再び坂本善三先生の業績を見に、田川市美術館へ。
例えば工芸品に美しさがあり、建築物に美しさがあり、クルマにもあり、イスやテーブルにもあり、携帯電話にもあり、美しいという美(=色+かたち)を求めて、人はみんな苦労しているわけです。
坂本先生は、ある意味それを極めたのでは、なかったでしょうか。
今回の展示は年代順で、今まで見たことがなかった、晩年の墨絵に向かって、感動的に進んで行きます。
ポスターに描かれているのは、ほぼ絶頂期と思われ、形と色の美しさが、リズミカルに力強く描かれています。
その後、最終的には色が失われ、重ねて書き込むことから、一筆の墨に変わっていく。
その線の美しさ、線からあふれ出る感性といったら、ただ事ではありませんでした。
つまるところ、美とは、一筆の書だったのでしょうか。
そう思いながら、やはり彼は実に偉大であったと、痛感していました。
今日の下流くん”roarのロンTは買います”
|