常々私は、学校を卒業した後も、個展などして絵を発表する人は、間違いなく十分な才能と可能性をもちあわしていると思っている。
才能のない人は個展など続けられない。
また、いつも絵筆をとる人を羨ましく思っている。
出来れば私も思うこと、感じることを塗ることや作ることで、納得の行くものにしたかった。
元村さんの作品をみていると、その羨ましさが頂点に達する。
彼の筆跡はあたかも遠泳選手が泳ぐようである。
完成された力によって、躍動感そのものが、感動を与える、すばらしい作品。
大きなものも、小さなものも、線の一本一本に力が宿っている。
などと駄文を重ねるものも、すでに作品の良さを引き下げる様だ。
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