アート織田の週末画廊日記
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2006年7月29日

作家: 中崎博之
タイトル:
場所: アートスペース貘


会場にて撮影 (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)

POPは救いか
 存在の前提は他者とのかかわりの中、なんていいながらも、結局は深く暗い自己の中に孤絶していくしかない、と、うちの先生も言っていますが、暑いですね。
 中崎博之さんの作品は、日本人離れしたような、軽快な曲面と色彩にあふれています。
 きれいに区切られたオレンジと黄色、白。それらが爆風のように波打つ感じ。あまり解説したくないような、気分に語りかける良いものを、この作品は持っていると思います。
 実際、この絵が部屋にあると、楽しいでしょうし、おしゃれでしょうし、女の子も呼べるでしょうし、あーもこーもいいでしょう。
 いや、きっと、いつでも夕闇に満ちているような、カラスが何羽も飛び交っているような、電灯は切れかけていて、ノートPCの液晶画面だけが妙に明るい、部屋なのに獣道(けものみち)がある、逆に病魔も来ないくらいの、部屋にも、こんな絵があったらいいかもと思いもするわけです。
 なかなか「合流がうまくいかない」レス・ザン・ゼロな性格なら、他者とのかかわりと孤絶の間に、POPな感性がないと、バランスを失ってしまうかもしれないから。なんて書いちゃったりしちゃったりなんかしちゃったりして。

どーでもいい話「広川太一郎、元気なんでしょうか。」


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