アート織田の週末画廊日記
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2005年3月23日

作家: 西島善和
タイトル: 月を夢見る 銀の月
場所: アートスペース貘


 これは東京タワーと月である(エセ・フレンチ野郎の私は、今までエッフェル塔かと思ってました)。すばらしい写真を、ケータイの撮影で濁すのは心苦しいが、西島さんの許可を得ての撮影である。ごめんなさい!
 さて、西島さんの作品には静寂が漂う。漂うというか、張り詰めた静寂で、音が聞こえなくなるくらい、寂しく、冷たい風が緩やかに流れ、夜の湿った空気がほほを伝い、天を仰ぐ。そこへ月。その月である。
 あるいは「一つの運命が一人の人間を選ぶ」を感じた虚無感に覆われ、絶対他者の力に屈し、少し恨み、少し懇願し、仰ぎ見るその月である。
 一つの構図を数日前から用意して待つ写真だからこそ、その緊張感が伝わるのだろう。
 月と写真家。その間には誰も介在しない。実際個展の写真に人影はない(牛影・鳥影はあるが)。北欧の象徴派で、人気のない死んだような町を描いたのは誰だったか。(答えは次回)


 というわけで私事。
 受難節の聖木曜日にむちゃくちゃゴシックな十字架をモチーフにした銀のペンダントヘッドをアンティークショップ・ラントマンで買いました。中島美香がしてそうなやつ。格安でした。
 キリストが十字架に架けられた日に、これに出会うとは、なんと運命的な。
 
日曜日はいよいよイースターです。

 というわけで、今日のひとこと。
 プラウディア(上原→竹内)。これはこれでOKっす!


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