アート織田の週末画廊日記
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2006年1月29日

作家: 坂本善三
タイトル: 坂本善三展
場所: 田川市立美術館


ポスターを撮影(部分) (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)


 再び坂本善三先生の業績を見に、田川市美術館へ。
 例えば工芸品に美しさがあり、建築物に美しさがあり、クルマにもあり、イスやテーブルにもあり、携帯電話にもあり、美しいという美(=色+かたち)を求めて、人はみんな苦労しているわけです。
 坂本先生は、ある意味それを極めたのでは、なかったでしょうか。
 今回の展示は年代順で、今まで見たことがなかった、晩年の墨絵に向かって、感動的に進んで行きます。
 ポスターに描かれているのは、ほぼ絶頂期と思われ、形と色の美しさが、リズミカルに力強く描かれています。
 その後、最終的には色が失われ、重ねて書き込むことから、一筆の墨に変わっていく。
 その線の美しさ、線からあふれ出る感性といったら、ただ事ではありませんでした。
 つまるところ、美とは、一筆の書だったのでしょうか。
 そう思いながら、やはり彼は実に偉大であったと、痛感していました。
 今日の下流くん”roarのロンTは買います”


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