アート織田の週末画廊日記
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2006年10月21日

作家: 森貴義
タイトル: 森のガラクトーイ
場所: GALLERY+CAFE 聚


会場にて撮影 (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)


 森さんの製作所からは、木材の切れ端から、このようなユニークな動物たちが、次々とこぼれるように生み出される。
 私はブレードランナー(略してブレラン)という映画が好きだ。一時期、テーマを着信音にしていたし、DVDでは数十回は見ているだろう。
 その中で、「ガフ」と呼ばれる警官が、ところどころで折り紙を折る。
 少々喋って立ち去るときなど、特にデッカードとレーチェルを人知れず逃がす時、タバコの包み紙で作った折り紙を置いていく。
 http://www.st.rim.or.jp/~kimu/br/origami.html
 にある通り、作ろうとしてみたが、これがなかなか、致命的に不器用な私には、これさえも出来そうもなく、泣く泣く挫折した経験がある。
 デスクトップの荒野にある、小さな動物の置物は、ふと時間を止める。
 時には無心になり、時には暗示的である。
 ふと、「置かれた物」というのは、意外とそれ以上に、大きな力を持ち、流れを変えていくものである。
 あるいはそれは、絵や本よりも、断続的な影響力を持つものであり、印象深いものである。
 その点で、森さんの作品というのは、数といい、凄いものがあるわけだ。

いわゆる楽屋落ち「二つで十分ですよ!」


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