アート織田の週末画廊日記 WEEKEND_GALLERY.log
2007年4月7日
作家: 北島ルリ子 個展タイトル: 呼応 場所: アートスペース貘
淡く滲んだような色合いで、しかも強い世界観に引き込まれてしまう作品。 顕微鏡の世界、細胞のような有機的なリアリティを感じてしまう。 薄塗りながら点描を交えていて、作品全体から思いのこめられようを感じる。 それが絵からまさしく発散してくる。 人と話すことがない仕事がしたいと、誰でもがそう思うと思う。 パン工場で働けばいいと思っていたが、実際は話す事はないことなんかない。 それくらい陰鬱で、ひねくれて、駄目な自分にも、やさしさをもって語りかける絵はなんだか嬉しい。 単純な感想ではあるが、絵に暖かさを求める、孤独な変人の老人の独り言である。
番長Tのポイントその3:色は黒。黒以外は要らない。