アート織田の週末画廊日記
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2007年3月24日

作家: 山田麻里絵
タイトル: 亜細亜的
場所: 3号倉庫


会場にて撮影 (CACIO G'z One Type-R VGA by KDDI)

 中国語の新聞で作ってある紙玉が、壁のやや上から天井にかけて無数に配置してある。
 プラネットのようであり、原子のようでもある。土地土地のようでもあり、個々のようでもある。
 アジアというコンセプトからも、少しブレラン(ブレード・ランナー)的なポストモダン(最近覚えた)な雰囲気がしてくる。「強力わかもと」みたいな。あるは劇場版「攻殻機動隊」の香港を思い出すか。
 やはり漢字というと、現代については、日本というより、中国・台湾なイメージを、ビジュアル的にはもってしまう。
 問題は、そのブレランなオリエンタリズムな未来像が、自分の雰囲気と一致できるか否か。私はこの作品をきっかけにそれを考える。
 日本はまだ亜細亜かと。
 それは、「ブラック・レイン」はどうだった?、とか、クレージーケンバンドは好きかい?というのと近いかもしれない。
 自分はどうだろう?ここ数年、コンセプトは東欧であった。
 でも最近は、歳のせいか、昭和ミックスである。
 西通りを歩けば、「青木堂」へ入る。
 一膳飯の提灯、カウンターに上着を放り、おかずケースからサバの照り焼きを出して、大盛りめしと味噌汁を注文し、おもむろに先週号のジャンプを読み始める。
 攻殻機動隊というより、パトレイバーか。
 それは少し亜細亜かもしれないが、少なくともポストモダンではない。きっと。

番長Tのポイントその3:出番です!上着しまってよし!


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