アート織田の週末画廊日記
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2006年3月19日

作家: 平岡昌也
タイトル:MASAYA HIRAOKA Show
場所: 共同アトリエ3号倉庫


会場にて撮影(部分) (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)


 平岡さんの作品には、ずっと謙虚ながらしっかりと存在する、潔さというか、凛凛とした感じを持っていた。しかし、今回はそれに迷いを感じているような気がする。それが、さらにいい感じだ。
 たいていの人は人生はいつも迷っている。誰でもが罪深く、迷い多く、そして後悔多く、 諦め多い毎日だ。
 今の存在とは何だろう、生きるって、生きた証しって、形跡って、データ―って、メモリーって、DNAって、歴史って、なんだろう。
 ヘッセのシッダールタを読まなくとも、僕らの存在が「川の中の小波」であることはなんとなくわかるし、キリスト教徒でなくとも、僕らが神によって活かされているにすぎない小さな者であることは、なんとなく実感する。
 広い床に、ぽつんと置かれた黒い箱に、金箔を飾られてある色の染みは、あまりにも孤独で美しく、小さく力強い。
 まるで、作品は一人の空しい人間のようである。
 神が与え、神が取る。僕らはただ身支度をするだけである。 そう考えるならば、それはまた人生のようでもある。  

今日の下流くん⇒”F1見ても月曜に遅刻せず、ドラマの最終回を気にしつつも給料分働き、メンズ・ジョーカーの春の1ヶ月コーディネイト図鑑に目を通し、夕食を食べ過ぎない。まあ、とりあえずこんなとこ?”


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