アート織田の週末画廊日記
WEEKEND_GALLERY.log

2006年2月7日

作家: 伊藤圭子
タイトル: 写真展 ゆめうつつ
場所: アートスペース貘


会場にて撮影(部分) (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)

象徴派の夢ふたたび
 というわけで、日本で30人(もいねーか)、自称薔薇十字団愛好家のみなさん、こんばんわ。見てください、沈んでください、腐ってください、という歪んだ宗教心の方にお勧めする、すばらしい、ダーク、ダウナー、後ろ向きにさせていただけます。
 象徴派のキーワード、内向、自己愛、死、のいずれをも満たす、セルフポートレートの白黒写真、かなりキテます。かなりやられます。ストライクゾーンかなり低めです。
 つまり、内向、自己愛、死なんですね。そのものなんですね。
 他にもうつ伏せで倒れた写真、仰向けで倒れた写真、横になって倒れた写真、いろいろありました。
 どれもすばらしい、倒れ方、落ち葉の沈み方、影の暗さで、木の感じといい、この世のものでない、静寂と奇怪さ、あたかも物語絵のような、非現実的質感が、ゆめうつつ、というか、幻想への埋没、ヤク中、迷い込んで戻れない恐怖の夢というくらい、すでに逆にリアルです。
 すでに今年一番の予感!今後も注目です。  

今日の下流くん⇒”今週ゴミ当番です”


日記のページへ
ページ先頭へ
前の日記
次の日記