アート織田の週末画廊日記
WEEKEND_GALLERY.log

2006年9月2日

作家: 金子恵
タイトル:
場所: ギャラリー風


会場にて撮影 (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)

人は何故絵を描くのか
 人は紙とペンを持った時、無意識に、つい書くものは絵である。(詩はあまりない。)
 子供の落書き、ノートの隅、答案用紙の裏、会議の資料、大人になったって変わるものではない。
 僕なら例えば、ヤマト、009、とか、好きな女の子、その他抽象的なもので、数字の閉じた線を塗りつぶす人もいる。
 特に書きたいのではなく、ついペンが動いてしまうものだ。
 これはきっとリビドーの成せる業にちがいないと、僕は思う。
 人間には、誰しも落書きをする本能的な衝動がきっとあるのだ。
 金子さんの作品も、原点はそこにある。
 リビドーの放出が、きれいに整形され、かっこよく展示され、あるいはそれは製本された日記のようでもあり、生体標本のようでもある。
 うらやましい、と僕は思う。
 彼女は象徴派のように、「自分=ゴールド・デニム」といった、回りくどくもわけのわからん手法をとらず、常に直接的である。明確で端的である。
 しかし考えてみると、それは彼女だから出来ること。
 明るく、屈託のない、本人がいるからこそ、この迫力のある自己表現も良いというものだ。

次の課題「このサイトの存在意義を考えます(うそです)」


日記のページへ
ページ先頭へ
前の日記
次の日記