まずは上のウニウニから。
これは門田さんの作品です。名前は白日夢。カフカ的です(勝手?)。この刺さるような、尖った威圧感!なんっかやな感じです。でもそれがいい。この悪夢が白日の下にさらされる状態。防波堤の上で干からびたウニのように、虚無感と脱力感、世の儚さまでもが、
感じられ、無力になって見つめてしまいます。すばらしい。
で下のウネウネを。
これは城下さんの作品です。名前は起源。カフカ的です(いいかげん?)。この絵の具がのたくったような、沼の底から沸いて来るような、これもなんか悪夢のようです。ていうか、僕が悪夢?、という逆に焦燥感が来ます。この厚みのある絵の具のうねりが、なんかいや。でもいい。きっとこの指で塗りつけた半乾きのような質感が、殻を持たぬ我々の皮膚感覚を切れない刃物のように刺激するんでしょうね。
どちらの作品も、そういう風な感じがします。心の底にかゆみのような、ひっかき傷を残すような、優れた作品です。
「悪夢について」
ウチの先生は、自分の小説を「悪夢」という。きっと病気や執筆、複雑な家庭環境、うまくいかない恋愛など、総合的に捕らえて悪夢のようだと思っていたのだろう。
しかし、先生はその悪夢を通じて、人間の内面の奥深くを捉え、その神秘に接しようとしたのかもしれない。
では、果たして僕はどうやって、何を見、何を書こうとしているのか。
先生はこうも言う「とりわけ、そののぞき穴を清潔にしておかなければならない」と。
では、果たして僕のそれは清潔だろうか。
というわけで、自分の最近の一発話題。
わかーりまーせん!