アート織田の週末画廊日記
WEEKEND_GALLERY.log

2005年9月10日

作家: 世利好薇・奥村完奈
タイトル: 個展
場所: 久我記念美術


会場にて撮影(部分) Infobar@AU

 個人的に15世紀あたりのキリスト教絵画が、絵の中でとても好きなジャンルの一つだ。
 カラヴァッチオ以降は、どうも技巧的過ぎて、いいのだけれど、やっぱり技巧的過ぎる。
 それ以前の画面に張り付いたような、絵本的でもある稚拙さが、その中に込められている気持ちが、逆に苦しくなく感じらられて良い。
 そこまでは褒めないが、世利さんの絵も、近く良い。出来ればこのまま、気持ちを込めすぎず、ゆるい感じがもっとあればと思う。もっと挿絵的でいいのではないか。
 などと、勝手ながら思う次第だ。


会場にて撮影(部分) Infobar@AU

 奥村さんは夜を描く。題材は夜が多い。ある意味百鬼夜行なミステリアスな夜、銀河鉄道な夜、北欧的な夜である。
 大きな作品が特に良く、そうした世界観に浸れる良さがあった。
 独自の重さと、輝きと、重なりを持つ夜が、いつ果てるともなくあって、少しの心わびしさと、小さな光の温かさが良いと、勝手ながらそう思う次第だ。


 大きく胸の開いたTシャツ、コシバキGパン、をブーツイン、クロスじゃらじゃら、という、「ちょいワル」を通り過ぎた格好で会場へ行きましたが、少々ハードすぎかもね。と。
 その反省を込めて、翌日JUNMENでショートブーツを買いました、と全然反省してねーじゃん。

 というわけで、今日のひとこと。
 ブーツインは軍人か農民にしか見えない場合があるので要注意(メンズノンノ10月号)


日記のページへ
ページ先頭へ
前の日記
次の日記