アート織田の週末画廊日記
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2005年6月18日

作家: 北田明子
タイトル: Life-光
場所: 久我記念美術館


 これは判りました。植物の根冠細胞ですね。大学の実習でさんざん見ました。
 普通はたまねぎの成長点(本当は先よりもちょっと手前ですね)で、希塩酸で前処理して酢酸カーミンで着色して、観察するわけですが、染色体が分裂している細胞を見つけるまでは帰っちゃだめ、という、あー思い出してきた、思い出してきた。
 さて、この絵には核も染色体もありませんが、私にはそう見えましたねぇ。
 この絵で重要なのは、細胞的なものが活発に見えるということ。この不ぞろいな○の構成が、鑑賞のポイントです。夏休みまでやってないのが残念。


 しかし遅筆ですね。ここまでくると、何をやっているのだろうと、思ってしまいます。
 何をやってるか、まあ、テレビのドラマを見たり、イマジカで映画を見たり、本を読んだり、仕事をしたり、あまり生気がないようなこの頃です。ムルソー的です。
 そう思うと、絵を描き続けるというのは、すごい事ですね。
 よく描けた、うまく描けないはともかく、したいことがあって、それをする、というのが、すごい事なんですよ。
 一方私はしたいこともなく、生き方もわからない、趣味すらない、という、状況だけが把握できている気がします。

 というわけで、今日のひとこと。
 まあ、それはそれでいいんですけど


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