分が写る。手を振った自分とウインクした自分。さらに細かく、それが鏡に映った背中や、無人の数秒遅れモニターの中の自分をカメラが捕らえる、という、もうあと想像して下さいって感じだ。
 白土三平もびっくりの影分身をお楽しみ下さいって感じ。

 友人はこれを見て「DJの皿回しのドゥキュドゥキュって感じ」といっていましたが、それは配布された解説漫画によると、まさに捕らえどころでやんした。
 私はといえば、野生のサルが鏡を見たがごとく様々なカットで写ったモニターの自分に、驚く限りでしたね。「自分が写っとるーぞー」って。
 恐るべし、こんせぷちゅあるあーと!(そう?)
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