アート織田の週末画廊日記
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2004年3月28日

タイトル: ジャケ写音楽小話 "Kitsune Midnaight" (V.A)
作家: Art Direction and Design by Kitsune, Photo by Beneath Greenwich
場所: Kitsune CDA France


ジャケット

 最近「ジャケ買い」という言葉もかなり一般化してきました。お気に入りのアーティストだけでなく、より広くアーティストに出会おうという時、もう頼りになるのはジャケットのセンスだけです。今回はボンジュールレコードのホームページから、一発ジャケ買いをしてみました。
 はっきり言って、今回は大あたりです。ジャケの通りのイメージ、暗いぞ、怖いぞ、激しいぞ、という曲ばっかです。
 夜中散々路に迷って、なんか幽霊でも出そうなトンネルの中を、「どこいくんだよ〜」「疲れたよ〜」って感じです。
 冷静に考えると「もっと真っ当に生きようよ、おめーもな」というところですが、人生、一日1時間くらいはラリっていいかとも思うんです。ぜひヘッドフォンで、暗〜く聞いていただきたい一枚、仕事の合間に聞いてやってください。

 人間、ラリでいい感じになりたいと、誰でもがそう思う、と思う。それは「癒し」ってやつとは、全く逆で、不安をあおり、暗さの中で心の声をあげるところから始まる。
 「ロックンロールな人生」が既にトラッドになってしまった今、パンクとサイケとハウスとエレクトロポップとゴシックが、中途半端に交じり合った生半可なサウンドが、逆に新しく、丁度良く思え、象徴派を慕う私には、「これだ!」って感じでした。
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