中国語の新聞で作ってある紙玉が、壁のやや上から天井にかけて無数に配置してある。
プラネットのようであり、原子のようでもある。土地土地のようでもあり、個々のようでもある。
アジアというコンセプトからも、少しブレラン(ブレード・ランナー)的なポストモダン(最近覚えた)な雰囲気がしてくる。「強力わかもと」みたいな。あるは劇場版「攻殻機動隊」の香港を思い出すか。
やはり漢字というと、現代については、日本というより、中国・台湾なイメージを、ビジュアル的にはもってしまう。
問題は、そのブレランなオリエンタリズムな未来像が、自分の雰囲気と一致できるか否か。私はこの作品をきっかけにそれを考える。
日本はまだ亜細亜かと。
それは、「ブラック・レイン」はどうだった?、とか、クレージーケンバンドは好きかい?というのと近いかもしれない。
自分はどうだろう?ここ数年、コンセプトは東欧であった。
でも最近は、歳のせいか、昭和ミックスである。
西通りを歩けば、「青木堂」へ入る。
一膳飯の提灯、カウンターに上着を放り、おかずケースからサバの照り焼きを出して、大盛りめしと味噌汁を注文し、おもむろに先週号のジャンプを読み始める。
攻殻機動隊というより、パトレイバーか。
それは少し亜細亜かもしれないが、少なくともポストモダンではない。きっと。
番長Tのポイントその3:出番です!上着しまってよし!