映画「大和」公開間近である。両親が戦争経験者である僕たちは、当然戦争の話は沢山聞かされてきた。
僕が5歳の頃(1967年)、大戦(1945年)を22年前の話をこのあいだのように話す(人間この年になると学生時代(22年前)はまだまだ振り返りやすい時間であると「るぅ」に書いてあった)大人たちが多くいる中で、当然戦争についても強い関心を持ってきた。
この作品の中央にあるのは、おそらく12.7mmブローニングM2重機関銃の薬莢ではないだろうか。M2は日米両軍に配備されていたけれど、帝国軍は「1小隊2銃」という証言からして、おそらく米軍のものでしょう。
それにしても作品は語る。聡明に明白にリアルに語る。40年近く経ったけど、沖縄という元戦場を語る。99mmもある薬莢から飛び出す弾、こいつが飛び交っていたのですよ。
その語る事が、何故大切なのかはうまく言えませんが、戦争のリアリティというものは、きっと子供の頃から欠けた部分として、今も求めているのではないでしょうか。
さて、もうすぐ映画「大和」を見に行く。米軍の航空機が積んでいたのも、この12.7mmブローニングだったのです。作品を見て、映画も見て、僕はまた求め続けるのでしょう。
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