これは東京タワーと月である(エセ・フレンチ野郎の私は、今までエッフェル塔かと思ってました)。すばらしい写真を、ケータイの撮影で濁すのは心苦しいが、西島さんの許可を得ての撮影である。ごめんなさい!
さて、西島さんの作品には静寂が漂う。漂うというか、張り詰めた静寂で、音が聞こえなくなるくらい、寂しく、冷たい風が緩やかに流れ、夜の湿った空気がほほを伝い、天を仰ぐ。そこへ月。その月である。
あるいは「一つの運命が一人の人間を選ぶ」を感じた虚無感に覆われ、絶対他者の力に屈し、少し恨み、少し懇願し、仰ぎ見るその月である。
一つの構図を数日前から用意して待つ写真だからこそ、その緊張感が伝わるのだろう。
月と写真家。その間には誰も介在しない。実際個展の写真に人影はない(牛影・鳥影はあるが)。北欧の象徴派で、人気のない死んだような町を描いたのは誰だったか。(答えは次回)
というわけで私事。
受難節の聖木曜日にむちゃくちゃゴシックな十字架をモチーフにした銀のペンダントヘッドをアンティークショップ・ラントマンで買いました。中島美香がしてそうなやつ。格安でした。
キリストが十字架に架けられた日に、これに出会うとは、なんと運命的な。
日曜日はいよいよイースターです。
というわけで、今日のひとこと。
プラウディア(上原→竹内)。これはこれでOKっす!