日本画と洋画の違いは、顔料の違いだと昔習った。本当はもっと日本画にはいろいろ定義に近いようなものがあって、簡単ではないのかもしれない。それはともかく。
比佐さんの作品はいつもホッとするところの多いけれど、日本画になって、さらにそれが強まった気がする。柔和な安堵感、マットで透明な感覚、やさしい線、というものが、より明確になったのだろうか?
しかし、絵というものは(文章もそうだろうけど)、自己主張というものは極力控えた方がいいのかもしれない。などと最近思っている。まあ、何をおっしゃるという気もしますが、気が弱い私としては、あまり強いと気後れしてしまうのですね。
だから、絵そのものがいかに表情をもって、見る人のペースで訴えるか、そういう絵がいいなぁと思っているのです。
その点、比佐さんの絵というのはすごくいい。見やすい。助かる。すごく助かる。
だから、とにかく部屋に置きたい、最高の一品である。
と書いたところで、煮詰まった自意識の、自己主張の鬼、ヘビー級ネガティブ・ダーク・後ろ向き、読んでて疲れる、私が私がの、うざいよコーナーに移ります。(藁
私はこの絵、非常に宗教絵画のイメージを持ちました。強引かつ勝手に。
生活の雑事から、祈りの時間に切り替わるとしたら、こんな感じかなと。
さて、うちの先生は言っています「芸術と、祈りと、科学はひとつの事の3つの側面である」と。私は芸術と科学はヘボなので、とりあえず祈りってのはいいねぇと。
はい、そんな感じです。(バッサリ)