アート織田の週末画廊日記
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2006年7月15日

作家: 中島良弘
タイトル:Memories
場所: アートスペース貘


会場にて撮影 (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)

金は織り込め
 まずはどーでもいい話から
 絵もかけず、詩も書けず、歌も歌えず、ギターも弾けず、スポーツもだめ、顔も悪い、料理もいまいち、仕事すら2流、友達いないし、色白で、一切誇るもののない私ですが、それでも自己顕示欲というのは人並みなんですね。
 そんな寂しく、腐った、リビドーをバスンと昇華してくれるのが、カッコいい服です。
 基本的にデザイナーさんの優れた才能を、そのまま自分で流用できるのですから、こんな楽チンなことありません。
 それで、この秋、こんな歪んだエレクトロ魂をぶちかましてくれるのが、トロワゾ様のクラッシュド・メタルデニムでございます。
金糸を織り込んだブルーデニムを極限まで脱色し、加工をかけるという手の込んだ作品です。
 生き様はデニムで象徴派的に現す。
 秋はコレです。
 さて、前置きが長くなりましたが、今回の作品、「クラッシュド・布」です。
 下に赤い布が敷いてあり、上の白い布には金糸が折り込んであり、それをビリビリやっています。
 全くの偶然ですが、デニムの入荷を心待ちにしている私にとって、これは日本布・メタル連盟のシンボリックな広告塔のように見えました。
 麻布は平坦な世界、人生のような破れ目、ゴールドの魂、赤はパッション、あるいは作家の意図とは遠くはなれ、省みられることの一切ない孤独な魂に作品は流れ込んだのです。よかったね。
 これを見た後、速攻で大名のラディウスに行き、「トロワゾのデニムまだ?」と聞きに行ったのは言うまでもありません。

最後にもどーでもいい話「某モテ雑誌8月号、「OLに聞いた、男のこんなファッションはいやだ」のアンケート、ちなみにすべて当てはまってました。ちくしょー!」


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