アート織田の週末画廊日記
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2005年5月1日

作家: 坂本善三
タイトル: 坂本善三展 ―風土から生まれた日本の抽象―
場所: 福岡市美術館


 坂本善三の作品における比重というのは、計算された重さである。
 計算というと、例えば黄金比。これは a/b=(1+√5)/2 であらわされる比率で、ユークリッドによって提唱され、数学的にも、美術的にも、均整の取れたバランスを作る比率だ。
 もちろん作品をフィボナッチ数列で解析する気はもうとうないが、坂本善三の作品の裏にある計算は、どちらかというと、物理・力学の計算に近いものがあるかもしれない。
 それが「計算された重さ」という所以である。
 それがあるとないとの違いは、絵の持つ説得力の違いに通じる。
 物理とは物の理(ことわり)を探求する学問であるが、薔薇の花が変わらぬ美しさを持つように、美にもそれがあってしかるべしだろう。
 「電卓持ってこい」とは言わないが、坂本善三をよく理解することは、現代美術を学ぶものにとって、大きな力となるだろう。


 とオヤジ臭く、えらそーな事言ってますが、どーせ人来ないしいーか。って画像もどっかから引っ張ってきてるし。
 次、というわけで、坂本善三美術館へ向かいます。次回続く!

 というわけで、今日のひとこと。
 レオン読んでます?(私は1冊だけ・・)


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