アート織田の週末画廊日記
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2004年11月22日

作家: 大浦こころ
タイトル: 場所
場所: アートスペース貘


会場にて撮影(Infobar@AU)

 キタッーーーーー!! 象徴派的、ダーク、ダウナー、後ろ向き、は雰囲気どーんな作品。
 北欧系かと思いきや、ウォーターハウス的な雰囲気もある、内面を何処までも掘り下げるような、すばらしい作品。まるで包帯を巻かれて冬のボルガ川を流れて行く様。果てしない魂の流浪。人生の難破。
 ストレートでネガティブな色使いさが美しく、あまりに美しく、ひたすら薄れていくのは、自我か思考か。
 絵の具の染み込み方も最高。心苦しくなる出来栄え。ひさびさ堪能いたしました〜。


「がんばれ隆の山っ!!」
「先生、いくらプラハの郷土力士だからって、3段目から観戦しなくてもいいでしょう。あ、こんなところに月刊大相撲が!」
「楽しけりゃいいじゃん」
「先生、そんな小娘みたいなこと言わなくたって」
「君だって暗い子ぶりっこのくせに」
「先生に言われたかないですよ」
「あー負けたよ〜、1勝3敗か〜、早く幕下になってくれー」
「しかし、最近先生注目されてますよ。モンブランが文豪シリーズでカフカ「変身」万年筆(10万円)を出すし、映画「変身」ももうすぐ公開です」
「何ー?万年筆はともかく、映画とは。変身の映像はいかんとあれほどマックスに言っておいたのに」
「マックス・バウワー居ないし」
「あれは個人的な悪夢なのに。強迫観念というか」
「人はいつもそういう暗い観念がつきまとって離れないんですよねぇ。あるいは、それが創作というものでしょうか・・・」
「あ、もうすぐ琴欧州だぞ、こいつも好きなんだよなぁ」
「ていうか、あんた本当に文豪?」

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